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ストレートネックと頭痛の深い関係。改善のための姿勢指導

はじめに:「原因不明の頭痛」その真犯人、あなたの“首”にいませんか?

「また、ズーンと頭が重くなってきた…」

「こめかみから後頭部にかけて、締め付けられるような痛みが続く」

「頭痛薬を飲んでも、その場しのぎで、すぐに繰り返してしまう」

「ひどい時には、めまいや吐き気までしてくる…」

もし、あなたがこのような原因不明のしつこい頭痛に悩まされ、同時に、慢性的な肩こりや首こりも感じているとしたら。その頭痛の「真犯人」は、あなたが毎日、無意識のうちにとっている「姿勢」、そしてそれによって引き起こされる、首の骨の異常、「ストレートネック」にあるのかもしれません。

現代病とも言えるストレートネックは、単に首が凝るだけの問題ではありません。それは、あなたの生活の質(QOL)を著しく低下させる、様々な不調、特に「頭痛」の、非常に根深い発生源となっているのです。

この記事は、薬では決して解決しなかった、あなたのそのしつこい頭痛の根本原因を解き明かし、それを断ち切るための「正しい姿勢」のすべてを、私たち整骨院という体の専門家がお伝えする、「姿勢改善の教科書」です。

なぜ、首の歪みが頭痛を引き起こすのか。その恐ろしいメカニズムを理解し、日常の何気ない動作を一つひとつ見直していくことで、もう薬に頼らない、スッキリとした毎日を取り戻しましょう。

第1章:あなたの首は大丈夫?「ストレートネック」の正体とセルフチェック

まず、あなたの頭痛の根本原因となっているかもしれない、「ストレートネック」の正体について、正しく理解することから始めましょう。

本来の首の役割:重い頭を支える「優秀なサスペンション」

私たちの頭の重さは、体重の約10%、成人で平均すると約5〜6kgにもなります。これは、ボーリングの球1個分に相当する重さです。

この重い頭を、私たちは細い首の骨(頸椎)で支えています。では、なぜ私たちは、この重さを普段あまり感じずにいられるのでしょうか。

その秘密は、頸椎が描く「自然なカーブ」にあります。本来、健康な人の首の骨は、まっすぐではなく、少し前に向かって緩やかに湾曲しています。これを「前弯(ぜんわん)カーブ」と呼びます。このカーブが、車のサスペンションやバネのように働くことで、頭の重さや、歩行時の地面からの衝撃を、うまく分散・吸収してくれているのです。

ストレートネックとは?:「サスペンションが壊れた状態」

ところが、現代人の多くが、この大切なサスペンション機能を失いつつあります。

長時間のスマートフォン操作やデスクワークで、うつむいた姿勢をとり続けること。これが、首の自然な前弯カーブを失わせ、文字通り、骨の並びを「まっすぐ(ストレート)」にしてしまうのです。これが「ストレートネック」です。

サスペンションが壊れた車が、少しの段差でも大きな衝撃を受けるように、ストレートネックになった首では、あの重い頭の負荷が、骨格で分散されることなく、首や肩の筋肉にダイレクトにのしかかります。これが、慢性的な首こり・肩こり、そして、この記事のテーマである「しつこい頭痛」の始まりです。

簡単セルフチェック:あなたの首のカーブは健在?

ご自身の首の状態を、壁さえあれば簡単にチェックできます。

  1. 壁を背にして、まっすぐに立ちます。
  2. 「かかと」「お尻」「肩甲骨(背中の左右の出っ張った骨)」の3点を、壁にぴったりとつけます。
  3. その状態で、力を抜いて、自然に頭が壁につくかどうかを確認します。
  • 理想的な状態:後頭部が、自然に壁につく。
  • ストレートネックの疑い:後頭部が壁から離れてしまい、意識して顎を引かないとつかない。
  • ストレートネックが進行している可能性:意識しても後頭部が壁につかない、または、無理につけようとすると、痛みや違和感がある。

もし、あなたが後者2つに当てはまるなら、あなたの頭痛はストレートネックが原因である可能性が非常に高いと言えます。

第2章:【徹底解剖】なぜストレートネックが、しつこい頭痛を引き起こすのか?

