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筋・筋膜性腰痛の原因と治療法とは?【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

腰痛は日本人に非常に多く見られる症状であり、若年層から高齢者まで誰もが一度は経験する可能性があります。中でも、筋肉やその周囲を覆う筋膜に過剰な負荷がかかることで発症する「筋・筋膜性腰痛」は、急激な衝撃や長時間の同一姿勢、無理な動作が引き金となり、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたす病態です。本記事では、筋・筋膜性腰痛の定義、発症メカニズム、症状、検査・診断、治療法、そして予防策について、分かりやすく解説いたします。正しい知識と適切な対処法を身につけることで、再発予防と早期回復を目指しましょう。

筋・筋膜性腰痛とは

筋・筋膜性腰痛は、腰部の筋肉およびその周囲の筋膜に過度の負担がかかることにより生じる痛みを指します。急激な動作や無理な姿勢、重い物を持つことなどが原因で、腰回りの筋線維や筋膜に微細な損傷が発生し、痛みを引き起こすのです。急性の場合は、突然の動作による「肉離れ」や「腰椎捻挫」といった状態となり、いわゆる「ぎっくり腰」として激しい痛みを伴います。一方、慢性化すると、長時間の座位や前屈み姿勢、日常生活での腰への過剰な負荷が積み重なり、筋肉の疲労や緊張が持続することで痛みが慢性化してしまいます。特徴的なのは、骨や神経の直接的な損傷が伴わず、X線やMRI検査で明確な異常が認められない点にあります。

腰の構造と痛みが生じるメカニズム

腰部は脊椎と呼ばれる背骨の一部で、5つの大きな腰椎から構成されています。各腰椎の間には、椎間板というクッションの役割を果たす軟組織が存在し、外部からの衝撃を吸収しています。また、腹筋や背筋がしっかりと連動し、腰部を支えることで安定した姿勢を保つ役割を果たしています。さらに、筋膜は「第2の骨格」と称されるほど重要な役割を持っており、各筋肉を包み込みながら連動して働くことで、体全体のバランスを維持しています。

しかし、過度な負荷や無理な姿勢によって局所的に筋肉が過剰に収縮すると、筋膜にも引っ張りや損傷が生じ、痛みのセンサーが刺激されます。特に筋膜は痛みを感じる神経が多く存在するため、筋肉自体以上に痛みを訴えることがあり、これが腰痛の激しい症状につながるのです。

発症の要因と日常生活のリスク

筋・筋膜性腰痛は、スポーツや日常生活の中で発生することが多いです。以下のような要因が発症のリスクを高めます。

・急激な衝撃や無理な動作
 野球のピッチングやゴルフのスイング、バレーボールのジャンプ後の着地など、スポーツ特有の動作が腰に大きな負担をかけます。

・不適切な姿勢の継続
 長時間のデスクワークやスマートフォンの操作による前屈み姿勢、同一姿勢の維持などが筋肉や筋膜に疲労を蓄積させ、痛みを引き起こします。

・重い物の持ち運びや日常の作業
 家事や職場での作業、特に中腰の姿勢での作業や重い荷物を運ぶ行為は、腰に大きな負荷をかけ、筋肉の損傷リスクを高めます。

このような日常の動作や習慣が積み重なると、急性の発症だけでなく、慢性化による長引く腰痛となり、生活の質を低下させる原因となります。

筋・筋膜性腰痛の症状と特徴

筋・筋膜性腰痛の主な症状は、身体を動かす際の痛みや、腰を押すと感じる圧痛です。具体的には以下のような症状が現れます。

・動作時の痛み:歩行や階段の昇降、体を曲げる際に痛みが生じ、普段の生活動作が制限される。
・局所的な圧痛:腰の特定の部位を押すと、脊柱起立筋や胸腰筋膜に沿って痛みが走る。
・痛みの広がり:痛みが腰の一部に留まらず、お尻や太ももの裏側に放散することもある。

急性期には激しい痛みのために動作が制限されることが多く、安静をとる必要があります。しかし、安静が長引くと筋力低下や柔軟性の低下を招き、再発リスクが高まるため、痛みが落ち着いた段階での早期のリハビリテーションが重要です。

検査・診断の方法とその意義

腰痛の原因は多岐にわたるため、正確な診断が治療方針を決定する上で欠かせません。筋・筋膜性腰痛の場合、骨や神経の損傷がないため、画像検査では異常が見つからないことが一般的です。しかし、他の疾患との鑑別や、痛みの原因を明確にするためには以下の検査が行われます。

