日常生活で起こりやすいケガの一つに「打撲」があります。ぶつけた際に痛みや腫れ、アザなどが現れる打撲は、軽傷と思われがちですが、放置すると後遺症が残ってしまう可能性も。
この記事では、打撲について詳しく解説していきます。打撲の原因や症状、応急処置、治し方、そして早く治すためのポイントまで、わかりやすく紹介します。打撲でお悩みの方はぜひ参考にして、適切な対処を行い、健康な日々を取り戻しましょう。
打撲とは?
打撲とは、体に何かがぶつかったり、圧迫されたりすることで、体の組織が損傷してしまうケガのことです。転倒して地面に手をついてしまった、スポーツ中にボールが当たった、ドアに足をぶつけたなど、日常生活で誰にでも起こりうるケガです。
打撲は、皮膚の表面に傷がない場合でも、内出血や筋肉の損傷などが起こっていることがあります。そのため、一見軽傷に見えても、放置すると痛みや腫れが長引いたり、後遺症が残ったりする可能性もあるんです。
打撲の原因
打撲の原因は、主に以下のようなものが挙げられます。
- 転倒:階段から落ちたり、滑って転倒したりした際に、体が地面などにぶつかってしまうことで打撲が起こります。
- スポーツ中の怪我:サッカーやバスケットボールなど、激しいスポーツをしている際に、ボールや他の選手と接触して打撲してしまうことがあります。
- 交通事故:自動車や自転車の事故で、体に強い衝撃が加わると打撲を引き起こします。
- 不注意によるケガ:ドアに足をぶつけたり、家具に頭をぶつけたりするなど、不注意によって打撲してしまうケースもあります。
- 転落:高い場所から落ちてしまうと、体の様々な部位を打撲してしまう可能性があります。
これらの原因以外にも、様々な状況で打撲は起こりえます。
打撲の症状
打撲の症状は、ケガの程度によって様々です。主な症状としては、以下のものがあります。
- 痛み:打撲した部位に痛みを感じます。軽い打撲では、鈍痛を感じる程度ですが、重症の場合は激痛が走ることもあります。
- 腫れ:打撲した部位が腫れてきます。これは、血管が損傷し、出血が起こることで起こります。
- アザ(内出血):打撲した部位が青や紫に変色することがあります。これは、皮下出血が原因です。
- 熱感:打撲した部位が熱く感じることもあります。これは、炎症が起こっている証拠です。
- 機能障害:打撲した部位が動きにくくなったり、うまく動かなくなったりすることがあります。これは、筋肉や関節が損傷していることが原因です。
これらの症状は、打撲の程度や場所、個人差によって異なります。
打撲の応急処置
打撲をしてしまった場合は、適切な応急処置を行うことが重要です。応急処置を適切に行うことで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。
打撲の応急処置としては、以下の方法が挙げられます。
- 患部を冷やす:氷嚢や保冷剤などをタオルで包んで、打撲した部位に15~20分間当てます。冷やすことで、腫れや痛みを抑える効果があります。
- 圧迫する:弾性包帯などで患部を圧迫します。圧迫することで、出血を抑え、腫れを軽減する効果があります。ただし、締めすぎると血行が悪くなってしまうので注意が必要です。
- 患部を高くする:心臓よりも高い位置に患部を上げて、安静にします。これにより、患部の血行を良くし、腫れを軽減する効果があります。
- 安静にする:打撲した部位を動かさないように、安静にします。無理に動かすと、症状が悪化してしまう可能性があります。
- 痛み止めを服用する:痛みがある場合は、市販の痛み止め薬を服用しても良いでしょう。ただし、服用前に薬剤の説明書をよく読み、用法・用量を守って服用することが大切です。
これらの応急処置は、あくまでも応急処置です。症状が改善しない場合や、強い痛みがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
打撲の治療
打撲の治療は、症状の程度によって異なります。軽度の打撲であれば、自宅で安静にしていれば自然に治癒する場合もあります。しかし、症状が強い場合は、医療機関を受診して適切な治療を受ける必要があります。
医療機関では、患部の状態を診察し、必要に応じて以下の治療が行われます。
- 薬物療法:痛み止めや消炎剤などの薬を服用します。
