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腸マッサージ(腸もみ)は便秘解消に効果的?やり方や注意点を紹介【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

便秘に悩む方は多く、加齢や生活習慣の変化などによって、その症状に拍車がかかることもしばしばです。そんなとき、腸マッサージ(腸もみ)が便秘解消に役立つかもしれないといわれています。腸マッサージとは、お腹を外から刺激して腸にやさしい圧をかけ、便の通過や腸のぜん動運動を促す方法です。ここでは、腸マッサージの効果や手順、注意したいポイントなどを詳しく解説し、併せて便秘の予防・解消に役立つ生活習慣のコツも紹介していきます。

腸マッサージ(腸もみ)と便秘の関係

腸の役割と便秘が起こる仕組み

私たちの体内にある腸は、小腸と大腸に分かれています。小腸は全長6~7mほど、大腸は1.6mほどの長さがあり、胃から送り込まれた食べ物をゆっくり運びながら栄養や水分を吸収し、排泄物(便)を形作る重要な器官です。
腸の筋肉は平滑筋(へいかつきん)という種類で、自律神経の働きによって動きがコントロールされています。そのため、生活リズムやストレスなどが原因で自律神経が乱れると、腸の動きも悪くなり、便秘を引き起こしやすくなるのです。
便秘とは「本来排泄されるはずの便が何らかの要因で滞っている状態」を指し、放置するとお腹の張りや不快感に悩まされるだけでなく、全身への影響も無視できません。そこで近年注目されているのが、腸マッサージ(腸もみ)という方法です。お腹を外から心地よく刺激することで、停滞している便の流れを促し、腸内環境を整える効果が期待できるといわれています。

便秘を招く主な原因

便秘を引き起こす背景には、多種多様な要因があります。

・腸内細菌の乱れ
人の腸には多種多様な細菌が生息し、これらは「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌(ひよりみきん)」と呼ばれるタイプに分類されます。腸内細菌のバランスが崩れると、便通にも影響を及ぼす可能性が高いです。
最近では、「善玉菌」や「悪玉菌」とひと口にいっても、その働き方は多様であることが知られるようになりました。大切なのは、多様な菌をバランスよく保つことだと考えられており、そのバランスが乱れると便秘の一因となり得ます。

・生活習慣の乱れ
食物繊維不足や水分不足、運動不足などは便の排出を滞らせる代表的な要因です。腸のぜん動運動をスムーズにするためには、日頃から適度に運動し、食事でもバランス良く栄養を摂取することが重要です。

・加齢
年齢を重ねると、腸の動きをコントロールする平滑筋や、自律神経の働きが低下しやすくなります。さらに、筋力不足や生活リズムの変化なども重なり、高齢者は便秘になりやすいといわれています。

・ストレス
精神的なストレスは「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムを通じて腸の働きに影響します。ストレスによって自律神経が乱れると、腸の動きも停滞しがちになります。

・病気や薬の副作用
大腸の通過障害を起こす病気や、腸の動きを抑制する副作用のある薬の服用によって便秘が起こる場合もあります。長期間、便秘の症状が続く場合や、他に気になる症状がある場合は医療機関を受診することが望ましいでしょう。

腸マッサージ(腸もみ)のやり方

腸マッサージの基本と作用

腸は肋骨に守られていない臓器なので、腹部の皮膚越しにやさしく刺激が届きやすいという特徴があります。腸マッサージとは、お腹を手で押したりさすったりすることで、外側から腸にアプローチし、ぜん動運動をサポートする方法です。
具体的には、以下のような良い効果が期待できます。

・腸のぜん動運動を促す
自律神経のバランスが崩れていると腸が十分に動かず、便が滞留しやすくなります。そこでお腹をマッサージして直接刺激を与えると、腸の動きが活性化し、便を先へ先へと送り出しやすくなります。

・腸の血行促進
腸は栄養素や酸素を多く必要とする臓器です。マッサージによって血流がスムーズになれば、腸の機能を維持するために必要な物質をより効率よく運べるようになります。また、血行が促進されることで、全身の代謝アップや冷えの緩和にもつながりやすいと考えられています。

・全身のリラックス効果
腸と自律神経は密接に関係しているため、腸の状態が良くなると、自律神経も整いやすくなる可能性があります。その結果、体全体がリラックスしやすくなり、心身の調子が良くなることも期待できます。

腸マッサージの基本ポイント

・力のかけ方
人差し指・中指・薬指の3本を揃えた指の腹を使い、少しお腹がへこむくらいの強さで、ゆっくり押しては離す、あるいは円を描くようにさすります。あまり強い圧を加えるのではなく、「心地よい」と感じる範囲内にとどめましょう。

・呼吸を意識する
腸マッサージの最中は、ゆっくりと深い呼吸を心がけてください。息を吸う時間の倍ほどの時間をかけて、ゆっくり息を吐き出すイメージです。深呼吸することで自律神経が落ち着き、マッサージの効果をより高めることができます。

・おすすめのタイミング
夜は入浴後や就寝前、朝は起床直後が一般的に良いとされています。特に体が温まって血行が良くなっている入浴後や、腸が動き出しやすい朝起きた直後に習慣化すると、便秘解消につながりやすいでしょう。

「の」の字を描く腸マッサージ

腸マッサージにはさまざまな方法がありますが、初心者でも試しやすい方法として有名なのが、「の」の字を意識してお腹をさするマッサージです。

1. お腹の右下から上に向かってさすり、右側腹部を通ってみぞおちのあたりへ。
2. そこから左側上腹部を通り、左側腹部を下へ向かうようになぞる。
3. 最後に下腹部を軽く押し上げるようにして戻る。

