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片麻痺とは?

症状

片麻痺とは何か、原因、改善法について解説します。

片麻痺とは?

片麻痺は、人の体の左側または右側において、麻痺が発生する状態を指します。この症状は、左脳または右脳に起きる神経系の障害が原因であり、しばしば運動能力に影響を及ぼします。脳の各半球が体の反対側を制御しているため、右脳が損傷した場合には左側が、左脳が損傷した場合には通常、右側が麻痺することが一般的です。左側麻痺と右側麻痺では、異なる特徴的な症状が現れることがあります。また、麻痺の重さは軽度から重度までさまざまです。

片麻痺の症状

片麻痺の典型的な症状には、左側麻痺および右側麻痺に共通するものがありますが、それぞれ独自の症状も存在します。左麻痺・右麻痺に共通する主な症状は以下の通りです。

片側の手足や顔の麻痺・しびれ

片側の手や足がうまく動かせなくなり、持っているものを落としたり、歩行が困難になることがあります。顔の一部に麻痺が出ると、よだれが出やすくなったり、食べ物をうまく口に運べなくなるなどの影響が現れます。

視野の欠損

麻痺した側の視野が欠ける、いわゆる視野欠損が生じます。

構音障害

発音が正確にできなくなったり、話す際に言葉がはっきりしなくなるなどの症状が出ます。

これらの症状は、脳のどの部分が損傷を受けたかによって異なる形で現れます。左右どちらか一方の脳半球の機能障害によって生じるため、片麻痺は非常に多様な形で患者様に影響を与えます。

左麻痺の症状

左麻痺の場合、つまり右脳に障害が発生して体の左側に麻痺が見られる状況では、特に失認と性格変容が主な症状として現れます。右脳は体や空間の認識、感情のコントロールなどの重要な役割を持っており、その部分の損傷により失認や性格の変化が引き起こされます。

左麻痺の症状①失認

失認は、感覚を通じて物事を正しく認識できない障害を指します。その一例として「半側空間無視」という症状があり、これは左側の空間にある物体や障害物を見落とす、または全く認識できない状態を指します。その結果、左側の物を見逃したり、気づかずに左側にある壁や障害物にぶつかるなど、注意が右側にのみ向けられるようになります。加えて、自己の状態を正確に理解できない「病態失認」も見られることがあり、麻痺があるにもかかわらず、自分は動かない選択をしているだけで、必要ならば動けると錯覚するような症状があります。

左麻痺の症状②性格変容

性格が大きく変わることも、左麻痺の特徴的な症状の一つです。これにより、以前は温厚だった人が怒りやすくなったり、親切だった人が自己中心的な行動を取るようになるなど、人格の大きな変化が観察されます。このような性格変容は、周囲の人々にとっても予期しない変化となり得ます。

右麻痺の場合

右麻痺の場合、左脳が損傷を受け、体の右側に麻痺が生じる状況では、失行と失語症が主な症状として挙げられます。左脳は言語能力や論理的思考を担当しており、この部分の障害はこれらの機能の障害に直結します。

右麻痺の症状① 失行

失行は、無意識のうちには自然に動けるものの、意識して特定の動作をしようとするとできなくなる症状です。たとえば、歩こうとすると足がすくんでしまったり、手足を特定の指示に従って動かすことが難しくなるなど、意図的な動きが困難になります。この状態では、動作を開始するための最初の一歩が踏み出せなかったり、指示された動作を正確に行うことができなくなります。

右麻痺の症状②失語症

失語症は、言語に関する一連の能力「聞く、話す、読む、書く」が損なわれる症状です。この状態では、聞いた内容を理解できても適切に返答ができなかったり、必要な言葉や物の名前がすぐに出てこないなど、コミュニケーションが著しく困難になります。言いたいことがうまく伝えられず、回りくどい表現を使うこともあります。失語症の影響は個人によって異なり、言語の理解や表現の障害の程度には大きなばらつきがあります。

片麻痺の原因

大半の片麻痺は脳卒中が原因で起こります。これには、血流が阻害されることで脳組織への酸素供給が不足する脳梗塞、血管の破裂による脳内出血やくも膜下出血が含まれます。これらの状況が脳内の神経細胞を損傷し、片麻痺を引き起こします。また、軽い頭部の打撲や外傷が原因で、脳の保護膜と脳表面の間に徐々に血液が溜まる慢性硬膜下血腫も、片麻痺を生じさせる一因とされています。この状態は、頭部を打った後、数か月で症状が現れることがあります。

片麻痺の改善法

医療機関で治療

脳卒中による片麻痺の治療にあたっては、専門的な医療行為の実施が最初の重要なステップとなります。このような医療行為により、患者の状態の安定化を図り、可能な限り早期に機能回復を促すことが目指されます。治療法は、患者の状態や脳卒中のタイプに応じて異なりますが、主に次のような医療行為が行われます。

