「脊髄損傷」という言葉を聞いたことはありますか？ あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、交通事故や転倒などによって脊髄が傷つくことで、深刻な後遺症を残す可能性のある病気です。 この記事では、脊髄損傷の原因、症状、そして改善策について詳しく解説します。 もし、ご自身やご家族が脊髄損傷の可能性を疑うような状況になった場合は、ぜひ最後まで読んでみてください。
脊髄損傷ってどんな病気？
脊髄損傷とは、脊髄が外力によって傷つけられることで、神経伝達が障害される病気です。 脊髄は、脳からの指令を全身に伝え、感覚を脳に伝える神経の束です。 そのため、脊髄が損傷すると、運動機能や感覚機能が麻痺したり、自律神経の働きが乱れたりするなど、様々な症状が現れます。
脊髄損傷の原因は？
脊髄損傷の主な原因は、外傷です。 交通事故、スポーツ中の事故、転倒、転落などが原因で脊髄が損傷することがあります。 また、まれに、脊髄腫瘍や感染症などが原因で脊髄損傷が起こることもあります。
- 交通事故: 自動車やバイクの事故、自転車の事故などが原因で脊髄損傷が起こることがあります。 特に、高速での衝突や転倒は、脊髄に大きなダメージを与える可能性があります。
- スポーツ中の事故: ラグビー、アメフト、サッカーなどのコンタクトスポーツや、スキー、スノーボードなどのウィンタースポーツで脊髄損傷が起こることがあります。 激しい衝突や転倒によって、脊髄が損傷する可能性があります。
- 転倒・転落: 階段や段差での転倒、高所からの転落などが原因で脊髄損傷が起こることがあります。 特に、高齢者や骨粗鬆症の方は注意が必要です。
- 脊髄腫瘍: 脊髄に腫瘍ができることで、脊髄が圧迫され、損傷することがあります。
- 感染症: ウイルスや細菌による感染症が、脊髄に炎症を引き起こし、損傷することがあります。
脊髄損傷の症状は？
脊髄損傷の症状は、損傷の部位や程度によって異なりますが、一般的な症状としては以下のものが挙げられます。
- 運動麻痺: 手足が動かしにくくなったり、力が入らなくなったりします。 麻痺の程度は、軽度なものから重度なものまで様々です。 損傷部位が高いほど、麻痺の範囲が広くなります。
- 感覚麻痺: しびれ、痛み、温度感覚の異常などが現れます。 これらの症状は、体の特定の部位に現れることもあれば、全身に広がることもあります。
- 排尿・排便障害: 尿が出にくくなったり、便秘になったりすることがあります。 重症の場合は、尿失禁や便失禁が起こることもあります。
- 自律神経障害: 発汗異常、血圧変動、体温調節障害などが現れることがあります。
これらの症状は、突然現れることもあれば、徐々に進行することもあります。 症状が続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。
脊髄損傷の改善策は？
脊髄損傷の治療法は、損傷の程度や時期によって異なります。 主な治療法としては、以下の3つが挙げられます。
- 急性期の治療: 脊髄損傷直後は、脊髄の腫れや出血を抑えるために、ステロイド薬の投与や手術が行われることがあります。 また、呼吸管理や感染症予防などの全身管理も重要です。
- リハビリテーション: 麻痺や筋力低下などの症状に対して、理学療法、作業療法、言語療法などが行われます。 早期にリハビリテーションを開始することで、後遺症を最小限に抑え、日常生活動作の改善を目指します。
- 再生医療: 近年、幹細胞移植や神経再生治療など、脊髄損傷の再生医療が研究されています。 これらの治療法は、まだ研究段階ですが、将来的には脊髄損傷の治療に役立つことが期待されています。
整骨院での施術は有効？
整骨院では、脊髄損傷そのものを治すことはできません。 しかし、脊髄損傷の後遺症による体の不調に対して、症状を緩和する施術を行うことができます。
例えば、
- マッサージやストレッチ: 筋肉の緊張をほぐし、関節の可動域を広げることで、体の動きをスムーズにします。
- 骨盤矯正: 骨盤の歪みを整えることで、姿勢を改善し、体のバランスを整えます。
- 電気療法: 微弱な電流を流すことで、痛みを和らげたり、筋肉をリラックスさせたりします。
これらの施術は、医師の診断のもと、適切なタイミングで行うことが重要です。 整骨院での施術と並行して、病院での治療を継続することも大切です。
まとめ
脊髄損傷は、早期発見・早期治療が重要です。 もし、ご自身やご家族が脊髄損傷の可能性を疑うような状況になった場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 そして、症状に合わせて適切な治療を受けることが大切です。
当院では、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
