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椎間板ヘルニアとは?原因・症状・治療法を徹底解説【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にある椎間板から髄核(ゲル状の組織)が飛び出し、神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす疾患です。背骨は頚椎(首)、胸椎(背中)、腰椎(腰)の3つに分類されますが、特に頚椎と腰椎は構造的に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアが発症しやすい部位です。日常生活での姿勢や負荷が原因になることも多く、ひとたび発症すると強い痛みや麻痺、排尿障害などを伴うことがあるため、早期の発見・対応が重要です。以下では、椎間板ヘルニアの原因や症状、治療法、さらに近年注目されている体への負担が少ない手術法や予防策について詳しく解説していきます。

椎間板ヘルニアとはどういう疾患か

ヘルニアという言葉は「本来あるべき位置から臓器が飛び出すこと」を指します。たとえば鼠径ヘルニア(脱腸)や臍ヘルニア(でべそ)が有名ですが、これが背骨のクッションである椎間板で起こった状態が「椎間板ヘルニア」です。具体的には、椎間板を構成している「髄核」が、線維輪という外側の組織が破れたり、弱くなった部分から飛び出し、近くを走る神経を圧迫します。

発症年齢は20〜40代の男性に多いとされますが、重い物を持つ機会が多い人や、長時間デスクワークをする人、喫煙者などにも発症しやすい傾向があります。腰椎(腰)のヘルニアが非常に多い一方、スマートフォンやパソコンを長時間使用する現代では、頚椎(首)のヘルニアも増える傾向にあるようです。

なぜ椎間板ヘルニアは起こるのか

最大の原因は椎間板に大きな負担がかかることです。椎間板は髄核とそれを取り囲む線維輪で構成されていますが、加齢や過度な負荷によって線維輪が弱まると、内部の髄核が外に飛び出し、神経を圧迫します。椎間板の老化は早ければ10歳ごろからはじまり、年齢を重ねるにつれて水分量が減少し、弾力性が低下していきます。

さらに、急に重い物を持つ、無理な姿勢で作業をする、あるいは激しいスポーツなど、日常生活のさまざまな動作がきっかけになることが少なくありません。また、喫煙や遺伝的要因が関係することもあり、同一家系内で発症しやすいとの指摘もあります。さらには精神的なストレスや社会的要因(仕事の不安、家庭の状況など)が症状の悪化に関与するケースも見られます。

椎間板ヘルニアによる症状

椎間板ヘルニアが神経を圧迫すると、腰や首に痛みだけでなく、脚や腕にかけてのしびれ、感覚の麻痺など多彩な症状が現れます。腰椎の椎間板ヘルニアでは、坐骨神経痛とも呼ばれる脚の痛みやしびれが典型的です。症状が進行すると筋力の低下が起こり、足が上がりにくくなったり、思うように動かせなくなることがあります。

さらに、稀ではあるものの、膀胱直腸障害(尿や便が出にくい、もしくは失禁や頻尿など)が生じる場合もあり、このような麻痺や排尿障害は手術の検討が必要な重症例であることが多いです。日常生活に支障をきたすほどの痛みやしびれが長引く場合も、専門医の診察を受けることが望まれます。

椎間板ヘルニアの検査方法

椎間板ヘルニアの診断で最も重要視されるのはMRI検査です。MRIは磁力を利用して体内の様子を撮影するため、神経や軟部組織の状態を鮮明に把握できます。これにより椎間板の飛び出した位置や神経圧迫の程度が確認でき、ヘルニア診断の要となります。

必要に応じてCT検査を行うこともあります。骨の状態や変形を細かく把握したい場合には有用で、造影剤を使った検査を組み合わせることもあります。さらに筋力検査、感覚検査などの神経学的所見を合わせて総合的に判断し、治療方針を決めていく流れです。

