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「腓骨疲労骨折」とは?その原因と症状、改善策を徹底解説!【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

腓骨疲労骨折は、膝から足首までの2本の骨のうち、外側に位置する細い腓骨に生じる疲労骨折であり、特にランニングやジャンプなどの負荷がかかるスポーツを行う方に多くみられます。普段の運動やトレーニングの積み重ねにより、微小な亀裂が発生し、放置すると症状が進行してしまうため、早期発見と適切な治療が求められます。本記事では、腓骨疲労骨折の原因、症状、診断方法、治療・リハビリテーション、さらには予防策まで、最新の知見を交えて詳しく解説します。

腓骨とその役割について

腓骨は、人体の下肢において重要な役割を担っている骨のひとつです。膝関節から足首にかけて存在し、内側に位置する脛骨と比べると細く、軽量ながらも外側の支持力を補助する働きをしています。腓骨自体は大きな体重を直接支えるわけではありませんが、足首や膝周囲の筋肉・靭帯と連携して、運動時の安定性を保つために重要な役割を果たしています。そのため、腓骨に負担がかかると、微細な亀裂が生じやすく、疲労骨折へと発展する可能性があります。

疲労骨折とは何か

疲労骨折とは、繰り返しの衝撃や過度な運動負荷により、骨に微小な損傷が蓄積して起こる骨折の一種です。急性外傷による骨折とは異なり、明確な一度の衝撃で骨が折れるのではなく、時間をかけて骨の内部に亀裂が生じ、進行していくのが特徴です。特に、運動量の急激な増加や不適切なトレーニングが続いた場合、通常の使用では耐えられる骨にも疲労が蓄積し、痛みや腫れといった症状が現れます。腓骨においても同様に、特定の動作や負荷が原因で疲労骨折が発生することが知られています。

発症メカニズムと原因

腓骨疲労骨折は、その発生部位や運動の種類により大きく2つに分類されます。ひとつは走る動作に起因する「疾走型」、もうひとつはジャンプなどの衝撃を受ける「跳躍型」です。

疾走型の特徴

疾走型は、腓骨の下1/3に発生することが多く、主に長距離走やマラソン、陸上競技など、繰り返しのランニング動作によって引き起こされます。ランニング中の足の着地や蹴り出しの際に、腓骨に小さな衝撃が加わり、徐々に骨の微細な損傷が蓄積していくため、長期間の過負荷が原因となります。

跳躍型の特徴

一方、跳躍型は腓骨の上1/3に発生し、バスケットボールやバレーボール、短距離走といったジャンプを伴うスポーツで多く見られます。これらの競技では、地面からの反発力や着地時の急激な衝撃が腓骨に伝わり、骨の内部に亀裂が発生しやすくなります。以前は、うさぎ跳びのような特定の運動形態も原因とされていましたが、現在では運動全般による衝撃の繰り返しが主な要因と考えられています。

症状と見逃しやすいサイン

腓骨疲労骨折の初期症状は、強い痛みや内出血、大きな腫れを伴うことは少なく、日常生活に支障をきたすほどの激痛ではないことが多いです。しかし、運動中や圧迫を加えたときに、痛みが鋭く感じられるのが特徴です。特に、運動を中断することで痛みが軽減する場合、無理にトレーニングを続けると症状が悪化する恐れがあります。また、痛みのある部位に僅かな腫れや膨らみが見られることもあり、これらは骨折が進行しているサインとも言えます。初期段階では痛みを軽視しがちですが、適切な対処を行わなければ難治性骨折や偽関節といった合併症に発展するリスクが高まります。

検査と正確な診断の重要性

腓骨疲労骨折の診断には、まず外傷歴が明確でない慢性的な痛みや腫れに注目します。初期段階ではX線(レントゲン)検査で明らかな所見が認められないことが多く、痛みが続く場合にはMRI検査が行われることが一般的です。MRIは骨の内部に蓄積した微細な損傷や局所の炎症を高感度に捉えるため、早期診断に大いに役立ちます。また、超音波検査も局所の損傷状況を把握するために利用され、発症から2週間以上経過している場合は、X線でも仮骨の形成が確認されることがあります。これにより、治療方針の決定やリハビリテーション計画の立案がより正確に行われるようになります。

治療法とリハビリテーションの流れ

腓骨疲労骨折の治療の基本方針は、患部に余計な負担をかけないことです。通常の骨折治療と異なり、外固定用のギプスやキャストが必ずしも必要とされない点が特徴です。まずは、痛みが出る状況を避け、安静を保つことが最も重要な治療法となります。無理な練習や運動を続けると、骨折部位に過度な負担がかかり、骨折が治りにくくなるだけでなく、難治性骨折や偽関節のリスクが高まります。

