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危険な頭痛の見分け方。すぐに医療機関を受診すべきサインとは

はじめに

「頭痛くらいで病院へ行くのは大げさかな……」と自己判断してしまい、重大な疾患を見逃すケースは少なくありません。頭痛の大半は命に関わらない「一次性頭痛」(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛など)ですが、ごく一部は脳卒中や感染症など、迅速な治療を要する「二次性頭痛」が含まれます。本記事では初心者向けに、危険な頭痛を見分けるポイントと受診すべき具体的サインを解説します。いざという時に迷わないよう、ぜひ最後までお読みください。


頭痛は大きく二種類に分かれる

分類代表例主な原因生命へのリスク
一次性頭痛片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など脳に構造的異常なし基本的に低い
二次性頭痛くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎、側頭動脈炎など脳血管障害、感染、腫瘍、炎症高い可能性あり

一次性頭痛 は繰り返すものの、適切に対処すれば日常生活に支障なく過ごせます。
一方 二次性頭痛 は放置すると後遺症や命の危険が及ぶため、早期発見・治療が必須です。


“今すぐ受診”の目安となる国際的チェックリスト

米国頭痛学会や日本頭痛学会が推奨する SNOOP10(スヌープ・テン)という覚え方があります。下記に当てはまる場合は、一次性頭痛と自己判断せず医療機関を受診しましょう。

頭文字意味具体的サイン
SSystemic symptoms or illness38℃以上の発熱、体重減少、がん・HIVの既往
NNeurological signsしびれ、麻痺、ろれつが回らない、意識障害
OOnset suddenバットで殴られたような突然の痛み(雷鳴頭痛)
OOlder age (≥50歳)50歳以降に初発の頭痛
PPattern change頻度・強度が急激に変化、姿勢で悪化(特に起立性)
1Positional立位・座位で出現し、横になると改善または逆
2Precipitated by Valsalva咳・くしゃみ・排便で誘発/悪化
3Papilledema眼底検査で視神経乳頭浮腫(視界がぼやける)
4Pregnancy or postpartum妊娠中・産後6週以内の新規頭痛
5Painful eye with autonomic signs充血・縮瞳・発汗を伴う眼痛(隅角閉塞緑内障など)

危険な頭痛の代表疾患と特徴

くも膜下出血

  • 特徴:突然の激痛(バットで殴られた感覚)、嘔吐、意識消失
  • リスク:脳動脈瘤破裂が多く、死亡率30%以上
  • 受診の目安:発症直後に救急車を呼ぶ

脳出血・脳梗塞

  • 特徴:頭痛+片側の麻痺・言語障害・視野欠損
  • リスク:早期治療で後遺症を最小化できる時間は発症後4.5時間が目安
  • 受診の目安:FAST(Face, Arm, Speech, Time)チェックで異常があれば即救急

髄膜炎・脳炎

  • 特徴:発熱、項部硬直(首が硬くて前屈できない)、意識混濁
  • リスク:細菌性は進行が早く、後遺症率30%
  • 受診の目安:発熱+頭痛+嘔吐のトリプルサインは迷わず救急

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)

  • 特徴:50歳以上、こめかみの拍動痛、咀嚼時の顎疲労感、視力低下
  • リスク:放置すると短時間で失明リスク
  • 受診の目安:内科・脳神経外科で炎症マーカーと超音波検査

脳腫瘍

  • 特徴:徐々に悪化する早朝頭痛、嘔吐後に軽快、けいれん
  • リスク:位置によって運動障害やホルモン異常
  • 受診の目安:2週間以上続く進行性頭痛は脳画像検査

緑内障発作

  • 特徴:片眼の激痛、虹視、吐き気、眼球の発赤
  • リスク:数時間で視神経障害が進行し失明も
  • 受診の目安:眼科か救急で眼圧測定

特に注意したい年齢・背景別リスク

乳幼児

・発語できないため泣き続ける、嘔吐、けいれんに注意
・転倒や虐待による硬膜下血腫の可能性

妊婦・産後

・妊娠高血圧症候群、脳静脈洞血栓症、脳動脈解離
・胎児への影響も考慮し、自己判断の服薬は避ける

高齢者(65歳以上)

