整骨院SAPIENS 総持寺駅徒歩2分|茨木・高槻エリア

大阪府茨木市 阪急京都線「総持寺駅」徒歩2分 整骨院SAPIENS 〒567-0802 大阪府茨木市総持寺駅前町11-11

ホーム │

整骨院SAPIENSの4人スタッフの集合写真①井上龍輝②中務光貴③小山 大輝④久宗 勇斗

腸内からはじめる健やかな暮らし!腸活がもたらすメリットと実践法【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

腸活とは何か?

私たちの体の中で、食べ物を消化して栄養を吸収する役割を担っている「腸」は、健康維持にとってきわめて重要な臓器です。そんな腸をケアし、腸内に存在する細菌のバランスを整えるための取り組みが「腸活」です。腸内には“善玉菌”と“悪玉菌”と呼ばれる細菌が存在し、その両方の間に挟まるように“日和見菌”という中間的な立場の細菌もいます。理想的な状態とは、これらの菌がバランスよく存在し、多様性に富んだ環境が保たれていることです。腸活では、生活習慣や食習慣を見直して、悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を優勢にしながら菌の多様性を確保し、結果として私たちの体がより健康になることを目指します。

腸は小腸と大腸を合わせると全長およそ8メートルにもなり、多種多様な腸内細菌が数多く生息しています。それらが集まって形成される「腸内フローラ」は、私たちの体調や健康状態、さらには心の状態などにも深く関係していると近年の研究で明らかになりつつあります。昔は「善玉菌が多く、悪玉菌が少ないほうが健康だ」という認識が一般的でしたが、近年では「単純に“善玉菌のみをひたすら増やす”のではなく、多様な種類の菌が豊かに存在することが大切」とされるようになりました。これは、同じ善玉菌の中でも働きが異なるものや、悪玉菌の中にも状況によっては体に良い働きをするものが存在するなど、腸内細菌の複雑な生態系が解明されてきたためです。

ここからは、腸活を行うことによって期待できるメリットや、具体的な取り組み方法について、より詳しく見ていきましょう。

腸活によって得られる主なメリット

便通の改善

腸内の善玉菌が増え、バランスが整うと便通の乱れが改善されやすくなります。下痢や便秘、あるいは軟便といった状態は大腸内の環境が乱れたときに生じやすく、腸内の粘液を作り出す善玉菌(酪酸菌など)が不足すると大腸のバリア機能が低下する場合があります。バリアが弱まると排便がスムーズに行われなくなり、さらに悪玉菌の増殖を許してしまうことも。腸活を意識して善玉菌を増やすことで粘液の産生が促され、便がスムーズに排出されるようになるだけでなく、有害物質から体を守る能力の維持にもつながります。

免疫力のサポート

体の免疫細胞のおよそ70%が腸に集まっているといわれているように、腸は人体の最大の免疫器官でもあります。外から侵入してくる病原菌やウイルスなどの異物は、まず腸を通って体内に入り込もうとするため、腸のバリア機能が弱いと感染症にかかりやすくなる恐れがあります。腸内細菌の中でも酪酸菌は粘液産生を助け、大腸のバリア機能維持に大きく貢献する存在です。腸活によって酪酸菌をはじめとする善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで免疫力の維持をサポートできる可能性が高まります。

肌のコンディション改善

肌荒れや吹き出物といった肌トラブルが続く背景には、腸内環境の乱れが潜んでいることがあります。便秘が続くと体内で生じた有害物質をスムーズに排泄できず、その結果として毒素が循環しやすくなり、肌のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れてしまう可能性があります。また、腸内の善玉菌はビタミンを合成するはたらきも担っており、これらがきちんと働けば肌のコンディションを整えるサポートになります。便通の乱れを解消し、腸内の健康を保つことが肌を内側からケアする重要な要素となるでしょう。

腸内細菌が深く関わる可能性のある主な疾患

認知症

腸内環境と脳の働きは、一見関連がなさそうに思えますが、実は数多くの研究でつながりが指摘されています。認知症を発症している方の腸内フローラを詳しく見ると、悪玉菌が生み出すアンモニアなどの有害物質が増え、逆に善玉菌が作り出す乳酸が少なくなっている傾向が見られるという報告があります。脳は腸と神経伝達物質やホルモンを通して絶えずコミュニケーションを行っているため、腸内フローラの乱れが脳の認知機能に影響を与えうるのではないかと考えられています。

肥満

私たちの体型や体重とも腸内環境は深く結びついています。たとえば、「ブラウティア菌」と呼ばれる腸内細菌の保有量が多いと内臓脂肪がつきにくいという研究報告があります。また、肥満マウスの腸内細菌を痩せているマウスに移植すると、移植されたマウスまで肥満傾向になるという実験結果もあるため、腸内細菌が肥満の発生に寄与している可能性は高いと考えられています。脂質の多い食事は腸内細菌叢のバランスを崩し、肥満を招きやすい環境を作る恐れも。逆に、食物繊維が豊富で低脂質な食事は腸内環境を良好に保ちやすく、肥満予防の観点からも有効です。