- 固定:ギプスや包帯などで患部を固定し、安静を保ちます。
- 理学療法:患部の血行促進や筋肉の強化を目的とした、マッサージやストレッチなどの治療を行います。
打撲を早く治すためのポイント
打撲を早く治すためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 患部を冷やす:打撲直後から数日間は、患部を冷やすようにしましょう。氷嚢や保冷剤などを使い、1回20分程度を目安に冷やします。
- 安静にする:打撲した部位を動かさないように、安静にしましょう。無理な動作は、症状を悪化させる可能性があります。
- 患部を高くする:患部を心臓よりも高い位置に保つようにしましょう。これにより、腫れや痛みが軽減されます。
- 圧迫する:弾性包帯などで患部を圧迫すると、出血や腫れを抑える効果があります。
- 適切な運動をする:症状が落ち着いてきたら、軽い運動を始めるようにしましょう。ただし、無理のない範囲で行うことが大切です。
- 栄養バランスの良い食事をとる:タンパク質やビタミンを多く含む食事をとることで、体の回復を促進します。
- 睡眠をしっかりとる:睡眠不足は、体の回復を遅らせてしまう可能性があります。質の高い睡眠を心がけましょう。
- 禁煙する:喫煙は、血行を悪くし、治癒を遅らせてしまう可能性があります。禁煙することで、回復を早めることができます。
- 飲酒を控える:飲酒も、血行を悪くし、治癒を遅らせてしまう可能性があります。特に、打撲直後は飲酒を控えるようにしましょう。
打撲の後遺症
打撲を放置したり、適切な治療を受けなかったりすると、後遺症が残ってしまうことがあります。後遺症としては、以下のものが挙げられます。
- 慢性的な痛み:打撲した部位に、長期間にわたって痛みを感じるようになります。
- 関節の動きが悪くなる:打撲した関節が、以前のようにスムーズに動かなくなることがあります。
- 筋肉の萎縮:打撲した部位の筋肉が、細くなってしまうことがあります。
- 神経障害:打撲によって神経が損傷し、しびれや感覚異常などが起こることがあります。
後遺症を防ぐためには、打撲をしてすぐに適切な処置を行い、医療機関で治療を受けることが大切です。
打撲に関するよくある質問
打撲について、よくある質問をまとめました。
Q. 打撲はいつになったら治りますか?
A. 打撲の治癒期間は、ケガの程度や場所、年齢、体質などによって異なります。軽度の打撲であれば、数日で症状が改善することもありますが、重症の場合は数週間から数ヶ月かかることもあります。
Q. 打撲の際に病院に行くべきか迷っています。
A. 打撲の症状が強い場合、または以下の状態の場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
- 強い痛みがある。
- 腫れがひどい。
- アザが広範囲に広がっている。
- 関節が動かせない。
- 熱がある。
- 意識がもうろうとしている。
Q. 打撲の際に、冷やすのと温めるのはどちらが良いですか?
A. 打撲直後は、患部を冷やすことが大切です。冷やすことで、腫れや痛みを抑える効果があります。数日経ってから、患部が温かくなってきた場合は、温めることも効果的です。
Q. 打撲の際に、運動は控えた方が良いですか?
A. 打撲直後は、患部を安静にすることが大切です。症状が落ち着いてきたら、軽い運動から始めて、徐々に運動量を増やしていくようにしましょう。
Q. 打撲の予防にはどのようなことに気をつければ良いですか?
A. 打撲の予防には、以下のことに気をつけましょう。
- 周囲に注意を払い、転倒しないように注意しましょう。
- スポーツをする際は、適切な保護具を着用しましょう。
- 足元を確認し、段差などに注意しましょう。
- 体を鍛えて、筋力をアップさせましょう。
まとめ
この記事では、打撲について詳しく解説しました。打撲は、軽傷と思われがちですが、放置すると後遺症が残ってしまう可能性もあります。打撲の症状が現れたら、適切な応急処置を行い、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。
当院では、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にLINEでご相談ください。