妊娠初期の喜びとともに、多くの妊婦さんを悩ませるのが「つわり」です。「つわり」は、吐き気や嘔吐、食欲不振、眠気、だるさなど、様々な不快な症状を引き起こします。
つわりは、妊娠初期に多く見られますが、個人差があり、症状の程度や期間も様々です。つわりがひどいと、日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的な負担も大きくなってしまいます。
今回は、つわりの原因と症状、そして効果的な改善策について詳しく解説していきます。つらいつわりを少しでも和らげ、快適なマタニティライフを送るためにお役立てください。
つわりの原因
つわりの原因ははっきりと解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。
- ホルモンバランスの変化: 妊娠初期には、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが大量に分泌されます。このホルモンは、つわりを引き起こす原因の一つと考えられています。また、妊娠中に分泌されるエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンも、つわりに影響を与える可能性があります。
- 嗅覚や味覚の変化: 妊娠中は、嗅覚や味覚が過敏になることがあります。このため、普段は気にならない匂いや味が、不快に感じることがあります。
- 自律神経の乱れ: 妊娠中は、ホルモンバランスの変化や精神的なストレスなどにより、自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは、吐き気や嘔吐、食欲不振などのつわりの症状を引き起こすことがあります。
- ビタミンB6不足: ビタミンB6は、つわりの症状を緩和する効果があると言われています。妊娠中は、ビタミンB6の需要が増加するため、不足するとつわりが悪化することがあります。
- 心理的な要因: ストレスや不安、緊張などは、つわりの症状を悪化させることがあります。
つわりの症状
つわりの症状は人によって様々ですが、一般的に以下のような症状が見られます。
- 吐き気や嘔吐: 食事をしたり、特定の匂いを嗅いだりすると、吐き気をもよおすことがあります。
- 食欲不振: 食欲がなくなり、何も食べたくなくなることがあります。
- 食べ物の好みの変化: 好きな食べ物が変わったり、特定の食べ物しか受け付けなくなったりすることがあります。
- 唾液過多: 唾液の量が増え、頻繁に唾を吐き出すことがあります。
- 眠気: 常に眠気を感じ、日中もウトウトしてしまうことがあります。
- 頭痛: 頭痛が起こりやすくなることがあります。
- 便秘: 便秘になることがあります。
これらの症状は、通常、妊娠16週頃までには落ち着くことが多いですが、中には妊娠後期まで続く人もいます。
つわりの改善策
つわりの症状を和らげるためには、以下の方法を試してみましょう。
- 食事: 空腹になると吐き気が強くなることがあるため、少量ずつ、こまめに食事を摂るようにしましょう。また、消化の良いものや、さっぱりとしたものを選ぶようにしましょう。
- 水分補給: 脱水症状を防ぐために、こまめな水分補給を心がけましょう。水や麦茶、スポーツドリンクなどがおすすめです。
- 休息: 疲れているとつわりの症状が悪化しやすいため、十分な休息をとりましょう。横になる時は、楽な姿勢をとり、体を休ませましょう。
- 気分転換: 気分転換は、つわりの症状を緩和するのに役立ちます。好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたり、散歩に出かけたりするなど、リラックスできることをしましょう。
- ツボ押し:
- 内関(ないかん): 手首の内側、中央から指3本分上にあります。
- 足三里(あしさんり): 膝のお皿の下の外側、指4本分下にあります。
- 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間の骨が合わさるところにあります。
- 漢方薬: つわりの症状に合わせて、漢方薬を処方してもらうこともできます。
- 整骨院での施術: 整骨院では、つわりの症状に合わせて、鍼灸やマッサージなどの施術を行うことができます。
整骨院での施術
整骨院では、つわりの症状に対して、主に以下の施術を行います。
- 鍼灸: 特定のツボに鍼を打つことで、自律神経のバランスを整え、吐き気や嘔吐などの症状を緩和する効果が期待できます。
- マッサージ: 肩や首、腰などの筋肉をほぐすことで、血行を促進し、つわりの症状を緩和する効果が期待できます。
まとめ
つわりは、多くの妊婦さんが経験する辛い症状ですが、適切な対処法を行うことで、症状を和らげることができます。
当院では、つわりの原因を特定し、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。