では、なぜ首の骨がまっすぐになるだけで、あれほどつらい頭痛が起こるのでしょうか。その背景には、主に3つの深刻なメカニズムが働いています。

メカニズム1:筋肉の酸欠による「緊張型頭痛」

ストレートネックの姿勢では、頭が体の中心線よりも前に突き出てしまいます。前に倒れそうになる、あの重いボーリングの球を、必死で後ろから引っ張り支えているのが、首の後ろから背中にかけての筋肉(僧帽筋、頭板状筋、頸板状筋など)です。

これらの筋肉は、一日中、まるで綱引きのように、強い緊張状態に置かれ続けます。その結果、筋肉はガチガチに硬くなり、その中を通る血管を締め付けてしまいます。

特に、首の付け根の奥深くにある「後頭下筋群」という小さな筋肉群が硬くなることが、頭痛の大きな引き金となります。この筋肉が硬くなると、脳へと向かう重要な血管(椎骨動脈)の流れが阻害され、頭部全体の血行が悪化。筋肉や神経が「酸欠状態」に陥り、頭全体をギューッと締め付けられるような、重苦しい「緊張型頭痛」を引き起こすのです。

メカニズム2:神経の圧迫による、後頭部の「ズキッ」とした痛み

実は、先ほど登場した「後頭下筋群」の間からは、「大後頭神経」という、後頭部から側頭部、頭頂部にかけての感覚を支配する重要な神経が出ています。

ストレートネックによって、この後頭下筋群がガチガチに硬くなると、筋肉が神経そのものを圧迫・刺激してしまうことがあります。

これにより、後頭部や耳の後ろ、頭のてっぺんにかけて、「ズキッ」「ピリピリ」とした、まるで電気が走るような鋭い痛みが起こります。これは「後頭神経痛」と呼ばれ、緊張型頭痛と併発することも少なくありません。

メカニズム3:自律神経の乱れによる、原因不明の「全身の不調」

首の骨の周辺には、体の様々な機能を自動でコントロールする「自律神経」の束が、密集して通っています。自律神経は、体を活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」から成り、この2つのバランスによって、私たちの心身の健康は保たれています。

ストレートネックによる首への持続的な負担は、この自律神経の働きを乱す、大きな原因となります。交感神経が過剰に優位な状態が続き、体は常に緊張・興奮状態に置かれてしまうのです。

その結果、頭痛だけでなく、

  • めまい、ふらつき
  • 吐き気、胃の不快感
  • 耳鳴り
  • 不眠、眠りの質の低下
  • 全身の倦怠感、やる気が出ない
  • 気分の落ち込み、イライラ といった、病院で検査をしても「原因不明」と言われがちな、様々な不定愁訴を引き起こすことがあるのです。

第3章:【姿勢改善プログラム】日常のすべてを「首の治療」に変える

ストレートネックと、それに伴う頭痛を根本から改善する鍵は、薬ではありません。それは、あなたの「日常の姿勢」そのものを見直すことにあります。今日から、以下の5つの生活シーンで、あなたの姿勢を改革していきましょう。

①「座る」姿勢の改革:骨盤を立て、その上に頭を乗せる

腰は、背骨の土台です。土台が傾けば、その上の柱も傾きます。まずは、正しい座り方で骨盤を安定させましょう。

  • やり方:椅子に深く腰掛け、お尻の下に手を入れて、ゴリゴリとした2点の骨「坐骨」を探します。その坐骨を椅子の座面に均等に突き刺すように座ると、骨盤が自然と垂直に立ちます。その骨盤の上に、背骨を一本ずつ積み上げ、最後に頭をそっと乗せるイメージです。
  • サポートアイテム:背もたれと腰の間にできる隙間には、丸めたバスタオルや専用のクッション(ランバーサポート)を挟むと、骨盤が安定し、格段に楽になります。

②「立つ」姿勢の改革:壁立ちチェックを習慣にする

第1章で行った壁立ちのセルフチェックを、1日に数回、習慣として行いましょう。

  • やり方:「かかと・お尻・肩甲骨・後頭部」の4点が、壁に自然とつく状態が理想です。この姿勢を体に覚え込ませることで、普段の立ち姿勢も自然と改善されていきます。信号待ちや、歯磨きの時間などを利用するのがお勧めです。

③「スマホ」との付き合い方改革:画面を目線の高さまで持ち上げる

ストレートネックの最大の原因である、スマホ操作の姿勢を改めましょう。

  • やり方:うつむいて画面を覗き込むのではなく、スマートフォンを顔の高さ、目線の高さまで持ち上げて操作することを、徹底してください。腕が疲れる場合は、反対側の手で肘を支えたり、机に肘をついたりする工夫をしましょう。

④「PC作業」環境の改革:モニターの位置が、あなたの首の位置を決める

デスクワークが長い方は、PC環境の見直しが急務です。

  • やり方:PCモニターの画面の上端が、あなたの目線の高さ、もしくはそれよりわずかに下に来るように、モニター台などを使って調整してください。特にノートPCは画面が低くなりがちなので、「ノートPCスタンド」を使用し、外付けのキーボードとマウスを使うのが、首にとっては最高の環境です。

⑤「寝る」姿勢の改革:枕を“首のサポーター”に変える

人生の3分の1を占める睡眠時間。この時間を、首を痛めつける時間から、回復させる時間へと変えましょう。

  • やり方:枕の最も重要な役割は、寝ている間に、首の骨の自然な前弯カーブを優しく支えることです。理想の高さは、仰向けになった時に、首とマットレスの間にできる隙間を、無理なく埋めてくれる高さです。
  • 簡単調整法:バスタオルを数枚用意し、折りたたんだり、首が当たる部分を丸めたりして、ご自身が「一番呼吸がしやすく、首がリラックスできる」と感じる、オーダーメイドのタオル枕を作ってみるのがお勧めです。

