「足の裏、特に指の付け根あたりが、焼けるように痛む」「足指がしびれるような感覚がある」「靴を履いていると足が痛い」といった症状に悩まされていませんか？それは「モートン病」かもしれません。
モートン病は、足指の付け根にある神経が圧迫され、炎症を起こすことで生じる痛みやしびれを伴う疾患です。特に、ハイヒールをよく履く女性や、ランニングなどのスポーツをする方に多く見られます。
今回は、モートン病の原因と症状、そして効果的な改善策について詳しく解説していきます。モートン病でお悩みの方、また予防に関心のある方も、ぜひ最後までご覧ください。
モートン病の原因
モートン病は、足指の付け根にある神経が、周囲の組織（靭帯や骨など）によって圧迫され、炎症を起こすことで発症します。主な原因は以下の通りです。
- 横アーチの低下: 足の裏には、縦アーチ（土踏まず）と横アーチがあります。横アーチが低下すると、足指の付け根に負担がかかりやすくなり、神経が圧迫されやすくなります。
- ハイヒールや先の細い靴の着用: ハイヒールや先の細い靴は、足指を圧迫し、横アーチを低下させる原因となります。長期間、このような靴を履き続けることで、モートン病のリスクが高まります。
- 過度な運動: ランニングやジャンプなどの繰り返し行われる運動は、足指の付け根に負担をかけ、モートン病を引き起こすことがあります。
- 外反母趾や内反小趾: 外反母趾（親指が外側に曲がる）や内反小趾（小指が内側に曲がる）があると、足のバランスが崩れ、モートン病のリスクが高まります。
- 足底腱膜炎: 足底腱膜炎は、足の裏にある足底腱膜という組織に炎症が起きる疾患で、モートン病と合併することがあります。
モートン病の症状
モートン病の主な症状は、以下の通りです。
- 足指の付け根の痛み:
- 3番目と4番目の指の間が最も痛むことが多いですが、他の指の間にも痛みを感じることがあります。
- 焼けるような痛み、刺すような痛み、しびれるような痛みなど、様々な痛み方があります。
- 靴を履いていると痛みが強くなり、裸足になると痛みが和らぐことがあります。
- 足指のしびれ:
- 痛む部分の足指がしびれることがあります。
- 感覚が鈍くなったり、ピリピリとした感覚があったりします。
- 足指の付け根の腫れ:
- 痛む部分の足指の付け根が腫れることがあります。
- 腫れは、炎症が起きている証拠です。
モートン病の改善策
モートン病の改善策は、症状の程度によって異なりますが、一般的には以下の方法が有効です。
- 安静: 痛みが強い場合は、まず足を休ませることが大切です。運動量を減らしたり、休養日を設けたりしましょう。
- 靴の選び方: ハイヒールや先の細い靴の着用を控え、足に合った靴を選びましょう。幅広で、つま先部分にゆとりのある靴がおすすめです。
- 足底板（インソール）: 足底板は、足のアーチをサポートし、足指の付け根にかかる負担を軽減する効果があります。
- テーピング: テーピングで足指の付け根を固定することで、神経への圧迫を軽減し、痛みの緩和を図ることができます。
- ストレッチ: 足指や足裏の筋肉をストレッチすることで、柔軟性を高め、足指の付け根にかかる負担を軽減することができます。
- 薬物療法: 痛みが強い場合は、医師に相談し、消炎鎮痛剤や湿布薬などを処方してもらうことがあります。
- 注射: 痛みが強い場合や、他の治療法で効果がない場合は、ステロイド注射を行うことがあります。
- 手術: 保存療法で改善しない重症の場合は、手術を行うことがあります。
整骨院での施術
整骨院では、モートン病に対して、手技療法や物理療法、テーピングなどの施術を行うことができます。
- 手技療法: マッサージやストレッチなどにより、足関節周囲の筋肉の緊張を緩和し、関節の動きを改善します。
- 物理療法: 超音波や電気療法などにより、炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。
- テーピング: 足指の付け根を固定することで、神経への圧迫を軽減し、痛みの緩和を図ることができます。
- 足底板（インソール）の作成: 足のアーチをサポートし、足指の付け根にかかる負担を軽減する効果があります。
まとめ
モートン病は、適切なケアと治療を行うことで、症状を改善することができます。
当院では、モートン病の原因を特定し、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
