野球肩って、聞いたことありますか?
野球選手はもちろん、草野球を楽しむ方や、子どもの頃から野球をやっている方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
肩の痛みや違和感、動きづらさなど、野球をする上で様々な支障をきたす野球肩。
「もしかして、自分にも野球肩かも…?」
そんな不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、野球肩の原因や症状、そして改善方法について、詳しく解説していきます。
野球肩に悩んでいる方、これから野球を始めようと思っている方、そして周りの人に野球肩の症状がある人がいる方など、ぜひ最後まで読んで、野球肩について理解を深めてくださいね。
野球肩とは?どんな症状が出る?
野球肩とは、文字通り野球の動作によって肩に負担がかかり、痛みや炎症などが起こる状態のことです。
野球の投球動作は、肩関節に大きな負担をかけるため、繰り返すことで肩の筋肉や腱、関節などにダメージが蓄積してしまい、様々な症状を引き起こします。
主な症状としては、以下のものが挙げられます。
- 肩の痛み: 投球時や肩を動かす際に痛みを感じる
- 肩のハリやこわばり: 肩が動きにくい、肩が凝りやすい
- 腕の痺れ: 腕や指先に痺れを感じる
- 肩関節の不安定感: 肩が外れそうになる感覚
- 肩の可動域の制限: 肩を大きく動かせない
- 投球動作の低下: 球速が落ちる、コントロールが乱れる
これらの症状は、軽度であれば安静にすることで改善することもありますが、放置すると症状が悪化し、日常生活にも支障をきたす可能性があります。
例えば、肩の痛みがひどくて日常生活で腕を上げることが困難になったり、大好きな野球を続けられなくなってしまうなど、様々な問題が生じてしまうことも。
もし、これらの症状に心当たりがある場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
野球肩の原因をチェック!
野球肩の原因は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
1. 投球動作の繰り返しによる負担
野球の投球動作は、肩関節に大きな負担をかける動作です。
特に、ボールを投げる際に肩を回旋させる動作や、腕を振り抜く動作は、肩の筋肉や腱、関節などに大きな負荷を与えます。
これらの動作を繰り返すことで、肩の筋肉や腱に疲労が蓄積し、炎症や損傷を引き起こしてしまうのです。
2. ウォーミングアップ不足やストレッチ不足
ウォーミングアップ不足やストレッチ不足も、野球肩の原因の一つです。
十分なウォーミングアップを行うことで、筋肉や関節の温度を上げ、柔軟性を高めることができます。
また、ストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進することができます。
ウォーミングアップやストレッチを怠ると、筋肉や関節が硬い状態で運動することになり、肩への負担が大きくなってしまい、野球肩のリスクを高めてしまうのです。
3. 投球フォームの乱れ
投球フォームの乱れも、野球肩の原因となります。
フォームが乱れると、肩に本来かかるべき負担とは異なる箇所に負担がかかってしまい、筋肉や関節を痛めてしまうことがあります。
例えば、腕の振り抜きが遅かったり、体の軸がブレていたりすると、肩に大きな負担がかかってしまい、野球肩のリスクが高くなってしまいます。
野球肩になりやすい人の特徴
野球肩は、誰でもなる可能性がありますが、特に以下のような人は注意が必要です。
- 成長期の子ども: 成長期の子供は、骨や筋肉が未発達なため、肩関節への負担が大きくなりやすいです。
- 投球回数の多い投手: 投球回数の多い投手は、肩への負担が大きくなり、野球肩のリスクが高くなります。
- フォームが乱れている人: フォームが乱れている人は、肩に本来かかるべき負担とは異なる箇所に負担がかかり、野球肩のリスクが高まります。
- ウォーミングアップやストレッチを怠る人: ウォーミングアップやストレッチを怠ると、筋肉や関節が硬い状態で運動することになり、肩への負担が大きくなってしまい、野球肩のリスクが高まります。
- 肩の筋肉が弱い人: 肩の筋肉が弱い人は、肩関節を安定させることができず、負担がかかりやすくなってしまいます。
野球肩の予防方法
野球肩は、適切な予防策を行うことで、発症リスクを下げることができます。
