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【実践編】腰痛持ちでも安心!プロが教える安全な筋トレ&ストレッチ

はじめに:「腰が痛いから、動くのが怖い…」その考え、今日で終わりにしませんか?

「腰に負担がかかるから、運動はしないようにしている」

「筋トレなんて始めたら、ぎっくり腰が再発しそうで怖い」

「本当は運動した方が良いと分かっているけど、何から始めればいいのか分からない」

腰痛に悩む多くの方が、このように「運動」に対して恐怖心やためらいを抱いています。痛みをかばい、安静にすることが一番の治療だと信じている方も少なくないでしょう。

しかし、その「安静にしすぎること」こそが、かえってあなたの腰痛を長引かせ、慢性化させてしまう大きな原因になっているとしたら、どうでしょうか。

もちろん、闇雲に腹筋運動や重りを使ったトレーニングを行うのは非常に危険です。しかし、専門家が教える「正しい方法」で行うストレッチや筋トレは、腰痛に悩むあなたにとって「最高の処方箋」となり得るのです。それは、弱った筋肉を鍛え、硬くなった関節の動きを良くし、腰を内側から支える「天然のコルセット」を作り上げる、最も効果的で根本的なアプローチだからです。

この記事では、整骨院という体のプロの視点から、腰痛持ちの方が運動を始める前に絶対に守ってほしい「安全の掟」をまずお伝えします。その上で、腰痛を悪化させることなく、むしろ改善へと導くための「安全第一」のストレッチと筋トレメニューを、ゼロから丁寧に、実践形式でご紹介していきます。

「動くことへの恐怖」を「動けることへの喜び」へ。この記事をあなたのパーソナルトレーナーとして、痛みに怯えることなく、しなやかで強い腰を取り戻すための一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう。

第1章:腰痛持ちにこそ運動が必要な3つの理由

なぜ、痛いのを我慢してまで運動をする必要があるのでしょうか。それは、運動が腰痛に対して3つの素晴らしい効果をもたらしてくれるからです。

1. 「天然のコルセット」を育て、腰を安定させるため

私たちの胴回りには、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群といった、内臓を支え、背骨を安定させる「インナーマッスル」が存在します。これらの筋肉は、まるでコルセットのようにお腹周りをぐるりと囲んでおり、腰椎にかかる負担を軽減する「天然のコルセット」としての重要な役割を担っています。

しかし、運動不足や加齢によってこの天然のコルセットが緩んでしまうと、腰椎は不安定になり、日常の些細な動きでもぐらつき、痛みやケガを引き起こしやすくなります。安全な筋トレは、この弱ってしまった天然のコルセットを再び鍛え上げ、腰を内側からがっちりと守るために不可欠なのです。

2. 血行を促進し、「痛みの悪循環」を断ち切るため

腰痛が慢性化する大きな原因に、「痛みの悪循環」があります。これは、「痛みがある→動かない→筋肉が硬くなる→血行が悪化する→さらに痛みが増す」という負のループです。

適度な運動は、筋肉のポンプ作用を活発にし、滞っていた血流を改善します。すると、硬くなった筋肉に新鮮な酸素や栄養素が届けられ、痛みを発する疲労物質が効率よく洗い流されます。運動によって血行を促進することは、この痛みの悪循環を断ち切り、痛みの出にくい体質へと変えていく上で非常に効果的なのです。

3. 柔軟性を取り戻し、体への衝撃を吸収するため

実は、腰痛の原因が腰そのものではなく、お尻や太ももの裏側(ハムストリングス)、股関節といった、他の部分の筋肉が硬くなっていることにあるケースは非常に多くあります。

これらの筋肉が硬いと、歩いたり、かがんだりする時の衝撃をうまく吸収・分散することができず、その分の負担がすべて腰に集中してしまいます。ストレッチによって、これらの重要な筋肉の柔軟性を取り戻すことは、腰への負担を軽減し、衝撃に強いしなやかな体を作るために欠かせないのです。

第2章:運動を始める前に。絶対に守ってほしい「安全の掟」

運動のメリットを理解した上で、実践に入る前に、最も大切なことをお伝えします。以下の「安全の掟」を絶対に守ってください。これを守ることが、運動を「治療」にするか「破壊」にするかの分かれ道です。