保存療法の実践

保存療法では、理学療法士の指導の下、日常生活やスポーツにおける動作の改善が図られます。体の使い方やバランスの見直し、筋力の強化、柔軟性の向上を目的としたリハビリテーションが中心となります。また、足の着地や走行時の衝撃を軽減するため、患者様に適したインソールやスポーツ用具の提案も行われます。これらのアプローチにより、再発防止や早期の復帰を目指すことが可能となります。

超音波骨折治療法「LIPUS」の導入

近年、超音波骨折治療法「LIPUS(アクセラス)」が注目されています。LIPUSは、低強度パルス超音波を用いて骨折部位に微小な刺激を与えることで、骨の治癒過程を促進する治療法です。学術データによれば、LIPUSを導入することで骨折治療期間が約4割短縮できるとの報告もあり、特にスポーツ選手にとっては早期の復帰が期待されます。実際、サッカー界のデビッド・ベッカム選手や野球界の松井秀喜選手など、著名なアスリートもこの治療法を受けたことが知られており、その効果が高く評価されています。

手術療法の適応とその注意点

保存療法で十分な効果が得られない場合、もしくは骨折部がずれている場合には、手術療法が検討されることもあります。手術では、固定用のネジやプレートを用いて骨折部を正確に整復・固定することで、骨の治癒環境を整えます。しかしながら、手術は侵襲性が伴うため、治療の選択は慎重に行われ、患者様の生活スタイルやスポーツへの復帰ニーズを踏まえて、医師が段階的に指示を行います。手術後は、定期的な画像検査(X線、MRI、超音波検査など)を通して、骨癒合の進行状況を確認しながら、リハビリテーションを進めることが求められます。

リスク管理と予防策

腓骨疲労骨折は、適切なトレーニングと休息のバランスを欠くことで起こるため、予防が非常に重要です。まず、運動前の十分なウォーミングアップとストレッチ、運動後のクールダウンを徹底することが基本です。また、負荷が集中しやすい動作やフォームの改善、定期的な筋力トレーニングによる体幹の安定性向上が、疲労骨折のリスクを低減する効果があります。さらに、足に合った適切なシューズやインソールの使用、練習内容の見直し、休養日を設けるなど、体への負担を軽減する工夫が必要です。定期的な専門医や理学療法士によるチェックも、初期症状の見逃しを防ぐためには有用です。

ケーススタディと実績に見る治療の効果

実際に腓骨疲労骨折の治療を受けた多くのアスリートや一般の患者さんは、早期に治療を開始することで、短期間で日常生活やスポーツへの復帰を果たしています。例えば、長距離ランナーが疲労骨折の兆候に気づき、早めに安静と保存療法を取り入れた結果、数週間の休養で完全な回復を遂げたケースがあります。また、LIPUS治療を併用することで、治癒期間が大幅に短縮され、スポーツ復帰に成功した例も報告されています。これらの実績は、腓骨疲労骨折の治療において、早期の診断と適切な治療介入が極めて重要であることを示しています。患者様一人ひとりに合わせたリハビリテーション計画と定期的な経過観察により、無理のない安全な治療が進められています。

日常生活への影響と再発防止のために

腓骨疲労骨折は、一度発症すると治療期間中はスポーツや激しい運動が制限されるため、日常生活にも一定の影響を与えます。しかし、適切な治療とリハビリテーションを行うことで、徐々に通常の活動に復帰することが可能です。また、治療完了後も、再発を防ぐための体の使い方の見直しや、正しいフォームの習得、運動負荷の調整などが推奨されます。特に、若い世代やアスリートの場合、再発防止のための教育や定期的な体のチェックが不可欠となります。専門家のアドバイスを受けながら、無理なく継続的なトレーニングを行うことで、健康な足の状態を維持することが大切です。

まとめ

腓骨疲労骨折は、運動習慣やトレーニング方法が直接影響する障害であり、早期の診断と適切な治療・リハビリテーションが肝要です。疾走型、跳躍型といった発症メカニズムを理解し、痛みや僅かな腫れにも敏感に反応することで、重篤な症状への進行を防ぐことができます。最新の超音波治療法や専門的な保存療法を取り入れることで、治癒期間の短縮と安全なスポーツ復帰が実現されるとともに、再発防止に向けた体のケアが重要となります。今後も、個々の状況に合わせた治療戦略が進化していく中で、早期発見と適切な対策の大切さを再認識し、無理なく健康を維持するための取り組みが求められます。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
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