この動きを、腸の便の流れ(右下から左下へ)に沿うように行います。リズミカルに行うよりも、なるべくゆっくりと丁寧に行うのがポイントです。

便秘解消に有効とされるお腹のツボ

腸マッサージに合わせて、お腹にある便秘対策に適したツボを軽く押してみるのもおすすめです。

・関元(かんげん)
おへそから指4本分ほど下にあるツボ。お腹を温めたり、体力を補ったりするツボとして知られています。便秘だけでなく、むくみや冷えの改善にも良いとされます。

・天枢(てんすう)
おへそから左右へ指3本ほど離れた場所にあるツボ。腸の働きを整え、便秘や下痢など、さまざまなお腹のトラブルに効果が期待できるといわれています。

・腹結(ふくけつ)
乳頭から垂直に下りてきた線と、おへそから真横へ伸ばした線が交わる点から、やや下にある左右一対のツボ。便の通過を後押しすることが期待され、便秘解消に役立つとされることが多いです。

※ツボを押すときも強く押しすぎず、じんわり気持ちいいと感じる圧力で行いましょう。

腸マッサージの注意点

・痛みや強い違和感を感じるときは中止
みぞおちやおへそまわりを強く押すと、痛みが出やすい場合があります。痛みや固い塊のようなものを感じるときは無理をしないようにしてください。

・毎日少しずつ続ける
一度に長時間行うよりも、短い時間で朝晩など1日2回程度に分けて行うほうが、負担が少なく継続しやすいです。

・避けたほうが良いケース
妊娠中や産後直後、腹部に大きな手術歴があってまだ日が浅い場合などは、腸マッサージを控えたほうが安全です。また、下痢や血便、発熱など他の症状が出ている場合は、一度医師の診察を受けてください。

腸マッサージ(腸もみ)と併せて行いたい便秘解消法

適度な運動で腸を動かす

運動不足は腸の動きが鈍る原因の1つです。ウォーキングや軽い体操、ヨガなどを日常的に取り入れることで、腸内の通過時間を短縮しやすくなり、便が排出されやすい環境を作ることができます。
腸腰筋(ちょうようきん)と呼ばれる筋肉群を意識したストレッチや体操を行うと、より効果的です。腸腰筋は下半身と上半身をつなぐ大切なインナーマッスルで、ここを動かすことで腹圧がかかりやすくなり、便を押し出しやすくなるといわれています。

食事内容を見直す

腸内を整え、便通をスムーズにするには、食物繊維を十分にとることが欠かせません。食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類に大別され、それぞれ体内で違ったはたらきをします。便のかさを増やす不溶性食物繊維と、水分を保持して便を柔らかくする水溶性食物繊維を、バランス良く取り入れると良いでしょう。
また、ヨーグルトや納豆などの発酵食品(プロバイオティクス)と、オリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクスを一緒に摂取する「シンバイオティクス」を意識すると、腸内細菌のバランス改善がさらに期待できます。

サプリメントや整腸剤も選択肢に

忙しくて食事が偏りがち、あるいは過度なダイエットなどで食事量が極端に少ない方は、善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌など)や酪酸菌(らくさんきん)が含まれるサプリメントや整腸剤を試してみるのもひとつの方法です。
酪酸菌が作り出す「酪酸」は腸のエネルギー源として重要で、腸のぜん動運動にとって欠かせない存在といわれています。しかし普段の食事からは摂取しにくいとされるため、サプリメントなどをうまく活用すると良いでしょう。

良質な睡眠を確保する

自律神経の乱れは便秘を悪化させる要因の一つです。睡眠不足や睡眠の質の低下は、自律神経のリズムを崩し、腸の動きも停滞させてしまうことがあります。
寝室を暗く静かな環境に整え、寝る直前のスマートフォン操作や激しい運動を避けるなど、リラックスした状態で眠りにつく工夫をしましょう。睡眠のリズムを整えると、腸のリズムも整いやすくなり、便通の改善にもつながります。

便秘が気になったら、腸マッサージ(腸もみ)も試してみては

慢性的な便秘を抱えている人は、食事や運動、睡眠などの日常生活を見直すことが基本です。しかし、それだけではなかなか改善が難しいという方も少なくありません。そこで、お腹を外から刺激する「腸マッサージ」を取り入れてみると、腸のぜん動運動が促され、排便をサポートできる可能性があります。
ただし、腸マッサージに頼りすぎず、日常の習慣を整えることが大切です。とくに、食物繊維を中心に栄養バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動と十分な睡眠を確保するように意識しましょう。さらにサプリメントや整腸剤を上手に利用することで、相乗効果が期待できるかもしれません。

まとめ

腸は、栄養の吸収から免疫機能、自律神経の調整など、全身の健康に深くかかわる重要な臓器です。便秘が長引くと、体の不調だけでなく、気分の落ち込みや肌トラブルなど、さまざまな影響が現れる場合もあります。
腸マッサージ(腸もみ)は、外からやさしい刺激を加えて腸をサポートする手軽な方法です。続けることで便の通過を後押しし、腸内環境の改善が期待できます。特に、日常生活での運動不足やストレスが気になる方は、腸マッサージを取り入れてみると良いでしょう。
一方で、原因不明の強い腹痛や下血、体重減少などの症状があるときは、自己判断でのマッサージは避け、医療機関を受診することが重要です。基本的には、適度な運動・バランスの良い食事・十分な睡眠といった生活習慣の改善と併せて腸マッサージを行うのがおすすめです。習慣を見直し、腸をケアすることで、毎日をより快適に過ごせるようになるかもしれません。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
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