顔面神経麻痺って、聞いたことはあるけど、どんな病気かよくわからない…そんな方も多いのではないでしょうか?
顔面神経麻痺は、顔の筋肉を動かす神経である「顔面神経」が何らかの原因で麻痺してしまう病気です。
口が曲がってしまったり、目が閉じにくくなったりと、見た目に影響が出やすいことから、精神的なストレスや不安を感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、顔面神経麻痺は適切な治療を受けることで、多くの場合、完治する病気です。
この記事では、顔面神経麻痺の原因や症状、治療法について、わかりやすく解説していきます。
顔面神経麻痺について正しく理解し、不安を解消して、少しでも早く笑顔を取り戻せるように、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
顔面神経麻痺とは?
顔面神経麻痺とは、顔の筋肉を動かす神経である「顔面神経」が何らかの原因で麻痺してしまう病気です。
顔面神経は、眉毛を上げる、目を閉じる、口角を上げるなど、顔の表情を作るための様々な筋肉をコントロールしています。
この顔面神経が麻痺してしまうと、顔の半分が動かしにくくなったり、表情がゆがんだり、まぶたが閉じにくくなったりといった症状が現れます。
顔面神経麻痺の主な原因
顔面神経麻痺の原因は、大きく分けて「ベル麻痺」と「その他の原因による顔面神経麻痺」に分けられます。
ベル麻痺
ベル麻痺は、顔面神経麻痺の中でも最も多くみられる原因です。
原因は、ウイルス感染などが考えられていますが、はっきりとした原因は解明されていません。
ストレスや疲労、睡眠不足なども、ベル麻痺の発症に関与している可能性が指摘されています。
その他の原因による顔面神経麻痺
ベル麻痺以外の原因としては、以下のようなものがあります。
- 外傷:顔面を打撲したり、骨折したりすることで、顔面神経が損傷する場合があります。
- 腫瘍:顔面神経の近くで腫瘍が発生し、神経を圧迫することで麻痺が起こる場合があります。
- 感染症:耳の病気(中耳炎など)や、ヘルペスウイルス感染症などが原因で、顔面神経麻痺が起こる場合があります。
- 糖尿病:糖尿病の人は、顔面神経麻痺になりやすいと言われています。
- 脳卒中:脳卒中によって、顔面神経が麻痺することがあります。
これらの原因以外にも、様々な要因が顔面神経麻痺を引き起こす可能性があります。
顔面神経麻痺の症状
顔面神経麻痺の症状は、麻痺の程度によって様々ですが、多くの人が以下のような症状を経験します。
- 顔の半分が動かしにくい:笑顔を作ったり、眉を上げたりする際に、一方の顔が動かない、または動きにくい状態になります。
- 顔の表情がゆがむ:口角が下がり、顔が歪んで見えることがあります。
- 目が閉じにくい:まぶたがうまく閉じられず、目が乾きやすくなります。
- 涙や唾液が出やすい:涙や唾液の分泌が過剰になり、垂れてしまうことがあります。
- 味覚障害:舌の前方の味覚が感じにくくなることがあります。
- 耳の後ろの痛み:耳の後ろや顎のあたりに痛みを感じる場合があります。
- 聴覚過敏:音が大きく感じてしまうことがあります。
症状が出やすい時期
顔面神経麻痺は、いつ発症するかわかりません。
しかし、特に以下のような時期は注意が必要です。
- 疲労が溜まっている時
- ストレスを抱えている時
- 体調を崩している時
- 睡眠不足の時
これらの時期に、顔の違和感や痛みを感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
顔面神経麻痺の診断
顔面神経麻痺の診断は、医師が症状や病歴などを詳しく聞き取り、診察を行うことで行われます。
必要に応じて、以下の検査が行われることもあります。
- MRI検査:脳や顔面神経の状態を詳しく調べる検査です。
- 血液検査:糖尿病や感染症などの有無を調べる検査です。
- 聴力検査:聴覚過敏などの症状がある場合に行われる検査です。
顔面神経麻痺の治療
顔面神経麻痺の治療は、原因や症状によって異なります。
多くの場合、ステロイド薬などの内服薬が使用されます。
また、症状によっては、以下の治療が行われることもあります。
- 電気刺激療法:麻痺した筋肉に電気刺激を与えて、筋肉の活動を促す治療です。
- リハビリテーション:顔の筋肉を動かす運動やマッサージなどを行い、機能回復を促す治療です。
- 手術:腫瘍など、手術が必要な場合に行われます。
治療期間
顔面神経麻痺の治療期間は、原因や症状、個人の体質によって異なります。
多くの場合、数週間から数ヶ月で症状が改善していきますが、中には数年間かかる場合もあります。
治療期間中は、医師の指示に従って、しっかりと治療を続けることが大切です。
顔面神経麻痺を予防するには?