・問診・視診・触診
 患者さんの生活習慣、痛みの出現状況、痛みの部位や強さについて詳細に聞き取り、視覚的および触診によって患部の状態を確認します。

・X線検査
 骨の状態やズレ、骨折の有無を確認するために実施されます。当院では被曝量が少なく、迅速な撮影が可能なFPD(フラットパネルディテクタ)を使用しており、患者様への負担を最小限に抑えています。

・MRI検査
 筋肉や椎間板、神経などの軟部組織の状態を詳細に評価するために用いられます。オープンタイプのMRI装置を使用することで、狭い空間が苦手な方や小児の検査にも配慮されています。

・CT検査
 骨の微細な状態を確認するために、X線よりも高精度な検査が必要な場合に実施されます。特に腰椎分離症など、X線では判断が難しい場合に役立ちます。

これらの検査により、筋・筋膜性腰痛と他の腰痛原因(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など)との鑑別診断が可能となり、適切な治療計画が立てられるのです。

治療法とリハビリテーションのアプローチ

筋・筋膜性腰痛の治療は、急性期の痛みの緩和とその後のリハビリテーションを組み合わせた包括的なアプローチが求められます。

薬物療法と装具療法

急性期においては、炎症を抑え痛みを和らげるために、湿布や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されます。また、強い痛みがある場合は、腰椎や骨盤の負担を軽減するためにコルセットや腰椎ベルトの装着が推奨され、急性期の安静を保ちながら、必要なサポートを提供します。

物理療法

急性期を過ぎた段階では、患部の血流を促進し、筋肉や筋膜の修復を助けるために温熱療法や牽引療法、赤外線治療、さらにはウォーターベッド治療など、さまざまな物理療法が取り入れられます。これらの治療は、痛みの緩和だけでなく、組織の修復を促進する効果が期待でき、リハビリテーションの初期段階で重要な役割を果たします。

運動療法とリハビリテーション

痛みが落ち着いてきたら、筋力低下や柔軟性の低下を防ぐために、マッサージやストレッチ、そして筋力トレーニングを中心とした運動療法が開始されます。特に、腹筋や背筋の強化を目的としたトレーニングは、腰の安定性を高め、再発予防に直結します。さらに、悪い姿勢や動作習慣の改善指導も行われ、患者さん一人ひとりの状態に合わせた個別リハビリテーションが実施されます。

近年では、理学療法士による「マッケンジー法®」の認定を受けた専門家が在籍しており、腰痛改善のための自己管理法やエクササイズの指導を通じ、より質の高い治療を提供しています。

体外衝撃波治療

慢性化した筋・筋膜性腰痛に対しては、体外衝撃波治療が注目されています。高出力の圧力波を患部に照射することで、微細な組織損傷を誘発し、体内の自然治癒力を高める仕組みです。照射時に一時的な痛みを感じることもありますが、麻酔や重篤な副作用はほとんどなく、組織再生を促進する点で効果が期待されています。なお、この治療は保険適用外となる場合が多いですが、当院ではリハビリテーションの一環として、追加料金をいただくことなく提供しており、より多くの患者様に安心して治療を受けていただける環境を整えています。

生活習慣の改善と予防策

腰痛の再発を防ぐためには、治療と並行して日常生活の改善が欠かせません。以下のポイントを意識することで、筋・筋膜性腰痛の予防につながります。

・正しい姿勢の維持
 デスクワーク時は背筋を伸ばし、モニターの位置を適切に調整することが重要です。長時間同じ姿勢でいる場合は、定期的に立ち上がり、軽いストレッチを行いましょう。

・適度な運動習慣の確立
 ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなど、無理のない範囲で日常的な運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性と血行が促進され、腰への負担が軽減されます。

・重い物の持ち方に注意
 物を持ち上げる際は、腰だけでなく膝や足の筋力も使って持ち上げることで、腰にかかる負担を分散させることが可能です。

・定期的な体のケア
 マッサージや整体、理学療法によるケアを取り入れ、日頃から筋肉の状態をチェックすることも大切です。特に、痛みの初期段階で適切な対処をすることで、症状の悪化を防ぐことができます。

これらの生活習慣の改善は、腰痛の予防だけでなく、全身の健康維持にも大きく寄与します。自身の体の状態を常に意識し、無理をしない範囲で日々のケアを行いましょう。

まとめ

筋・筋膜性腰痛は、日常の無理な動作や長時間の同一姿勢、スポーツでの激しい動作が原因で発症する腰痛です。急性期は痛みが激しく動作が制限されますが、早期の適切な治療とリハビリテーションにより、多くの場合数週間で改善します。予防には、正しい姿勢の維持や適度な運動習慣、日頃のケアが重要です。自身の体に合った対策を講じることで、再発を防ぎ、健康な生活を送ることが可能です。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
来院される皆様の「つらい」を根本から改善し、健康的な生活を送れるよう全力でサポート させていただいております。

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