掟1:痛みがある時は、絶対に無理をしない

これが最も重要なルールです。

  • ぎっくり腰の直後など、動くのもつらい急性期の激しい痛みがある時は、運動は厳禁です。まずは安静と冷却を優先してください。
  • 慢性的な腰痛であっても、「いつもより痛みが強いな」「この動きをすると、腰に嫌な感じがする」と感じたら、その日は勇気をもって休みましょう。痛みは、体からの「それ以上やめて!」という危険信号です。その信号を無視してはいけません。

掟2:運動の前に、自分の腰痛の原因を知っておく

「腰痛」と一言で言っても、その原因は様々です。単なる筋肉の疲労なのか、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった、背骨の疾患が隠れているのか。もし、足にしびれや麻痺がある場合は、自己判断で運動を始めるのは非常に危険です。運動を本格的に始める前には、一度、整形外科などの医療機関で診断を受け、自分の腰痛の原因を把握し、専門家の指示を仰ぐようにしてください。

掟3:「回数」や「時間」よりも、「正しいフォーム」を重視する

「100回腹筋する」よりも、「正しいフォームで10回行う」方が、何倍も効果的で安全です。回数をこなすことに必死になり、フォームが崩れてしまうと、ターゲットと違う筋肉を使ってしまったり、腰に余計な負担をかけてしまったりします。各種目の注意点をよく読み、一つひとつの動きを丁寧に行うことを心がけてください。

掟4:呼吸を止めない

運動中に、つい息を止めて力んでしまう方が多くいます。しかし、呼吸を止めると体は緊張し、血圧も上昇してしまいます。基本は、「力を入れる時に息を吐き、緩める時に息を吸う」です。ゆっくりとした深い呼吸を続けることで、体はリラックスし、インナーマッスルも効率よく働き始めます。

第3章:【ストレッチ編】硬くなった筋肉を優しく解放する

まずは、腰痛の原因となりやすい、硬くなった筋肉を優しくほぐすストレッチから始めましょう。「痛気持ちいい」と感じる範囲で、それぞれ30秒ほど、深い呼吸と共に行ってください。

① お尻のストレッチ(梨状筋)

腰痛の人は、お尻の奥深くにある梨状筋という筋肉が硬くなっていることが非常に多いです。

  • やり方(仰向け):
    1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
    2. 右足のくるぶしを、左足の太ももの上(膝の少し上)に乗せます。
    3. 両手で、左足の太ももの裏側を抱え、ゆっくりと胸の方に引き寄せます。
    4. 右側のお尻がじわーっと伸びるのを感じる位置で、30秒キープ。反対側も同様に行います。

② 太もも裏のストレッチ(ハムストリングス)

太ももの裏が硬いと、骨盤が後ろに引っ張られ、猫背姿勢や腰への負担の原因になります。

  • やり方(椅子に座って):
    1. 椅子に浅く腰掛けます。
    2. 右足を前に伸ばし、かかとを床につけます。つま先は天井に向けましょう。
    3. 背筋をまっすぐ伸ばしたまま、骨盤から体を前に倒していきます(お辞儀をするイメージ)。腰が丸まらないように注意してください。
    4. 右のもも裏が心地よく伸びるのを感じる位置で、30秒キープ。反対側も同様に行います。

③ 股関節の前のストレッチ(腸腰筋)

デスクワークなどで座っている時間が長い人は、股関節の前側にある腸腰筋が縮こまって硬くなりがちです。これは反り腰の原因になります。

  • やり方(片膝立ち):
    1. 右膝を床につき、左膝を90度に立てます(片膝立ちの姿勢)。必要であれば、右膝の下にタオルなどを敷きましょう。
    2. 背筋を伸ばしたまま、体重をゆっくりと前の左足にかけていきます。
    3. 右足の股関節の前側が、気持ちよく伸びるのを感じる位置で、30秒キープ。反対側も同様に行います。

第4章:【筋トレ編】腰を守る「天然のコルセット」を鍛える

いよいよ、腰を安定させるための筋力トレーニングです。腰に負担のかかる一般的な腹筋運動(上体起こし)などは避け、インナーマッスルを安全に目覚めさせる種目を厳選しました。

① ドローイン(すべての基本となる呼吸法)