顔面神経麻痺は、残念ながら完全に予防できるものではありません。
しかし、以下のようなことに注意することで、発症のリスクを下げることができます。
- 規則正しい生活を送る:睡眠不足や不規則な生活は、免疫力を低下させるため、顔面神経麻痺の発症リスクを高める可能性があります。
- ストレスを溜めない:ストレスは、免疫力を低下させるだけでなく、顔面神経麻痺の発症リスクを高める可能性もあります。
- バランスの良い食事をとる:栄養バランスの良い食事は、免疫力を高めるのに役立ちます。
- 体を冷やさない:冷えは、血行不良を引き起こし、顔面神経麻痺の発症リスクを高める可能性があります。
- 風邪をひかないように注意する:風邪をひくと、顔面神経麻痺を発症しやすくなる可能性があります。
顔面神経麻痺になったときの注意点
顔面神経麻痺になったときは、以下のような点に注意しましょう。
- 顔の乾燥に注意する:目が閉じにくい場合は、人工涙液を使用したり、まぶたを保護するテープを貼ったりするなどして、目の乾燥を防ぎましょう。
- 清潔に保つ:口角が下がり、唾液が流れやすい場合は、清潔なタオルなどで口元を拭くなどして、清潔に保ちましょう。
- 食事に気を付ける:食事は、飲み込みやすいものを選び、ゆっくりと食べましょう。
- 無理な運動は避ける:顔の筋肉に負担をかけないように、無理な運動は避けましょう。
顔面神経麻痺になったときの心構え
顔面神経麻痺は、顔の表情がゆがんだり、まぶたが閉じにくくなったりと、見た目に影響が出やすい病気です。
そのため、周囲の視線や言葉が気になって、精神的に不安定になってしまう方もいるかもしれません。
しかし、顔面神経麻痺は、適切な治療を受けることで、多くの場合、完治する病気です。
治療期間中は、焦らずに医師の指示に従い、前向きに治療に取り組むことが大切です。
また、家族や友人などに相談したり、サポートグループに参加したりするのも、精神的なストレスを軽減するのに役立ちます。
顔面神経麻痺と整骨院の関係
顔面神経麻痺は、神経の麻痺によって起こる症状ですが、整骨院でも施術を受けることができます。
整骨院では、顔面神経麻痺の症状に対して、筋肉の緊張を緩和したり、血行を促進したりする施術を行うことで、症状の改善を促すことができます。
また、顔面神経麻痺によって生じる体の歪みや姿勢の悪化なども改善していくことができます。
まとめ
顔面神経麻痺は、顔の筋肉を動かす神経が麻痺することで起こる病気です。
原因は様々ですが、適切な治療を受けることで、多くの場合、完治します。
もし、顔の違和感や痛みを感じたら、早めに医療機関を受診し、医師の指示に従って治療を受けることが大切です。
顔面神経麻痺は、決して恥ずべき病気ではありません。
周りの人に相談したり、サポートを受けながら、前向きに治療に取り組んでいきましょう。
当院では、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にLINEでご相談ください。