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「肘内障」とは?その原因と症状、改善策を徹底解説!

小さなお子さんが腕を引っ張られた後、腕を動かさなくなってしまった…それは、「肘内障」かもしれません。肘内障は、幼児期に特有の肘の関節の脱臼で、適切な処置を受ければすぐに治りますが、放置すると肘の機能に影響を与える可能性もあります。

今回は、肘内障について詳しく解説し、その原因、症状、そして改善策をご紹介します。肘内障は、正しい知識を持つことで予防や早期発見に繋がります。一緒に理解を深め、お子様の肘の健康を守りましょう。

肘内障とは?

肘内障とは、主に1歳から5歳くらいの幼児に起こる肘の関節の脱臼です。正式には「橈骨頭亜脱臼(とうこつとうあだっきゅう)」と呼ばれます。

肘関節は、上腕骨(二の腕の骨)、橈骨(前腕の親指側の骨)、尺骨(前腕の小指側の骨)の3つの骨で構成されています。肘内障は、橈骨頭という橈骨の先端部分が、肘関節を包む靭帯から外れてしまう状態を指します。

肘内障は、手を強く引っ張ったり、腕を振り回したりするなどの動作で起こりやすく、特に子供を抱き上げる際に注意が必要です。

肘内障の症状

肘内障の主な症状は以下の通りです。

  • 腕を動かさなくなる:肘内障が起こると、子供が突然腕を動かさなくなり、痛がる様子を見せます。
  • 肘を曲げたままの状態:肘を曲げたままの状態になり、伸ばそうとしても痛がって抵抗します。
  • 肘の内側の痛み:肘の内側に痛みを感じることがあります。
  • 泣き止まない:痛みのために、激しく泣くことがあります。

これらの症状は、肘内障特有のもので、他の病気との鑑別が重要です。

肘内障の原因

肘内障は、主に以下の原因によって引き起こされます。

手を強く引っ張る

  • 子供の手を急に強く引っ張ったり、腕を振り回したりすることで、橈骨頭が靭帯から外れてしまいます。
  • 特に、子供が転びそうになった時や、階段を降りる際に手を引っ張ることは、肘内障を引き起こしやすいので注意が必要です。

腕をひねる

  • 子供の腕をひねるような動作も、肘内障の原因となります。
  • 例えば、子供を急に抱き上げたり、寝返りを打たせたりする際に、腕をひねってしまうことがあります。

肘の構造的な特徴

  • 幼児は、靭帯や筋肉が未発達で、橈骨頭が安定していないため、肘内障が起こりやすいです。

その他

  • 転倒:転倒時に手をつくことで、肘に負担がかかり、肘内障が起こることがあります。

肘内障の診断

肘内障は、以下の方法で診断されます。

  • 問診:医師が、ケガの状況や症状について詳しく聞きます。
  • 視診・触診:医師が、肘の腫れや変形、圧痛などを確認します。
  • X線検査:X線検査では、肘内障の診断はできませんが、骨折などの他の疾患との鑑別を行うために撮影されることがあります。

肘内障の改善策

肘内障は、整復(脱臼した関節を元の位置に戻すこと)という手技によって治療します。整復は、専門的な知識と技術が必要なため、必ず医師や柔道整復師などの専門家が行う必要があります。

整復後は、通常すぐに痛みが消失し、腕を動かせるようになります。しかし、再発防止のため、しばらくの間はサポーターや三角巾などで肘を固定することがあります。

日常生活での注意点

肘内障の予防や再発防止のためには、以下の点に注意しましょう。

  • 子供の手を急に強く引っ張らない:子供の手を引っ張る際は、ゆっくりと優しく行いましょう。
  • 腕をひねるような動作を避ける:子供を抱き上げたり、寝返りを打たせたりする際は、腕をひねらないように注意しましょう。
  • 転倒に注意する:子供を遊ばせる際は、転倒しないように注意しましょう。
  • 肘内障の経験がある場合は、再発に注意しましょう。

当院では、肘内障の整復をはじめ、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。