手軽にタンパク質を補給できるプロテイン。特に粉末プロテインは、水や牛乳に溶かすだけで簡単に飲めるため、多くの人に利用されています。しかし、「忙しい朝に作り置きしておきたい」「運動後にすぐに飲めるように準備しておきたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
この記事では、プロテインの作り置きがなぜNGなのか、その理由を詳しく解説します。さらに、作り置きをしなくてもプロテインを便利に活用できる方法もご紹介します。
プロテインの作り置きは絶対にNG!
結論から言うと、プロテインの作り置きは絶対にNGです。粉末プロテインは、飲む直前に水や牛乳などの飲料と混ぜ合わせるのが基本。作り置きをすると、様々なリスクが生じます。
食中毒のリスク
プロテインの作り置きがNGな最大の理由は、食中毒のリスクです。食中毒は、細菌やウイルスが付着した食品を摂取することで起こります。特に細菌は、水分と栄養素が揃った環境で活発に繁殖します。
粉末プロテインを水や牛乳に混ぜると、細菌にとって格好の繁殖場所となります。作り置きすることで、細菌がどんどん増殖し、食中毒を引き起こす可能性が高まります。
一度口をつけたプロテインは、さらに細菌が繁殖しやすくなります。飲み残してしまったプロテインは、もったいないと思っても必ず捨てるようにしましょう。
成分の変化
プロテインには、タンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルなど様々な栄養素が含まれています。しかし、作り置きをすることで、これらの成分が変化してしまう可能性があります。
例えば、ビタミンCは光や熱に弱い性質を持っています。作り置きすることで、ビタミンCが分解され、効果が損なわれてしまうかもしれません。また、細菌がプロテインに含まれる栄養素を分解することで、タンパク質の質が低下する可能性も考えられます。
味の変化
食品は、時間が経つにつれて匂いや味わいが変化することがあります。お弁当を例にとると、十分に冷ましてから詰めたつもりでも、気温や持ち歩く時間によっては傷んでしまい、味が変わってしまうことがあります。
プロテインも同様で、作り置きをすることで味が変化してしまう可能性があります。特に、ココア味やコーヒー味などフレーバー付きのプロテインは、風味が損なわれやすいです。プロテイン本来のおいしさを楽しむためにも、作り置きは避け、混ぜ合わせたらすぐに飲むようにしましょう。
なぜ作り置きしたい?考えられる理由と解決策
プロテインの作り置きを検討する背景には、様々な理由があると考えられます。
- 運動後にすぐに飲みたい
- 忙しい朝に手軽にタンパク質を補給したい
- 外出先でプロテインを飲みたい
これらの理由を踏まえ、作り置きをしなくてもプロテインを便利に活用できる方法を考えてみましょう。
パウダーを持ち運ぶ
外出先でプロテインを飲みたい場合は、粉末プロテインを混ぜる前の状態で持ち運ぶのがおすすめです。1回分の粉末プロテインをチャック付きの保存袋に入れ、水や牛乳、シェイカーなどと一緒に持ち運びましょう。飲む直前に混ぜ合わせれば、いつでも新鮮なプロテインを飲むことができます。
高タンパク質な食品を活用する
コンビニエンスストアでは、鶏むね肉、ゆで卵、豆腐、ヨーグルトなど、手軽にタンパク質を補給できる食品が豊富に販売されています。プロテインだけでなく、これらの食品を積極的に取り入れることで、タンパク質不足を解消することができます。
例えば、忙しい日の昼食にプロテインを飲む時間がない場合は、鶏むね肉やゆで卵などを組み合わせることで、手軽にタンパク質を補給できます。
プロテインバーやプロテイン飲料を活用する
プロテインには、粉末タイプ以外にも、プロテインバー、プロテインゼリー、プロテイン飲料など、様々な種類があります。これらの製品は、手軽に持ち運びが可能で、場所を選ばずにタンパク質を補給できます。
プロテインバーは、手軽に食べられるため、間食や運動後の補給に最適です。プロテインゼリーやプロテイン飲料は、水分補給も同時にできるため、運動中や運動後の水分補給におすすめです。
製品によって摂取できるタンパク質量やその他の栄養素は異なるため、自分の目的に合わせて選びましょう。
プロテイン自動販売機の活用
近年、駅やジムなどにプロテイン自動販売機が設置されるケースが増えてきました。これを利用すれば、運動後すぐに冷えたプロテインを飲むことができます。
プロテインを安全に活用するための注意点
プロテインを安全に活用するためには、以下の点に注意しましょう。
- 開封後は早めに使い切る:プロテインは、開封後時間が経つほど品質が劣化します。開封後は、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
- 高温多湿を避けて保管する:プロテインは、高温多湿な場所に保管すると、品質が劣化する可能性があります。直射日光を避け、風通しの良い場所に保管しましょう。
- アレルギーに注意する:プロテインには、牛乳や大豆など、アレルギーの原因となる物質が含まれている場合があります。アレルギー体質の方は、原材料をよく確認してから使用しましょう。
- 過剰摂取に注意する:プロテインは、タンパク質を効率的に補給できる食品ですが、過剰摂取は体に負担をかける可能性があります。摂取量を守り、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
- 異臭や変色がある場合は使用しない:プロテインに異臭や変色がある場合は、品質が劣化している可能性があります。使用せずに廃棄しましょう。
まとめ
プロテインの作り置きは、食中毒のリスクや成分の変化、味の変化など、様々なデメリットがあります。プロテインを安全でおいしく活用するためには、作り置きは絶対に避け、飲む直前に混ぜ合わせるようにしましょう。
作り置きをしなくても、粉末プロテインを持ち運んだり、高タンパク質な食品を活用したり、プロテインバーやプロテイン飲料を利用したりすることで、手軽にタンパク質を補給できます。
プロテインを正しく活用して、健康的な体づくりを目指しましょう。