スポーツや日常生活での不意の転倒、アクシデント。そんな時、捻挫をしてしまうことは誰にでもあります。捻挫は適切な処置を早期に行うことで、後遺症を残さず回復できる可能性が高まります。今回は、捻挫の応急処置と早期回復のための施術について詳しく解説します。
捻挫とは?
捻挫とは、関節を支えている靭帯が、過度に伸ばされたり、ねじれたりすることで損傷してしまう状態を指します。足首、膝、手首など、様々な関節で起こり得ますが、特に足首の捻挫は非常に多く見られます。
捻挫の症状
捻挫の主な症状は以下の通りです。
- 痛み: 捻挫した直後から強い痛みを感じることが多いです。
- 腫れ: 損傷した部分に炎症が起こり、腫れが生じます。
- 内出血: 皮膚の下に出血が起こり、青あざができることがあります。
- 熱感: 患部が熱を持つことがあります。
- 関節の動きの制限: 関節が動かしにくくなったり、不安定になることがあります。
捻挫の応急処置「RICE処置」
捻挫をしてしまった場合、まずは応急処置として「RICE処置」を行いましょう。RICE処置は、捻挫の悪化を防ぎ、早期回復を促すための基本的な処置です。
R: Rest(安静)
捻挫した関節を動かさずに安静にすることが大切です。無理に動かすと、症状が悪化してしまう可能性があります。
I: Icing(冷却)
氷や保冷剤などをタオルに包んで、患部を冷やしましょう。冷却することで、炎症を抑え、痛みや腫れを軽減することができます。1回15〜20分程度、数時間おきに冷やすのが効果的です。
C: Compression(圧迫)
弾性包帯やテーピングなどで患部を適度に圧迫することで、内出血や腫れを抑えることができます。ただし、締め付けすぎると血行が悪くなるため、注意が必要です。
E: Elevation(挙上)
患部を心臓よりも高い位置に挙げることで、血液の循環を良くし、腫れや内出血を軽減することができます。
捻挫の施術
応急処置を行った後は、早期回復のために適切な施術を受けることが大切です。整骨院では、捻挫の症状や程度に合わせて、様々な施術を行います。
手技療法
- マッサージ: 筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、痛みや腫れを軽減します。
- ストレッチ: 関節の可動域を広げ、柔軟性を回復させることで、早期回復を促します。
- 関節モビライゼーション: 関節の動きを滑らかにし、可動域を改善します。
物理療法
- 電気療法: 微弱な電流を流すことで、痛みを和らげ、治癒を促進します。
- 超音波療法: 超音波の振動で、深部の組織を温め、血行を促進します。
- テーピング: 関節を固定し、負担を軽減することで、早期回復を促します。
その他
- 運動療法: 症状が落ち着いてきたら、関節の機能回復のための運動を行います。
- 日常生活指導: 捻挫を繰り返さないための注意点や、日常生活での工夫についてアドバイスを行います。
捻挫の回復期間
捻挫の回復期間は、症状の程度や受傷部位によって異なりますが、一般的には数週間から数ヶ月程度かかります。早期に適切な処置と施術を受けることで、回復期間を短縮することができます。
捻挫を放置するとどうなる?
捻挫を放置すると、関節が不安定になり、捻挫を繰り返してしまう「捻挫癖」になることがあります。また、関節の変形や軟骨の損傷など、後遺症が残る可能性もあります。
まとめ
捻挫は、早期に適切な処置と施術を受けることで、後遺症を残さず回復できる可能性が高まります。RICE処置をしっかりと行い、早めに整骨院を受診しましょう。
当院では、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。