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足底腱膜炎(足底筋膜炎)とは?原因・症状を解説【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

ランニングや日常生活で起こりうる足底の痛み。その代表的な原因の一つが足底腱膜炎(足底筋膜炎)です。多くの方が経験するこの痛みは、適切な知識と対策で予防・改善が可能です。本記事では、足底腱膜炎の原因から症状、効果的な予防法、さらには治療法までを詳しく解説し、あなたの足の健康をサポートします。

足底腱膜とは?:足のアーチを支える重要な組織

足底腱膜は、かかとの骨から足の指の付け根にかけて広がる、強靭な繊維状の組織です。足の裏に膜のように広がり、以下の重要な役割を担っています。

  1. 土踏まず(縦アーチ)の保持: 足のアーチ構造を支え、歩行や走行時の衝撃を吸収します。
  2. 衝撃吸収: 地面からの衝撃を和らげ、足や体への負担を軽減します。
  3. 蹴り出しのサポート: ウィンドラス機構(巻き上げ機構)に関与し、蹴り出しの力を効率的に伝えます。

足底腱膜が正常に機能することで、私たちはスムーズな歩行やランニングが可能になります。しかし、この組織に炎症や損傷が起こると、足底腱膜炎を発症し、さまざまな問題を引き起こします。

足底腱膜炎の症状:初期症状から慢性化まで

足底腱膜炎の典型的な症状は、かかとや土踏まず周辺の痛みです。以下のような特徴的な症状が現れます。

  • 朝の一歩目の激痛: 起床時や長時間座った後の最初の一歩で、かかとに強い痛みを感じます。
  • 歩行開始時の痛み: 歩き始めや運動開始時に痛みが生じ、徐々に軽減することもあります。
  • 圧痛: かかとの骨の前方内側(土踏まずの始まりの部分)を押すと、強い痛みを感じます。
  • 痛みの悪化: 長時間の歩行や立ち仕事、運動など、足底腱膜に負担がかかる動作で痛みが増強します。

初期段階では安静にすることで痛みが軽減することがありますが、放置すると慢性化し、以下のような症状が現れることもあります。

  • 持続的な痛み: 安静時にも痛みが続くようになります。
  • 骨棘(こつきょく)の形成: かかとの骨にトゲのような突起(骨棘)ができ、さらに痛みが増すことがあります。
  • 歩行困難: 痛みが強くなり、歩行が困難になる場合もあります。

足底腱膜炎の原因:オーバーユースだけではない多様な要因

足底腱膜炎は、さまざまな要因が複合的に関与して発症します。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

  1. オーバーユース(使いすぎ): ランニングやジャンプなど、足底への繰り返しの衝撃が主な原因の一つです。特に、急激な運動量の増加や、硬い地面でのトレーニングはリスクを高めます。
  2. 長時間の立ち仕事: 長時間立ちっぱなしの仕事は、足底腱膜に持続的な負荷をかけ、炎症を引き起こす可能性があります。
  3. 不適切なシューズ: クッション性の低い靴や、足の形に合わない靴は、足底への衝撃を増加させ、足底腱膜炎のリスクを高めます。
  4. 足の筋力不足・柔軟性の低下: 足の裏やふくらはぎの筋肉の柔軟性が低下すると、足底腱膜への負担が増加します。
  5. 足の構造異常: 扁平足(土踏まずが低い)やハイアーチ(土踏まずが高い)は、足底腱膜に過剰なストレスをかけ、炎症を引き起こしやすくします。
  6. 加齢: 加齢に伴い、足底腱膜の柔軟性が低下し、衝撃吸収能力が衰えるため、発症リスクが高まります。
  7. 体重増加・肥満: 体重増加は足底への負担を増加させ、足底腱膜炎のリスクを高めます。
  8. 外反母趾外反母趾など足の変形があると、足底腱膜炎になりやすくなります。