うつ傾向

精神面と腸内細菌の関係性もさまざまな方向から研究が進められています。うつ傾向がある方の腸内には特定の細菌が増加しているという報告や、ビフィズス菌などが減少してストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増えている例などが確認されています。脳と腸の間では神経ネットワークがあり、腸内環境の乱れが精神面の不調につながる可能性があるとされていることから、腸活によるストレスケアが注目されています。

不眠

腸内細菌が人の体内時計を調整していることも、近年の研究で示唆されています。眠りの質が悪いと腸内環境に悪影響を及ぼし、反対に腸内環境が乱れると不眠などにつながる場合があると考えられています。便通の不調が改善されれば睡眠の質が向上するケースも報告されており、腸活の取り組みは睡眠の健康にも影響を及ぼすといえるでしょう。

こうした症状や疾患が疑われる場合、医療機関の受診が大切ですが、日頃から腸活を意識して腸内環境を整えることは、予防の一助として期待できます。

今日から取り組める腸活の方法

食事でプレバイオティクスを意識する

腸活を行ううえで基本となるのは、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖をしっかりと摂ることです。これらは「プレバイオティクス」と呼ばれ、大腸まで届いたあとに善玉菌を増やす助けをしてくれます。野菜や果物、豆類、海藻類には豊富な食物繊維が含まれます。とくに水溶性食物繊維を多く含むイモ類や海藻類は腸内細菌が活用しやすく、便通にもメリットがあるため普段の食事に意識的に加えると良いでしょう。白米を玄米に変えたり、パンを全粒粉のものにするだけでも食物繊維の摂取量を増やせます。

オリゴ糖はゴボウやタマネギ、大豆、ニンニク、アスパラガス、バナナなどに多く含まれています。ただし、大量に取りすぎると下痢やお腹の張りを引き起こすこともあるため、摂取量を様子見しながら少しずつ増やしていくのがおすすめです。

発酵食品でプロバイオティクスを取り入れる

ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆、漬物などの発酵食品には、生きた善玉菌が豊富に含まれています。これらは「プロバイオティクス」とも呼ばれ、腸内環境を整える直接的な力を持ちます。ヨーグルトなら1日200gほどを目安に習慣化してみるのが良いでしょう。好みの発酵食品を毎日の食卓に取り入れて、体の内側から善玉菌を補給することで腸内細菌叢の改善につなげることが期待できます。

サプリメントや整腸剤で手軽に摂取

普段の食事だけでは摂り切れない善玉菌や、特定の菌を補いたいときにはサプリメントや整腸剤を活用するのも一案です。とくに「酪酸菌」は、ビフィズス菌や乳酸菌と比べると日常の食材にはそれほど多く含まれていないため、整腸剤などで補給を検討してみる価値があります。

さらに、プレバイオティクスとプロバイオティクスを同時に摂る「シンバイオティクス」に注目が集まっています。たとえば、食物繊維(プレバイオティクス)と発酵食品(プロバイオティクス)を組み合わせた食生活を意識することで、善玉菌を効率よく育てることができ、腸内環境をより改善しやすくなるという考え方です。

適度な運動を習慣づける

体を動かすことも腸活の大切な要素です。運動不足の状態だと腸の動きが滞りがちになり、便秘を引き起こすリスクが高まります。一方、腹筋や腸腰筋と呼ばれるお腹や腰回りの筋肉を鍛えるような運動を継続的に行うと、腸が刺激されやすくなり便の移動がスムーズに行われるようになります。とくにウォーキングや軽いジョギングなど、少し息が上がるくらいの強度の運動を週3回ほど、30〜60分間続けることが効果的だと考えられています。プロアスリートの腸内細菌叢には善玉菌が多い傾向があるという報告もあり、運動習慣が腸内環境の改善に一役買っている可能性があるのです。

お腹のマッサージを取り入れる

簡単にできるお腹のマッサージも、腸を活性化させる方法の一つです。ぜん動運動と呼ばれる腸の動きを後押しすることで、便通が改善しやすくなります。マッサージのやり方としては、床に仰向けになり、時計回りにおへそを中心に「の」の字を描くように軽く押していく方法が一般的です。また、左右の脇腹を手で上下に揉みほぐしたり、下腹部を上へ押し上げるように圧迫したりする方法も知られています。入浴中や湯上がりのリラックスした状態で行うと、血行促進と相乗効果が得られるでしょう。ただし、食後すぐのマッサージは避け、妊娠中や特定の持病がある方は主治医に相談してから実施するようにしてください。