「天然のコルセット」である腹横筋を最もダイレクトに鍛える、基本中の基本です。

  • やり方:
    1. 仰向けに寝て、両膝を軽く立てます。両手はお腹の上に置きましょう。
    2. まずは、鼻から息を吸って、お腹を大きく膨らませます。
    3. 次に、「ふーっ」と口から細く長く、10秒以上かけて息を吐き切ります。この時、おへそを背骨に近づけるように、お腹をできるだけ薄くへこませていきます。
    4. 息を吐き切り、お腹をへこませた状態を5秒ほどキープします。
    5. これを5〜10回繰り返します。

② デッドバグ(死んだ虫のポーズ)

体幹を安定させたまま、手足を動かす練習です。

  • やり方:
    1. 仰向けに寝て、ドローインでお腹をへこませ、腰と床の隙間をなくします。この腰の位置を、動作中ずっとキープすることが最重要ポイントです。
    2. 両腕を天井に向かって伸ばし、両膝を90度に曲げて持ち上げます(テーブルトップの姿勢)。
    3. ゆっくりと息を吐きながら、対角線になる「右手」と「左足」を、床につかないギリギリの位置まで、ゆっくりと下ろしていきます。この時、腰が床から浮かないように、お腹に力を入れ続けます。
    4. 息を吸いながら、ゆっくりと元の位置に戻します。
    5. 今度は反対の「左手」と「右足」を同様に行います。これを左右交互に、それぞれ10回ずつ行います。

③ ヒップリフト(お尻上げ)

腰に負担をかけずに、お尻と背中の筋肉を同時に鍛えられる優れた種目です。

  • やり方:
    1. 仰向けに寝て、両膝を90度くらいに立てます。足は腰幅に開き、両腕は体の横に置きます。
    2. 息を吐きながら、お尻の穴をキュッと締めるように力を入れ、ゆっくりと腰を持ち上げていきます。
    3. 膝から肩までが一直線になる位置で止め、2〜3秒キープします。腰を反らせすぎないように注意しましょう。
    4. 息を吸いながら、背骨の上の方から一つひとつ床につけていくようなイメージで、ゆっくりとお尻を下ろします。
    5. これを10〜15回繰り返します。

第5章:三日坊主にならない!運動を続けるためのヒント

どんなに優れた運動も、続けなければ意味がありません。継続こそが最大の力です。

  • 目標を極限まで低く設定する:「まずは寝る前に、お尻のストレッチだけやる」など、絶対に達成できる目標から始めましょう。
  • 時間と場所を「儀式化」する:「お風呂上がりに、リビングのこのマットの上でやる」というように、日々の生活のルーティンに組み込んでしまうと、意識しなくても体が動くようになります。
  • できたことを可視化する:カレンダーにシールを貼る、アプリで記録するなど、自分の頑張りを目に見える形にすると、達成感が生まれ、モチベーションにつながります。
  • 体の変化に目を向ける:「前より腰が軽くなった」「朝、楽に起き上がれるようになった」など、運動によって得られたポジティブな変化を喜び、楽しみましょう。
  • 「休むのもトレーニング」と心得る:痛みが強い日や、疲れてどうしてもやる気が出ない日に、無理して行う必要はありません。そんな時は、罪悪感なく休みましょう。無理なく、長く続けることが何よりも大切です。

まとめ:動ける喜びを取り戻し、自信に満ちた毎日へ

腰痛持ちにとって、運動は恐怖の対象ではありません。正しい知識のもとに行えば、それはあなたの腰を痛みから守り、生活の質を劇的に向上させてくれる、最高のパートナーとなり得ます。

まず、絶対に守ってほしいのは「安全の掟」。痛みがある時は無理せず、正しいフォームで、呼吸を止めずに行うこと。

そして、実践するのは「ストレッチで緩めること」と、「インナーマッスルで締めること」。この2つのアプローチが、あなたの腰をしなやかで、かつ安定した状態へと導きます。

焦る必要はありません。まずは1日5分、この記事で紹介した中から、一つでも二つでも良いので、できそうなものから始めてみてください。その小さな一歩が、やがて大きな自信となり、「動ける喜び」を取り戻してくれるはずです。腰痛に怯えることなく、好きなことを思いきり楽しめる、そんな未来を、あなた自身の手で作り上げていきましょう。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
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