足底腱膜炎になりやすい人:リスクを知り、予防に繋げる

足底腱膜炎は、特定の人々が発症しやすい傾向があります。以下に当てはまる方は、特に注意が必要です。

  • ランナー: 特に長距離ランナーや、急激に走行距離を増やしたランナー
  • スポーツ愛好家: バレーボール、バスケットボール、サッカーなど、ジャンプやダッシュを伴うスポーツをする人
  • 立ち仕事従事者: 長時間立ちっぱなしの仕事をする人(例:販売員、調理師、工場労働者)
  • 中高年: 40歳以上になると、足底腱膜の柔軟性が低下しやすくなる
  • 扁平足・ハイアーチの人: 足のアーチ構造に問題がある人
  • 肥満傾向の人: 体重が重いほど、足底への負担が増加する
  • 靴選びに無頓着な人: クッション性の低い靴や、足に合わない靴を履いている人

足底腱膜炎の予防:日常生活でできる対策

足底腱膜炎は、日々の生活習慣を見直し、適切な対策を行うことで予防が可能です。以下の予防策を実践しましょう。

  1. 適切な靴選び:
    • クッション性に優れた靴を選ぶ
    • 土踏まずのアーチをサポートするインソールを使用する
    • 足の形に合った靴を選ぶ(特に幅広・甲高の方は注意)
    • 古くなった靴は、クッション性が低下しているため、定期的に買い替える
  2. ストレッチと筋力トレーニング:
    • 足底腱膜のストレッチ(タオルギャザー、足指を反らせるストレッチなど)
    • ふくらはぎのストレッチ(アキレス腱伸ばしなど)
    • 足の裏の筋肉を鍛えるトレーニング(タオルギャザー、つま先立ちなど)
  3. 運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウン:
    • 運動前には、足首やふくらはぎの筋肉を十分に温める
    • 運動後には、足底腱膜やふくらはぎのストレッチを行う
  4. 体重管理:
    • 適正体重を維持し、足への負担を軽減する
  5. 長時間の立ち仕事対策:
    • 休憩をこまめに取り、足のストレッチを行う
    • クッション性のあるマットを使用する
  6. 運動量の調整:
    • 急激な運動量の増加は避け、徐々に負荷を上げていく
    • 痛みを感じたら、無理せず休養する
  7. テーピング
    • 足底のアーチ構造が崩れると、地面からの衝撃をうまく吸収できなくなるので、足底腱膜炎になりやすい傾向があります。テーピングでアーチを作ることで、クッション機能をサポートする効果が期待できます。

足底腱膜炎の治療:早期発見・早期治療が重要

足底腱膜炎の治療は、早期に開始するほど効果が高く、回復も早まります。主な治療法は以下の通りです。

  1. 保存療法(手術をしない治療):
    • 安静: 痛みがある場合は、運動や長時間の立ち仕事を避け、足底腱膜への負担を軽減します。
    • アイシング: 炎症を抑えるために、患部を冷やします(1回15~20分、1日数回)。
    • ストレッチ: 足底腱膜やふくらはぎのストレッチを行います。
    • インソール(足底板): 靴の中にインソールを入れ、足底のアーチをサポートします。
    • 薬物療法: 炎症や痛みを抑えるために、消炎鎮痛剤(内服薬や湿布)を使用します。
    • 物理療法: 電気療法、超音波療法、温熱療法などを行い、血行促進や疼痛緩和を図ります。
    • テーピング: 足底のアーチをサポートし、足底腱膜への負担を軽減します。
    • 注射: 炎症や痛みが強い場合、ステロイド注射を行うことがあります。
  2. 体外衝撃波療法:
    • 特殊な装置で衝撃波を患部に当て、組織の修復を促進し、痛みを軽減します。
    • 保存療法で効果が得られない場合に検討されます。
  3. 手術療法:
    • 保存療法や体外衝撃波療法で改善が見られない場合、ごくまれに手術が行われることがあります。
    • 足底腱膜の一部を切離したり、骨棘を切除したりします。

まとめ

足底腱膜炎は、適切な知識と対策を持つことで、予防と改善が可能な疾患です。
今回の記事で解説した内容を参考に、日々の生活習慣を見直し、足の健康を守りましょう。痛みを感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
来院される皆様の「つらい」を根本から改善し、健康的な生活を送れるよう全力でサポート させていただいております。

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