「朝起きた時、最初の1歩が激痛！」「かかとや足の裏が痛くて歩くのがつらい…」このような症状に心当たりはありませんか？それは「足底腱膜炎」かもしれません。
足底腱膜炎は、かかとから足指の付け根まで伸びる「足底腱膜」という組織に炎症が起こり、痛みを引き起こす疾患です。ランニングや立ち仕事など、足に負担がかかる活動をする方に多く見られますが、最近では運動不足や加齢による発症も増えています。
今回は、足底腱膜炎の原因と症状、そして効果的な改善策について詳しく解説していきます。足底腱膜炎でお悩みの方、また予防に関心のある方も、ぜひ最後までご覧ください。
足底腱膜炎の原因
足底腱膜炎は、足底腱膜に繰り返し負担がかかることで、微細な損傷が起こり、炎症を引き起こすことで発症します。主な原因は以下の通りです。
- オーバーユース（使いすぎ）: ランニングやジャンプ、立ち仕事など、足に負担がかかる活動を長時間、または過度に行うことで、足底腱膜に負担がかかり、炎症を起こしやすくなります。
- 偏平足やハイアーチ: 足のアーチ（土踏まず）が平らな「偏平足」や、アーチが高い「ハイアーチ」は、足底腱膜にかかる負担を増やし、足底腱膜炎のリスクを高めます。
- ふくらはぎやアキレス腱の硬さ: ふくらはぎやアキレス腱が硬いと、足首の動きが悪くなり、足底腱膜に負担がかかりやすくなります。
- 不適切な靴: クッション性の低い靴や、サイズの合わない靴は、足底腱膜への負担を増やし、足底腱膜炎を引き起こす原因となります。
- 体重増加: 体重が増加すると、足底腱膜にかかる負担も増加し、足底腱膜炎のリスクが高まります。
- 加齢: 加齢によって、足底腱膜の柔軟性が低下し、損傷しやすくなるため、足底腱膜炎のリスクが高まります。
足底腱膜炎の症状
足底腱膜炎の主な症状は、以下の通りです。
- かかとや足の裏の痛み: 特にかかとや土踏まずに痛みを感じることが多いです。
- 朝起きた時の最初の1歩の激痛: 睡眠中に足底腱膜が縮んだ状態でいるため、朝起きた時に最初の1歩で強い痛みを感じることがあります。
- 長時間歩いたり、運動した後の痛み: 歩くことや運動によって痛みが強くなることがあります。
- 安静にしていると痛みが和らぐ: 足を休ませていると痛みが和らぐことが多いです。
足底腱膜炎の改善策
足底腱膜炎の改善には、以下の方法が有効です。
- 安静: 痛みが強い場合は、まず足を休ませることが大切です。激しい運動や長時間の立ち仕事を控え、足底腱膜への負担を減らしましょう。
- アイシング: 炎症を抑えるために、痛む部分を冷やしましょう。氷のうや保冷剤などをタオルに包んで、10～15分程度冷やします。
- ストレッチ: ふくらはぎやアキレス腱、足底腱膜をストレッチすることで、柔軟性を高め、足底腱膜への負担を軽減することができます。
- 足底板（インソール）: 足底板は、足のアーチをサポートし、足底腱膜への負担を軽減する効果があります。専門家に相談し、自分に合った足底板を作成してもらいましょう。
- テーピング: テーピングで足裏をサポートすることで、足底腱膜への負担を軽減し、痛みの緩和を図ることができます。
- 適切な靴選び: クッション性が高く、足にフィットする靴を選びましょう。
- 体重管理: 体重が過剰な場合は、減量することで足底腱膜への負担を軽減することができます。
- 薬物療法: 痛みが強い場合は、医師に相談し、消炎鎮痛剤や湿布薬などを処方してもらうことがあります。
- 注射: 痛みが強い場合や、他の治療法で効果がない場合は、ステロイド注射を行うことがあります。
- 体外衝撃波療法: 体外衝撃波療法は、衝撃波を患部に当てることで、組織の修復を促し、痛みの緩和を図る治療法です。
整骨院での施術
整骨院では、足底腱膜炎に対して、手技療法や物理療法、鍼灸などの施術を行うことができます。
- 手技療法: マッサージやストレッチなどにより、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進します。足底腱膜の柔軟性を高める施術や、足関節の動きを改善する施術などがあります。
- 物理療法: 超音波や電気療法などにより、炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。
- 鍼灸: 鍼灸治療は、ツボを刺激することで、血行を促進し、痛みを和らげる効果があります。
まとめ
足底腱膜炎は、早期に適切な対処をすることで、症状を改善することができます。
当院では、足底腱膜炎の原因を特定し、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