椎間板ヘルニアの一般的な治療法

治療は大きく「保存療法」と「観血的療法(手術)」に分けられます。保存療法には薬物療法、ブロック注射、装具(コルセット)療法、リハビリテーションなどが含まれます。神経圧迫そのものを直接なくすわけではありませんが、痛みを和らげたり炎症を抑えたりといった対症療法としての役割を担い、軽度〜中等度のヘルニアの場合はまず保存療法を試みることが一般的です。

一方で、強い痛みや麻痺が進行している場合、排尿障害を伴う場合など、重症例では手術が考慮されます。手術と一口に言っても、侵襲が少ない方法から大きく切開し器具で固定する方法までさまざまです。近年では身体に負担が少なく、入院期間が短い内視鏡手術も注目を集めています。

具体的な手術の種類

椎間板ヘルニアの手術には、突出した椎間板を切除する方法、レーザーなどで椎間板内の圧力を下げて髄核を引っ込ませる方法などがあります。筋肉や骨を大きく切開する手術は確実に原因部位を取り除くことができますが、術後の回復に時間がかかるケースも珍しくありません。一方、内視鏡手術やレーザーを使った治療では、数ミリの切開で済むため侵襲が少なく、短い入院または日帰りで行えることも多いです。ただし、症状が重度の場合には対応できないこともあり、それぞれ長所・短所を理解したうえで医師と十分に相談する必要があります。

手術以外の治療の選択肢

手術以外で広く行われている治療には、注射、薬物療法、装具療法、リハビリテーションなどがあります。たとえば注射治療では、神経や周囲に局所麻酔薬を注射して痛みの信号をブロックし、同時に神経周囲を洗い流して炎症を抑える効果が期待できます。鎮痛剤や筋弛緩薬などの薬物療法も、痛みを軽減したり筋肉の緊張をほぐすことで、症状を和らげる役割を果たします。

装具療法ではコルセットなどを使用して腰椎を安定させ、リハビリでは運動療法やストレッチ、温熱療法、電気治療を組み合わせながら筋力維持や血行促進を図ります。症状があるからといって安静にしすぎると、筋力が低下し回復を遅らせる可能性があるため、無理のない範囲で日常生活に戻すことが良い結果につながることも少なくありません。

椎間板ヘルニアのリハビリ内容

リハビリでは、物理療法と運動療法が柱となります。物理療法では温熱や電気、超音波などを用いて血行を良くし、痛みの軽減を図ります。牽引療法を行う場合もありますが、効果には個人差があるため、症状や医師の判断で適宜行われます。

運動療法では、筋力や柔軟性を高めるストレッチやエクササイズが中心です。腰回りの筋肉を強化することで椎間板への過度な負担を減らし、再発や痛みの悪化を防ぎます。ただし、リハビリであっても無理は禁物で、体調に合わせたプログラムを専門スタッフの指導のもと進めることが大切です。

椎間板ヘルニアの予防策

椎間板ヘルニアを予防するには、まず腰への負担を減らすことを意識します。中腰で作業しないように心がける、重たい物を持つ際には背筋を伸ばしたまま膝を曲げて持ち上げる、また必要に応じてコルセットを使用するなど、普段から姿勢や動作に気をつけることがポイントです。

さらに、筋肉をしなやかに保ち、適度に鍛えることでヘルニアのリスクは大きく減らせます。ウォーキングや軽いストレッチ、体幹を鍛える運動など、自分の身体と相談しながら無理なく継続していくと良いでしょう。喫煙者であれば、血流を悪化させる喫煙習慣の見直しも大切な予防策です。

まとめ

椎間板ヘルニアは、椎間板から飛び出した髄核が神経を圧迫して痛みやしびれをもたらす疾患で、腰だけでなく首にも発症します。原因には加齢や無理な姿勢、重い物の持ち上げ、喫煙や遺伝要因など多岐にわたります。治療はまず薬や注射、コルセット、リハビリなどの保存療法を行い、重症例では手術を検討します。近年は内視鏡技術の進歩により体への負担を大幅に軽減した手術法も注目されています。日常から腰への負担を減らし、筋力をつけるなどの予防策を取り入れることが、発症や再発を防ぐ上で重要です。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
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