・血管がもろく、軽微な外傷でも慢性硬膜下血腫を発症
・鎮痛薬に反応しにくい新規頭痛は要検査

スポーツ愛好家

・コンタクトスポーツ後の頭痛は脳震盪や硬膜下血腫のサイン
・「プレー中に戻る」の判断は危険

免疫抑制状態(糖尿病・ステロイド長期内服・HIVなど)

・カリニ肺炎や真菌性髄膜炎など稀な感染症を合併


受診先の選び方と伝えるべき情報

症状推奨受診先事前にまとめる情報
突然の激痛、意識障害救急車で脳神経外科救急発症時刻、服薬歴、既往歴
発熱+項部硬直総合病院救急体温、ワクチン歴、海外渡航歴
視力低下・眼痛眼科救急発症時刻、片眼か両眼か
徐々に悪化する早朝頭痛脳神経外科外来期間、嘔吐の有無、生活影響度

ポイント

  1. 発症時刻を明確に
  2. “最初に痛みが最大”か“徐々に増強”か
  3. 伴う症状(吐き気、麻痺、発熱など)を箇条書き

救急車を呼ぶか迷った時のチェックリスト

  1. 10段階で8以上の激痛
  2. バットで殴られたような突然の痛み
  3. ろれつが回らず片側手足が動かない
  4. 意識がぼんやりする、呼びかけに反応しない
  5. けいれん発作を伴う
  6. 38℃以上の高熱と首の硬さ
  7. 妊娠中または産後で激しい頭痛
  8. 目が見えにくい、光の輪が見える、眼が赤い

1つでも当てはまれば、119番通報または近隣救急病院に直行してください。


一次性頭痛との違いを見極めるポイント

項目一次性頭痛二次性頭痛
発症様式ゆっくり出現、反復性突然・進行性
痛みの強さ中等度〜強度非常に激烈 or 急激増悪
動くと痛み片頭痛は悪化、緊張型は軽度変化全般的に増悪しやすい
伴う症状吐き気、光過敏(片頭痛)麻痺、発熱、意識障害
薬反応市販薬で一時軽快反応しない/再増悪
年齢若年〜中年初発が多い50歳以降初発が多い
検査異常なし画像・血液で異常

受診後に行われる主な検査

検査目的所要時間
CT(コンピュータ断層撮影)出血の有無を迅速把握10〜15分
MRI梗塞・腫瘍・脳炎の評価30〜60分
血液検査感染症、炎症、凝固異常30分
腰椎穿刺髄液圧・細胞数・細菌培養60分
眼底検査乳頭浮腫、動脈炎の確認5分

検査結果で異常がなければ一次性頭痛と診断され、鎮痛薬や生活指導となります。


一次性頭痛でも要注意のケース

一次性頭痛であっても「月15日以上・週2回以上鎮痛薬を服用」「痛みで日常生活が大幅に制限される」場合は専門外来へ。薬物乱用頭痛や慢性片頭痛へ移行しやすく、予防薬やボトックス療法が検討されます。


家族がいる場合の協力ポイント

  1. FASTチェックを覚える
  2. 救急搬送時に お薬手帳頭痛ダイアリー を持参
  3. 発症時刻・症状の経過をメモ(スマホ録音可)
  4. 医師からの説明を共有し、再発時の対応を決める

まとめ

頭痛はありふれた症状ですが、突然・今までにない強さ・神経症状を伴う場合は二次性頭痛の可能性があります。
覚えておきたいポイント

  1. SNOOP10 のリスクサインをチェック
  2. 迷ったら「発症時刻+伴う症状」を基準に救急受診か判断
  3. 家族や同僚にもFASTなどの評価法を共有
  4. 受診時は“いつ・どこが・どんな痛み”を具体的に伝える

「念のため」が命を救うこともあります。普段から赤旗サインを家族と共有し、危険な頭痛を確実に見分ける備えを整えましょう。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
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