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「肋軟骨炎」とは?その原因と症状を徹底解説【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

肋軟骨炎は、胸骨と肋骨をつなぐ肋軟骨部分に生じる痛みを引き起こす疾患です。突然のせきや、日常の何気ない動作がきっかけとなり、鋭い痛みや重苦しい圧迫感を感じることがあります。ここでは、肋軟骨炎の基本的な特徴から、鑑別診断、原因、そして治療法やセルフケアについて詳しく解説します。最新の治療法として注目される運動器カテーテル治療の概要にも触れ、長引く痛みへの対策と実際の症例を交えながら、安心して治療に取り組むための情報を提供します。

肋軟骨炎とは?

肋軟骨炎は、肋骨と胸骨を連結する部分、もしくは肋骨と肋軟骨の接合部に炎症が生じ、痛みを引き起こす疾患です。一般的には左側の第2から第5肋骨に発生しやすいとされていますが、左右両側や全体に広がるケースも少なくありません。明確な外傷や感染症、または過度な身体的負担が原因となることが多く、突然のせきや無理な体の動き、重い物の持ち上げが発症の引き金となる場合もあります。原因がはっきりしない場合が多いことから、診断に迷いが生じることもあり、心臓疾患や乳がんなどとの鑑別が必要です。

症状とその特徴

肋軟骨炎における主な症状は、胸部やあばら部分の痛みです。痛みは、深呼吸や咳、くしゃみ、さらには日常の動作(腕の運動や体のひねりなど)によって増悪することが特徴です。痛みの性質は、鋭い刺すような痛みや、圧迫感が伴う重い痛みとして感じられ、症状は局所的に現れることが多いです。また、単一の部位だけでなく複数の肋骨にまたがって痛むケースもあります。肋骨と胸骨の接合部にピンポイントで触れると痛みが強く現れるため、触診による診断が重要な手がかりとなります。

鑑別診断と注意すべき疾患

胸部の痛みは、肋軟骨炎以外にもさまざまな疾患が原因で発生します。例えば、心臓疾患、乳がん、帯状疱疹、さらには肋間神経痛などが考えられます。

  • 心臓疾患との違い: 肋軟骨炎の痛みは、局所的な圧痛が認められ、運動や深呼吸で悪化します。一方、心臓由来の痛みは胸全体に広がることが多く、安静時でも持続する傾向があります。
  • 乳がんとの鑑別: 特に女性の場合、胸の痛みが乳がんの初期症状である可能性もあります。肋軟骨炎の場合は、明確に触れると痛みが局在するため、違いを見分けるためにエコー検査やマンモグラフィなどの画像診断が推奨されます。
  • 肋間神経痛との区別: 肋軟骨炎は接合部の痛みであるのに対し、肋間神経痛は神経障害による痛みが肋骨に沿って広がります。肋間神経痛は、激しい鋭い痛みや灼熱感を伴い、皮膚の痛覚過敏も見られるため、症状の出方に違いがあります。

また、胸骨と肋骨の接合部に腫れが見られる場合は、肋軟骨炎と非常に似た症状を呈するティーツェ病が疑われるため、詳細な診断が必要です。

肋軟骨炎の原因とリスクファクター

肋軟骨炎の正確な病態は未だ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が重なって発症すると考えられています。

  • 物理的負担や外傷: 繰り返しの負荷がかかることで、肋骨と肋軟骨の接合部に微細な損傷が生じます。重い物を持ち上げたり、激しい運動、あるいは長期間にわたる咳などが原因となり、局所に炎症が起こる可能性があります。
  • 関節リウマチや強直性脊椎炎などの基礎疾患: 一部の患者さんでは、自己免疫疾患や特定の関節炎が肋軟骨炎の発症リスクを高めている可能性があります。
  • 感染症や腫瘍の関与: ウイルスや細菌による感染、または体内の他部位(乳房、甲状腺、肺など)からの転移性腫瘍が原因となる場合もあるため、持続的な痛みや異常がある場合は、より詳細な検査が必要です。
  • ストレスと身体の緊張: ストレスが直接の原因となるわけではありませんが、精神的な緊張が筋肉や腹部の硬直を招き、肋骨に不自然な負担がかかることも痛みの悪化に寄与する可能性があります。

痛みのメカニズムとその持続の理由

肋軟骨炎の痛みは、単なる炎症だけでなく、微細な損傷部位に異常な血管や神経が集まることに起因しています。身体は損傷部位を修復しようとする過程で、新たな血管や神経が形成されます。しかし、この過程で過剰に増えた神経が刺激を受けやすくなり、持続的な痛みを引き起こすと考えられています。
長期にわたる痛みの場合、通常の治療では解消しにくく、異常な血管や神経の制御が治療の鍵となります。このため、従来の消炎鎮痛剤や理学療法だけでは改善しにくいケースでは、新しい治療法が検討されることとなっています。

