産後の体、変化に戸惑っていませんか?
出産、本当におめでとうございます!待ち焦がれていた赤ちゃんとの生活は、想像以上に幸せで、かけがえのない時間ですよね。でも、同時に、体には様々な変化が訪れ、戸惑うことも少なくないのではないでしょうか?
特に、ママたちを悩ませるもののひとつに「産後腱鞘炎」があります。
「手首が痛い」「握力が弱くなった」「赤ちゃんを抱っこするのがつらい…」
こんな悩みを抱えているママさんもいるかもしれませんね。
この記事では、産後腱鞘炎の原因や症状、そして改善策について詳しく解説していきます。
産後腱鞘炎に悩んでいるママさんが、少しでも楽になり、笑顔で赤ちゃんとの時間を過ごせるように、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
産後腱鞘炎ってどんな症状?
産後腱鞘炎とは、文字通り、出産後に起こる腱鞘炎のことです。
腱鞘炎とは、手首や指の腱を覆っている腱鞘という組織に炎症が起こる病気です。
具体的には、次のような症状が現れます。
- 手首や指の痛み: 特に親指側や小指側の痛みを感じることが多いです。
- 腫れ: 手首や指が腫れて、赤くなることもあります。
- 動きの制限: 手首や指を曲げたり伸ばしたりする動作が困難になります。
- 握力の低下: 物を握ったり、持ったりすることが辛くなります。
- 朝起きた時や、同じ動作を繰り返した後に痛みが増す: 特に、赤ちゃんのお世話で抱っこや授乳を繰り返すことで、痛みが増強されることがあります。
これらの症状に心当たりがある方は、もしかしたら産後腱鞘炎かもしれません。
産後腱鞘炎の原因は?
産後腱鞘炎は、出産後にホルモンバランスが変化したり、赤ちゃんのお世話で手首を酷使したりすることで起こりやすくなります。
1. ホルモンバランスの変化
出産後、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少します。エストロゲンには、関節を安定させる働きがあるため、その分泌量が減ると、腱鞘が弱くなり、炎症が起こりやすくなってしまいます。
2. 赤ちゃんの世話による手首の酷使
赤ちゃんのお世話は、想像以上に手首を使う作業が多いです。
抱っこ、授乳、おむつ交換など、同じ動作を繰り返すことで、手首に負担がかかり、腱鞘炎を引き起こしやすくなってしまうのです。
3. 睡眠不足や栄養不足
出産後は、赤ちゃんのお世話で睡眠不足になりがちです。また、食事もゆっくりとれないなど、栄養不足になりやすい状況です。
睡眠不足や栄養不足は、体の回復を遅らせ、腱鞘炎の悪化につながる可能性があります。
産後腱鞘炎を悪化させてしまうNG行動
産後腱鞘炎は、適切な対処をしなければ、症状が悪化してしまう可能性もあります。
悪化させてしまう可能性のあるNG行動には、次のようなものがあります。
- 無理な動作: 痛みを感じながらも、家事や育児を頑張りすぎてしまうと、手首への負担が大きくなり、症状が悪化してしまいます。
- 冷やす: 腱鞘炎は炎症が原因なので、冷やすと血行が悪くなり、回復が遅れてしまうことがあります。
- 安静にするのを怠る: 痛みを感じても、安静にせず、使い続けてしまうと、炎症が治まらず、慢性化してしまう可能性があります。
- 適切な治療を受けない: 放置すると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。
産後腱鞘炎の改善策
産後腱鞘炎は、適切なケアと対策を行うことで改善が見込めます。
1. 手首の安静
手首に負担をかけないように、安静にすることが大切です。
赤ちゃんを抱っこする際は、抱っこひもを使用したり、なるべく両手で抱っこするようにしたりするなど工夫してみましょう。家事や育児も、無理のない範囲で行い、休憩を挟むように心がけましょう。
2. 冷やさない、温める
産後腱鞘炎は、炎症が原因なので、冷やすよりも温める方が効果的です。
温めることで血行が促進され、炎症を抑える効果が期待できます。
ただし、熱すぎる温度は避け、じんわりと温めるようにしましょう。
3. サポーターの利用
手首の負担を軽減するために、サポーターを使用するのも有効です。
ドラッグストアなどで手軽に購入できるサポーターから、医療機関で処方されるものまで、様々な種類があります。
自分の症状や状態に合ったサポーターを選び、正しく着用することが大切です。
4. ストレッチ
手首のストレッチを行うことで、血行が促進され、筋肉の柔軟性が向上します。
ただし、痛みを感じたら無理せず、中止しましょう。
簡単なストレッチの例
- 手のひらを上に向けて、指を伸ばした状態から、手首をゆっくりと反らす。
- 手のひらを下に向けて、指を伸ばした状態から、手首をゆっくりと曲げる。
- 指を1本ずつゆっくりと曲げ伸ばしする。
5. 薬の服用
痛み止めや消炎鎮痛剤などの薬を服用することで、痛みや炎症を抑えることができます。
薬の服用は、医師や薬剤師の指示に従って行いましょう。
6. 専門医への相談
症状が改善しない場合や、悪化する場合は、整形外科や整骨院を受診しましょう。
専門医は、症状に合わせて適切な治療法を提案してくれます。
産後腱鞘炎を予防するには?
産後腱鞘炎は、予防することも大切です。
- 妊娠中から手首の筋力トレーニングを行う: 妊娠中に手首の筋トレを行うことで、出産後の手首への負担を軽減することができます。
- 出産後は無理せず休息をとる: 出産後は、赤ちゃんのお世話だけでなく、自分の体も休ませることが大切です。
- 正しい姿勢で赤ちゃんを抱っこする: 抱っこひもを使用したり、両手で抱っこしたりするなど、手首への負担を軽減する工夫をしましょう。
- バランスの良い食事を心がける: 栄養不足にならないよう、バランスの良い食事を心がけましょう。
- 睡眠時間を確保する: 睡眠不足は、体の回復を遅らせるため、睡眠時間を確保するように心がけましょう。
産後腱鞘炎はママにとって辛いものですが、適切なケアと対策を行うことで、必ず改善していきます。
この記事が、産後腱鞘炎で悩んでいるママさんの助けになれば幸いです。
もし、産後腱鞘炎でお困りの場合は、一人で悩まずに、専門医に相談することをおすすめします。
そして、もしあなたが整骨院SAPIENSにご興味をお持ちでしたら、お気軽にLINEでご相談ください。
当院では、産後の身体の不調でお悩みの方に対し、一人ひとりの状態に合わせた丁寧な施術とアドバイスを提供することで、笑顔溢れる日々を取り戻せるようサポートさせていただきます。