質の良い睡眠と規則正しい生活

意外と見落としがちですが、しっかりとした休息を取ることも腸活には欠かせません。睡眠不足や不規則な生活リズムは、自律神経の乱れを招き、腸の働きが低下しやすくなる一因となります。夜更かしが続くと腸内フローラにも影響が出てくるという報告もあり、慢性的な睡眠不足は便秘や下痢などのトラブルを誘発しかねません。十分な睡眠時間を確保することで自律神経のバランスを整え、腸の働きを後押ししましょう。

腸内環境に悪影響をもたらす主な生活習慣

偏った食事や極端なダイエット

栄養バランスを度外視したダイエットや、高脂質で糖質の多い食事ばかりを続けると、腸内細菌叢が乱れやすくなります。悪玉菌が勢力を拡大しやすくなり、便秘や肌荒れ、肥満などさまざまなトラブルが起こりやすい状態になるのです。また、野菜や海藻といった食物繊維をほとんど取らない生活を続けると、腸内に必要な栄養素が不足し、善玉菌が十分に増えないまま腸が停滞気味になってしまいます。

ストレスの蓄積

腸と脳は密接に結びついており、脳が感じたストレスが消化管の動きに影響を与えることがわかっています。強い不安や緊張を感じるとお腹が痛くなったり、下痢を引き起こしたりするのはこのためです。ストレスが続くと副交感神経が抑えられ、腸の動きも鈍り、結果として腸内フローラが乱れがちになります。意識してリラックスの時間を確保し、睡眠を十分にとる、趣味を楽しむなど、心身のストレスを和らげる方法を見つけることは腸活においても非常に重要です。

睡眠不足と不規則な生活リズム

寝不足や夜更かしは交感神経と副交感神経のバランスを乱し、腸の動きをコントロールする自律神経にダメージを与えます。さらに、朝食を抜いてしまう習慣があると腸の活動が低下しやすく、便通が乱れたり栄養バランスが崩れたりすることにもつながるでしょう。規則正しい生活を継続するだけでも腸がリズムよく動きやすくなり、腸内細菌にとって適切な環境を整えられると考えられています。

運動不足

現代人はデスクワークや車移動などで身体を動かす機会が減り、慢性的な運動不足に陥っている人が少なくありません。運動不足で筋力が低下すると、腸を支える筋肉も衰え、排便がスムーズに行われなくなるリスクが高まります。ウォーキングやストレッチなど、軽度な運動でも継続して行うことが鍵です。とくにお腹まわりの筋肉を意識して動かすようにすると、腸の活動に良い刺激を与えることができます。

腸活で健康を手に入れる!まずは生活習慣を見直そう

腸内には私たちの健康を支えるために多種多様な細菌が暮らしており、その働きを最大限に活かすためには腸内のバランスと多様性を保つことが不可欠です。腸活は特別難しいものではなく、日常生活の中で少しの意識変化を取り入れるだけでも効果が期待できます。

たとえば朝食にヨーグルトや味噌汁を加えたり、昼食に食物繊維が豊富なサラダを取り入れたり、夕食を少し低脂質にするだけでも腸活としては大きな一歩です。さらに習慣的なウォーキングやマッサージを組み合わせれば、腸が刺激されて排便トラブルが改善しやすくなるでしょう。もし食事だけでは十分な善玉菌を確保しにくいと感じる場合は、整腸剤やサプリメントなどを取り入れてみるのも一つの方法です。

腸が元気になると、便通がスムーズになるほか、肌の調子が上がるなどの体感的なメリットを感じやすくなります。そして長期的に見れば、免疫ケアや肥満予防、ストレスの軽減、睡眠の質向上など、多岐にわたる健康効果が期待できるのです。研究が進むにつれ、「腸内環境」と「心身の健康」の関係は今後ますます注目されるでしょう。

毎日の食事や生活習慣は、一日でガラッと変えようとしてもなかなか難しいものです。しかし、小さな工夫や意識づけが積み重なることで、腸内フローラはゆっくりと変化し始めます。忙しい中でもできる範囲で野菜や発酵食品を取り入れ、適度に体を動かし、ストレス管理を心がけ、質の良い睡眠を確保する。こうした習慣の積み重ねこそが、腸を元気にし、私たち自身の健康を底上げしてくれるのです。

ぜひ「腸活」を日々の生活に取り入れ、内側から健やかな暮らしを手に入れましょう。腸内環境が整えば、便通や肌のコンディションだけでなく、免疫機能や精神的安定など、あらゆる面で良い変化を感じられるはずです。自分に合った方法で、今日から少しずつ腸内を元気にする行動を始めてみてください。そうした積み重ねが、今よりもっと快適で健康的な毎日につながることでしょう。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
来院される皆様の「つらい」を根本から改善し、健康的な生活を送れるよう全力でサポート させていただいております。

整骨院SAPIENSブログをフォローする
blog
整骨院SAPIENS 総持寺駅徒歩2分|茨木・高槻エリア