薬物療法

脳への血流促進や血栓解消に効果的な薬剤が用いられます。

手術

脳内の血流を正常化するため、または損傷した脳組織の修復を目的とした手術が施される場合があります。

リハビリを行い改善

発症後のリハビリテーションは、発症直後から始まり、その後の回復過程を通じて段階的に進められます。この過程は大きく分けて、急性期、回復期、そして生活期リハビリテーションの3つの段階に分類されます。各段階でのリハビリテーションは、その時期の身体の状態や回復の度合いに合わせて効果的に行われることが重要です。

急性期リハビリテーション(発症直後から約2~3週間)

急性期リハビリテーションは、発症後48時間以内に開始されることが望ましいとされています。この時期は、患者様が安静にすることが多いため、廃用症候群の予防が重要な焦点となります。廃用症候群とは、長期間の安静によって生じる関節の硬直、筋力の低下、床ずれなどの二次的な問題を指します。このような問題を避けるために、急性期リハビリテーションでは発症後すぐに手足の関節を動かすストレッチや、ベッドサイドでの起床訓練などを含むリハビリテーションを行います。これにより、早期にベッドからの離床を促し、二次的な問題の発生を防ぎます。

回復期リハビリテーションン(発症後3~6ヶ月まで)

回復期リハビリテーションは、脳損傷後の重要な回復プロセスであり、この段階でのリハビリテーションは脳の神経ネットワークの再構築を目指します。この時期は、患者様が日常生活動作(ADL)に必要なスキルを再学習し、社会への再適応と自宅での生活復帰を目標に設定します。研究によると、脳の神経細胞は損傷後の最初の数ヶ月間に最も活発に回復し、再構築を行うことが示されており、特に発症後6ヶ月までが重要な時期です。

この段階のリハビリでは、患者様が頭の中で想像する動作と実際の身体の動きとの間のズレを最小限に抑え、正確な動作を実現できるようにサポートします。具体的には、座位訓練、立ち上がり訓練、歩行訓練などの機能訓練を通じて、身体の基本的な動きを改善します。さらに、食事の摂取、着替え、トイレでの排泄など、日常生活で必要とされるADL訓練を組み合わせ、患者様ができるだけ自立した生活を送れるように支援します。

回復期リハビリテーションの目的は、患者様の機能回復を最大限に促し、社会復帰や在宅復帰を実現することです。この期間に集中的にリハビリテーションを行うことで、患者様は日常生活への適応能力を高め、より質の高い生活を送ることができるようになります。

生活期リハビリテーション(発症後6ヶ月以降)

生活期リハビリテーション、または維持期とも称されるこの段階では、急性期と回復期において改善された身体機能や日常生活動作(ADL)の能力を継続的に維持し、さらなる向上を目指します。この期間に行うリハビリテーションは、これまでの訓練成果を日常生活に根ざした形で継続し、長期的な改善を促すことに重点を置きます。具体的には、家庭で行える運動や日常活動を通じて、訓練された動作のコツを反復練習し、これらを脳に定着させることが目標です。

機能の維持やさらなる向上を促すためには、具体的な目的や目標を持ってリハビリテーションに取り組むことが推奨されます。例えば、趣味の活動への参加、買い物や外出など、個人の興味や生活の質を高める活動を通じて、積極的な日常生活を営むことがさらなる機能改善につながります。このような活動は、単に身体機能の維持向上だけでなく、社会的な参加や心の充実にも寄与し、全体的な生活の質の向上を促します。

生活期リハビリテーションの目標は、患者様が日常生活において可能な限り自立し、満足のいく生活を送ることです。そのために、個々の患者様の生活環境、身体能力、興味・関心に合わせた個別のプログラムが計画され、実施されます。この期間におけるリハビリテーションの取り組みは、患者様自身の積極的な参加と継続的な努力が求められるため、リハビリテーションチームとの協力関係が非常に重要です。

整骨院での改善法

片麻痺においては、身体の片側が動かしづらくなるため、体の歪みや筋肉の緊張に対処する必要があります。特に、筋肉の緊張が強い部分をリラックスさせることや、骨盤の調整を行うことで、身体全体のバランスを整え、動きやすくすることが可能になります。これらの改善法によって、体全体の血行が促進され、可動域が拡大し、日常生活をより快適に、前向きに過ごすことをサポートします。

まとめ

片麻痺とは?
片麻痺は、人の体の左側または右側において、麻痺が発生する状態を指します。

片麻痺とは何か、原因、改善法について解説しました。
整骨院SAPIENSにご来院いただけたら、こちらの症状の施術が可能となっています。ぜひ当院のLINE・電話より「無料カウンセリング」をご予約し症状についてご相談ください。