「副鼻腔炎咽頭炎」という病気を耳にしたことはありますか？ 鼻の奥にある副鼻腔と喉の奥にある咽頭に同時に炎症が起こる病気です。 鼻づまりや喉の痛みなど、日常生活に支障をきたす不快な症状を引き起こします。 この記事では、副鼻腔炎咽頭炎の原因、症状、そして改善策について詳しく解説します。 もし、ご自身やご家族が該当する症状を感じている場合は、ぜひ最後まで読んでみてください。
副鼻腔炎咽頭炎ってどんな病気？
副鼻腔炎咽頭炎とは、副鼻腔炎と咽頭炎が同時に起こる病気です。 副鼻腔は、鼻の周りにある骨の中に空いた空洞で、粘液で覆われています。 咽頭は、鼻の奥から食道と気管の分岐点までの部分を指します。 これらの部位にウイルスや細菌が感染したり、アレルギー反応が起こったりすると、炎症が生じ、鼻づまりや喉の痛みなどの症状が現れます。
副鼻腔炎咽頭炎の原因は？
副鼻腔炎咽頭炎の原因は、主に以下の3つが考えられます。
- ウイルス感染: 風邪の原因となるウイルスが、鼻や喉の粘膜に感染することで、副鼻腔炎咽頭炎を引き起こします。 代表的なウイルスとしては、ライノウイルス、コロナウイルス、インフルエンザウイルスなどがあります。
- 細菌感染: 肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスなどの細菌が、鼻や喉の粘膜に感染することで、副鼻腔炎咽頭炎を引き起こします。 細菌感染は、ウイルス感染に続いて起こることが多く、重症化しやすいため注意が必要です。
- アレルギー: 花粉、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛などのアレルギー物質が、鼻や喉の粘膜に付着することで、アレルギー反応が起こり、炎症を引き起こします。 アレルギー性鼻炎や気管支喘息を合併している場合が多く、季節性や通年性があります。
副鼻腔炎咽頭炎の症状は？
副鼻腔炎咽頭炎の症状は、副鼻腔炎と咽頭炎の症状が同時に現れることが特徴です。
- 鼻の症状:
- 鼻づまり
- 膿性の鼻汁（黄色や緑色の鼻水）
- 後鼻漏（鼻水が喉に流れる）
- 嗅覚低下
- 鼻の痛みや圧迫感
- 喉の症状:
- 喉の痛み
- 喉の違和感やイガイガ感
- 咳
- 声枯れ
- その他の症状:
- 頭痛
- 発熱
- 全身倦怠感
これらの症状は、個人差があり、軽度の場合もあれば、日常生活に支障をきたすほど重症化することもあります。 症状が長引いたり、悪化したりする場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
副鼻腔炎咽頭炎の改善策は？
副鼻腔炎咽頭炎の治療法は、原因や症状の程度によって異なります。 主な治療法としては、以下の3つが挙げられます。
- 薬物療法:
- ウイルス感染の場合: 抗ウイルス薬は、特定のウイルスにしか効果がないため、基本的には対症療法を行います。 解熱鎮痛剤や鼻炎薬などで症状を緩和します。
- 細菌感染の場合: 抗生物質を内服または点滴で投与します。 医師の指示に従って、決められた期間しっかりと服用することが重要です。
- アレルギーの場合: 抗ヒスタミン薬やステロイド薬などを内服または点鼻します。 アレルギーの原因物質を特定し、避けることも重要です。
- ネブライザー治療: 薬液を霧状にして鼻や喉に直接噴霧する治療法です。 炎症を抑えたり、痰を出しやすくしたりする効果があります。
- 手術療法: 薬物療法で効果がない場合や、鼻中隔弯曲症、鼻茸（はなたけ）などがある場合は、手術を行うことがあります。 内視鏡下副鼻腔手術は、鼻の中から内視鏡と手術器具を入れて、副鼻腔内の膿や病変を取り除く手術です。
整骨院での施術は有効？
整骨院では、副鼻腔炎咽頭炎そのものを治すことはできません。 しかし、副鼻腔炎咽頭炎に伴う頭痛、肩こり、首こりなどの症状に対して、緩和効果が期待できる施術を行うことができます。
例えば、
- マッサージ: 首や肩の筋肉をほぐすことで、血行を促進し、筋肉の緊張を緩和します。
- 骨盤矯正: 骨盤の歪みを整えることで、姿勢を改善し、体全体のバランスを整えます。
- 頭蓋骨調整: 頭蓋骨の歪みを整えることで、脳脊髄液の循環を促進し、副鼻腔の炎症を抑える効果が期待できます。
これらの施術は、医師の診断のもと、適切なタイミングで行うことが重要です。 整骨院での施術と並行して、耳鼻咽喉科での治療を継続することも大切です。
まとめ
副鼻腔炎咽頭炎は、適切な治療を受ければ改善できる病気です。 もし、ご自身やご家族が副鼻腔炎咽頭炎の症状で悩んでいる場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。 そして、症状に合わせて適切な治療を受けることが大切です。
当院では、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
