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「膝蓋骨脱臼」とは?その原因と症状、改善策を徹底解説!

膝のお皿が外れた、膝がカクンとなった、膝が腫れて痛い…このような経験はありませんか?それは、「膝蓋骨脱臼」かもしれません。膝蓋骨脱臼は、膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れてしまう状態です。

今回は、膝蓋骨脱臼について詳しく解説し、その原因、症状、そして改善策をご紹介します。膝蓋骨脱臼は、適切な処置とリハビリを行うことで再発を予防し、膝の機能を回復させることができます。一緒に正しい知識を身につけ、健康な膝を取り戻しましょう。

膝蓋骨脱臼とは?

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿(膝蓋骨)が、本来の位置である大腿骨(太ももの骨)の溝から外れてしまう状態を指します。ほとんどの場合、膝蓋骨は外側へ脱臼します。

膝蓋骨は、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力を脛骨(すねの骨)に伝える役割を担っており、膝関節の安定性や運動機能に重要な役割を果たしています。膝蓋骨が脱臼すると、膝の痛みや腫れ、不安定感などを引き起こし、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすことがあります。

膝蓋骨脱臼の症状

膝蓋骨脱臼の主な症状は以下の通りです。

  • 膝の痛み:脱臼した瞬間に、膝に激痛が走ります。その後も、歩行時や膝の曲げ伸ばし、体重をかける動作で痛みが続きます。
  • 膝の腫れ:脱臼によって関節包や周囲の組織が損傷し、炎症が起こるため、膝が腫れることがあります。
  • 膝の変形:脱臼した膝蓋骨が、正常な位置に戻らない場合、膝の外観が変形することがあります。
  • 膝の不安定感:膝蓋骨が脱臼すると、膝関節が不安定になり、ぐらつき感や脱力感を覚えることがあります。
  • 膝の曲げ伸ばし制限:痛みのために、膝を完全に曲げたり、伸ばしたりすることが難しくなることがあります。
  • 膝がカクンとなる感覚:脱臼した膝蓋骨が、正常な位置に戻るときに、カクンという音が鳴ることがあります。

これらの症状は、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすだけでなく、放置すると習慣性脱臼(何度も脱臼を繰り返す状態)や、関節軟骨の損傷、変形性膝関節症などの合併症を引き起こす可能性があります。

膝蓋骨脱臼の原因

膝蓋骨脱臼は、主に以下の原因によって引き起こされます。

解剖学的な要因

  • 膝蓋骨の形状異常:生まれつき膝蓋骨の形が平らだったり、小さかったりすると、脱臼しやすくなります。
  • 大腿骨の溝の浅さ:大腿骨にある膝蓋骨がはまる溝(大腿骨滑車溝)が浅いと、脱臼しやすくなります。
  • 膝関節の緩み:靭帯や筋肉が緩いと、膝蓋骨が安定せず、脱臼しやすくなります。
  • X脚やO脚:X脚やO脚は、膝関節にかかる力の方向が変わり、膝蓋骨が脱臼しやすくなります。

外傷

  • スポーツ中のケガ:ジャンプの着地時や、急な方向転換、他者との接触など、膝に強い力が加わることで、膝蓋骨が脱臼することがあります。
  • 転倒:転倒して膝を強打することで、膝蓋骨が脱臼することがあります。

その他

  • 筋肉のアンバランス:大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)や内側広筋(大腿四頭筋の一部)の筋力低下や柔軟性の低下は、膝蓋骨を安定させる力を弱め、脱臼しやすくなります。
  • 女性ホルモンの影響:女性ホルモンは、靭帯を緩める作用があるため、女性は男性に比べて、膝蓋骨が脱臼しやすい傾向があります。

膝蓋骨脱臼の診断

膝蓋骨脱臼は、以下の方法で診断されます。

  • 問診:医師が、痛みの程度や発症時期、ケガの状況などを詳しく聞きます。
  • 視診・触診:医師が、膝蓋骨の位置や動き、膝関節の腫れや圧痛などを確認します。
  • X線検査:膝蓋骨の位置や関節の形状、骨折の有無などを確認するために、X線検査を行います。
  • MRI検査:膝蓋骨の軟骨や靭帯の状態を詳しく調べるために、MRI検査が行われることがあります。

膝蓋骨脱臼の改善策

膝蓋骨脱臼の治療法は、脱臼の程度や頻度、原因によって異なりますが、主な改善策は以下の通りです。

保存療法

  • 整復:脱臼した膝蓋骨を元の位置に戻す処置です。
  • 固定:膝サポーターや装具などで膝関節を固定し、安静を保つことで、脱臼の再発を防ぎます。
  • 薬物療法:痛み止めや炎症を抑える薬が処方されることがあります。
  • リハビリテーション:理学療法士などの専門家による指導のもと、筋力トレーニングやストレッチ、バランス訓練などを行います。

手術療法

  • 習慣性脱臼の場合や、保存療法で効果が得られない場合に検討されます。
  • 膝蓋骨を安定させるための手術(MPFL再建術など)や、骨切り術などが行われます。

日常生活での注意点

膝蓋骨脱臼の予防や再発防止のためには、以下の点に注意しましょう。

  • 運動前のウォーミングアップとクールダウン:運動前には必ずウォーミングアップを行い、運動後にはクールダウンを行いましょう。
  • 適切な運動負荷:自分の体力やレベルに合った運動を選び、無理のない範囲で運動しましょう。
  • 筋力トレーニング:大腿四頭筋や内側広筋を強化することで、膝蓋骨を安定させることができます。
  • バランス訓練:バランス能力を高めることで、転倒やケガのリスクを減らすことができます。
  • 膝に負担をかけない生活習慣:正座や和式トイレの使用を避け、椅子に座るようにしましょう。

当院では、膝蓋骨脱臼の原因を特定し、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。