一般的な治療法と最新の治療法

肋軟骨炎の治療は、基本的には対症療法が中心です。

  • 内服薬・消炎鎮痛剤: ロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)や、場合によってはトラマールなどの鎮痛剤が用いられ、痛みを抑えるために使用されます。加えて、抗うつ薬や抗てんかん薬(リリカ、ガバペンなど)が神経の興奮を抑制し、痛みの軽減に寄与する場合もあります。
  • 理学療法: 電気治療や温熱療法、さらには患部周辺の筋肉や関節の調整を目的とした理学療法が実施され、痛みの原因となる負担を軽減する手法が取られます。
  • 新しい治療法: 長期間改善しない場合、異常に増えた血管や神経が痛みの原因となっていることが指摘され、運動器カテーテル治療という先進的な治療法が登場しています。これは、特殊なカテーテルを用いて異常な血管を選択的に閉塞し、神経の刺激を抑える方法であり、従来の治療法では効果が得られなかった患者さんにも有効な場合があります。最新の治療実例や症例報告をもとに、個々の状態に合わせた治療が検討されています。

セルフケアと日常生活での注意点

肋軟骨炎は、通常は数週間で自然に改善することが多いものの、痛みが続く場合は日常生活でのセルフケアが非常に重要です。

  • 冷温療法の活用: 激しい痛みを感じる場合は、冷やすことで炎症を抑えることができます。タオルに包んだ氷嚢を最長15分程度当てるとよいでしょう。一方、温熱パッドを用いて血行を促進し、痛みを和らげる方法も効果的です。
  • 市販の塗り薬や湿布: 市販されている塗り薬や湿布を利用して、患部の痛みを一時的に緩和させることができます。
  • 動作の見直し: 痛みが強い動作は避け、無理のない姿勢を保つことが大切です。特に、腹筋の緊張が肋骨に不必要な負担をかけることがあるため、軽いストレッチやマッサージで筋肉の緊張をほぐす工夫が有効です。
  • 適度な休息とリラクゼーション: ストレスは痛みを悪化させる要因となるため、リラックスする時間を設けることも大切です。

医療機関受診のタイミングと専門医の役割

肋軟骨炎は多くの場合、自然治癒する傾向がありますが、痛みが長期間続いたり、生活に支障をきたす場合は早めの医療機関受診が必要です。

  • 内科・整形外科の受診: 初期の診断と治療は、内科や整形外科で行われることが一般的です。痛み止めの内服薬や湿布による治療で改善が見られない場合、痛みの専門医を受診することが推奨されます。
  • 画像診断の活用: 超音波検査やX線、マンモグラフィなどを活用し、心臓疾患や乳がんなどの他疾患との鑑別診断を行います。診断が確定すれば、個々の症状に応じた治療計画が立てられます。

症例紹介と実際の治療体験

長期間にわたり胸部の痛みに悩まされ、どの治療を試しても改善しなかった患者さんの実例も少なくありません。たとえば、8年以上にわたって肋骨の痛みが続いたある患者さんは、従来の治療法では効果が見られず、最終的に運動器カテーテル治療を受けることで痛みの軽減を実感しました。治療前は、痛みにより日常生活に大きな支障をきたし、精神的にも不安定な状態でしたが、最新治療の導入により、生活の質が大きく向上した事例が報告されています。こうした実例は、同じ悩みを抱える多くの患者さんにとって希望となるでしょう。専門医との連携のもと、個々の症状に合わせた治療計画を立てることが、長引く痛みを解消するための鍵となります。

最新治療の動向と今後の展望

医療技術の進歩に伴い、従来の対症療法だけでは対応しきれない慢性的な肋軟骨炎に対して、より根本的なアプローチが試みられています。特に、異常な血管と神経の増殖に焦点を当てた運動器カテーテル治療は、近年注目されている治療法です。この治療は、従来の薬物療法や理学療法と併用されることが多く、個々の症状に応じた最適な治療計画を実現するための一助となっています。今後もさらなる臨床研究や技術革新が期待され、より多くの患者さんが痛みから解放される日が近いと考えられます。

セルフケアのポイントと生活の工夫

日常生活において、肋軟骨炎の症状を軽減するための工夫は多岐にわたります。まず、無理な動作を避けることが基本です。特に、重い物を持ち上げる際や急激な体の動きを伴う活動は、痛みを誘発しやすいため、注意が必要です。また、定期的なストレッチや軽い運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性を保ち、胸部周辺の血行促進に努めることが効果的です。さらに、心身ともにリラックスできる時間を確保することが、ストレスの軽減と痛みの緩和に寄与します。セルフケアとしては、冷温交代療法や市販の湿布、温熱パッドの使用も有効であり、痛みが強い場合には無理せず、早めの休息を心がけると良いでしょう。

専門医との連携による治療の重要性

肋軟骨炎は一過性の症状であることが多いものの、痛みが長期間続く場合は、専門医の診察が不可欠です。専門医は、詳細な問診と検査を通じて、痛みの原因を正確に特定し、最適な治療法を提案します。また、自己判断での治療は症状を悪化させる恐れがあるため、早期の医療機関受診と、医師との十分な相談が推奨されます。定期的なフォローアップにより、治療の効果を確認しながら、必要に応じた治療計画の見直しを行うことが、最終的な回復につながります。

まとめ

肋軟骨炎は、胸部の接合部に生じる炎症性疾患で、せきや動作などが引き金となり、鋭い痛みが現れます。症状は局所的な圧痛や、深呼吸で悪化することが特徴です。診断には心臓疾患や乳がんなどとの鑑別が重要で、内服薬や理学療法、最新の運動器カテーテル治療など、多様な治療法が用いられます。セルフケアと専門医の適切な診断を組み合わせることで、痛みの軽減と生活の質の向上が期待されます。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

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