具体的な予防策としては、以下のものが挙げられます。
- ウォーミングアップとクールダウンを必ず行う:
ウォーミングアップでは、肩の筋肉を十分に温めてから投球練習を始めましょう。
クールダウンでは、肩の筋肉の疲労回復を促し、柔軟性を保ちましょう。 - ストレッチを習慣化する:
肩の筋肉の柔軟性を高めるために、定期的にストレッチを行いましょう。
肩だけでなく、体全体の柔軟性を高めることも重要です。 - 正しい投球フォームを身につける:
フォームの乱れは、肩への負担を増大させる原因となります。
専門家に見てもらい、正しいフォームを習得しましょう。 - 適切な負荷をかける:
肩への負担を考慮し、無理のない範囲で練習を行いましょう。
投球回数や強度を徐々に増やしていくようにしましょう。 - 休養をしっかりとる:
練習や試合の後は、しっかりと休養を取り、肩の筋肉を回復させましょう。
疲労が蓄積すると、野球肩のリスクが高まります。
野球肩の改善方法
野球肩の症状が出てしまった場合、適切な治療とケアが必要です。
具体的な改善策としては、以下のものが挙げられます。
- 安静:
まずは、痛みがひどい場合は、投球などの肩への負担となる動作を控え、安静にすることが大切です。 - 冷却:
痛みが強い場合は、患部にアイシングを行い、炎症を抑えましょう。 - 温熱療法:
痛みが落ち着いてきたら、患部を温めて血行を促進し、筋肉の緩和を促しましょう。 - ストレッチ:
肩の筋肉の柔軟性を高めるストレッチを行い、関節の可動域を広げましょう。
ただし、痛みがある場合は無理のない範囲で行うようにしましょう。 - 筋力トレーニング:
肩の周りの筋肉を強化することで、肩関節を安定させ、負担を軽減することができます。
ただし、痛みがある場合は無理のない範囲で行うようにしましょう。
医療機関を受診すべきケース
野球肩の症状が改善しない場合や、以下の様な症状がある場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
- 痛みが強く、日常生活に支障がある場合
- 肩の脱臼や骨折などの疑いがある場合
- 発熱や腫れがある場合
- しびれや麻痺がある場合
医療機関では、医師が症状を診察し、レントゲンやMRIなどの検査を行い、原因を特定します。
原因に応じて、適切な治療法が選択されます。
野球肩と他の病気との違い
野球肩の症状は、他の病気の症状と似ている場合があり、見分けがつきにくいこともあります。
例えば、肩関節周囲炎(五十肩)や腱板断裂なども、肩の痛みを伴うため、野球肩と間違われることがあります。
以下に、野球肩と他の病気の違いについて、簡単にまとめてみました。
病気 | 症状 | 野球肩との違い |
肩関節周囲炎(五十肩) | 肩の痛み、可動域制限 | 特に40~60代の女性に多く、原因不明のことが多い |
腱板断裂 | 肩の痛み、力が入らない | 急性の外傷や加齢などが原因で、肩の筋肉が断裂している |
頚椎症性神経根症 | 首や肩の痛み、腕の痺れ | 首の骨の変形が原因で、神経が圧迫される |
もし、症状が改善しない場合や、他の病気の可能性がある場合は、医療機関を受診して、正しい診断を受けることが大切です。
野球肩を克服して、再びマウンドへ!
野球肩は、適切なケアと治療を行うことで、改善が見込める症状です。
しかし、自己判断で治療を行うと、症状が悪化してしまう可能性もあります。
もし、野球肩の症状に悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに、医療機関や専門家の力を借りることが大切です。
早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、再び野球を楽しむことができるようになります。
まとめ
この記事では、野球肩の原因、症状、予防方法、改善方法について解説しました。
野球肩は、野球をする上で避けて通れないリスクの一つですが、適切な予防策やケアを行うことで、発症リスクを下げ、症状の悪化を防ぐことができます。
もし、野球肩の症状に悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに、医療機関や専門家の力を借りて、適切な治療を受けてくださいね。
当院では、症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にLINEでご相談ください。