第4章:【セルフケア編】ガチガチの首を解放する3つの専門ストレッチ

正しい姿勢を意識すると同時に、すでに硬くなってしまった筋肉を、セルフケアで解放してあげましょう。

ストレッチ1:胸を開き、巻き肩をリセットする「胸椎伸展ストレッチ」

ストレートネックの人は、必ずと言っていいほど、背中が丸まり、肩が内側に入る「巻き肩」になっています。まずは、この縮こまった体の前面を開放することから始めましょう。

  • やり方:ストレッチポール、あるいは、バスタオルを数枚固く丸めたものを、床に縦に置きます。その上に、肩甲骨のあたりが乗るように、ゆっくりと仰向けになります。両腕をリラックスして横に広げ、胸の筋肉がじわーっと伸びるのを感じながら、深い呼吸を1〜2分間続けましょう。

ストレッチ2:前に出た頭を正しい位置に戻す「あご引きエクササイズ(チンイン)」

ストレートネックを改善し、正しい頭の位置を体に再教育するための、最も基本的で重要なエクササイズです。

  • やり方:壁に背中とかかとをつけて立ちます。後頭部も壁につけた状態から、顎を引いて、首の後ろを壁に押し付けるようにします。二重あごを作るようなイメージです。首の後ろの筋肉(後頭下筋群)が、優しくストレッチされるのを感じながら、5秒キープ。これを10回ほど繰り返します。

ストレッチ3:首のカーブ作りをサポートする「タオルネックストレッチ」

失われた首の前弯カーブを、安全に取り戻すためのストレッチです。

  • やり方:フェイスタオルを1本用意します。タオルの真ん中を、首の後ろ(一番カーブしてほしいあたり)に当てます。タオルの両端を両手で持ち、斜め45度くらい前方に、軽く引っ張ります。その張力を保ったまま、息を吐きながら、ゆっくりと首を後ろに倒していきます。タオルが、首の骨を優しく支え、正しいカーブを描くのを助けてくれます。一番倒したところで5秒キープし、ゆっくり戻します。

第5章:セルフケアの限界と、整骨院だからできること

セルフケアは非常に重要ですが、長年の癖によって固まってしまった体の歪みは、ご自身の力だけでは改善しきれない場合も少なくありません。

なぜセルフケアだけでは不十分なのか?

  • 深層筋へのアプローチの限界:頭痛の真犯人である「後頭下筋群」など、体の奥深くにある筋肉の緊張は、表面からのストレッチだけでは、なかなか届きません。
  • 原因の特定が困難:あなたのストレートネックの根本原因が、骨盤の歪みにあるのか、背骨の硬さにあるのかを、ご自身で正確に判断するのは困難です。

整骨院での専門的アプローチ

そんな時こそ、私たち体の構造と機能のプロフェッショナルの出番です。

  • 精密な原因分析:私たちは、カウンセリングと専門的な検査を通して、あなたのストレートネックと頭痛の根本原因がどこにあるのかを、的確に見極めます。
  • 骨格へのアプローチ:セルフケアでは動かすことのできない、固まってしまった首や背中、骨盤の関節の動きを、ソフトで安全な骨格矯正によって、一つひとつ取り戻していきます。
  • 深層筋へのアプローチ:専門的な手技や、特殊な電気治療器を用いて、頭痛の引き金となっている深層部の筋肉の緊張を、直接的、かつ根本的に取り除いていきます。
  • あなただけのトータルサポート:施術で体を整えるだけでなく、あなたに本当に必要なセルフケアの指導や、生活習慣のアドバイスを通して、頭痛が再発しない体づくりを、二人三脚で目指します。

まとめ:首の位置が変われば、あなたの見る世界も変わる

原因不明のしつこい頭痛。その正体の多くは、現代のライフスタイルが生んだ「ストレートネック」と、それに伴う「筋肉の緊張」「神経の圧迫」「自律神経の乱れ」にあります。

そして、その根本的な解決策は、薬箱の中にはありません。それは、あなたの「日常の姿勢」の中にこそ、隠されています。

「座る」「立つ」「スマホを見る」「寝る」

この何気ない日常の動作を、今日から一つひとつ、丁寧に見直していくこと。それこそが、どんな薬にも勝る、最高の頭痛治療となるのです。

もし、一人で改善するのが難しいと感じたら、決して無理をせず、私たちのような専門家を頼ってください。

首の位置が、本来あるべき正しい場所に戻った時、あなたはきっと、頭痛のないスッキリとした視界で、今までとは違う、新しい世界を見ることができるはずです。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
来院される皆様の「つらい」を根本から改善し、健康的な生活を送れるよう全力でサポート させていただいております。

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