「足の爪が皮膚に食い込んで痛い」「爪の端が赤く腫れている」「歩くのがつらい」…このような症状に悩まされていませんか?それは「巻き爪」かもしれません。
巻き爪は、爪の端が内側に湾曲し、皮膚に食い込んでしまう状態を指します。進行すると痛みや炎症を引き起こし、歩行困難になることもあります。
今回は、巻き爪の原因と症状、そして効果的な改善策について詳しく解説していきます。巻き爪でお悩みの方、また予防に関心のある方も、ぜひ最後までご覧ください。
巻き爪とは?
巻き爪は、足の爪、特に親指の爪が内側に湾曲し、皮膚に食い込んでしまう状態を指します。軽度な場合は痛みや炎症はありませんが、進行すると痛みや腫れ、化膿などを引き起こし、歩行困難になることもあります。
巻き爪は、誰にでも起こりうる症状ですが、特に女性や高齢者、スポーツ選手に多く見られます。これは、ハイヒールや先の細い靴を履くこと、加齢による爪の変形、スポーツによる足の負担などが原因となるためです。
巻き爪の原因
巻き爪の原因は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 先天的な要因
- 爪の形状や厚さ、足の骨格などの遺伝的な要因によって、巻き爪になりやすい場合があります。
- 後天的な要因
- 間違った爪の切り方: 爪を短く切りすぎたり、深爪したりすると、爪の端が皮膚に食い込みやすくなります。
- 合わない靴の着用: ハイヒールや先の細い靴は、足指を圧迫し、爪が変形しやすくなります。
- 外傷: スポーツや転倒などで爪を強くぶつけると、爪が変形することがあります。
- 深爪: 爪を深く切りすぎると、爪の両端が皮膚に食い込みやすくなります。
- 肥満: 体重が増加すると、足指への負担が増え、巻き爪を悪化させることがあります。
- 加齢: 年齢を重ねると、爪が厚く硬くなり、変形しやすくなります。
- 病気: 水虫や糖尿病などの病気も、巻き爪を引き起こす原因となることがあります。
- 生活習慣
- 長時間の立ち仕事や運動: 長時間立ちっぱなしの仕事や、激しい運動は、足に負担をかけ、巻き爪を悪化させることがあります。
- 爪水虫: 爪水虫になると、爪が厚く変形しやすくなり、巻き爪を引き起こすことがあります。
巻き爪の症状
巻き爪の症状は、進行度によって異なりますが、一般的には以下のような症状が見られます。
- 軽度
- 爪の端が皮膚に食い込み、痛みや違和感を感じる。
- 爪の端が赤く腫れる。
- 中等度
- 痛みや腫れが強くなり、化膿することがある。
- 歩行時に痛みを感じる。
- 重度
- 爪が肉芽(にくげ:肉のかたまり)を形成し、強い痛みを伴う。
- 歩行が困難になる。
巻き爪の改善策
巻き爪の改善策は、症状の程度によって異なりますが、一般的には以下の方法が有効です。
- 保存療法
- 爪の矯正: 巻き爪の矯正器具(ワイヤーやプレートなど)を使用し、爪の形状を矯正します。
- テーピング: テーピングで爪を引っ張り上げ、皮膚への食い込みを軽減します。
- コットンパッキング: 爪と皮膚の間にコットンを詰めることで、食い込みを軽減します。
- 正しい爪の切り方: 爪は、スクエアカット(四角く切る)にするのが基本です。深爪や角を切るのは避けましょう。
- 適切な靴選び: 足指を圧迫しない、幅広でつま先にゆとりのある靴を選びましょう。
- 手術療法
- フェノール法: 薬剤(フェノール)を爪の根元に塗布し、爪の成長を抑制します。
- 手術による爪の切除: 巻き爪の部分を切除する手術です。
整骨院での施術
当院では、巻き爪の症状に合わせて、テーピングやB/Sスパンゲといった矯正器具を用いた施術を行います。
- テーピング: 爪を引っ張り上げ、皮膚への食い込みを軽減します。
- B/Sスパンゲ: 透明な薄いプレートを爪に装着し、爪の形状を矯正します。痛みや違和感を感じにくいのが特徴です。
まとめ
巻き爪は、適切なケアと施術を受けることで改善できる疾患です。
当院では、巻き爪の原因を特定し、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。