ゴルフ肩とは?どんな症状?
ゴルフを愛するあなた、プレー中に肩に痛みを感じたことはありませんか?もしかしたら、それは「ゴルフ肩」かもしれません。
ゴルフ肩とは、ゴルフのスイング動作を繰り返すことで、肩の関節や周囲の筋肉に負担がかかり、痛みや違和感などの症状を引き起こす状態のことです。
具体的には、次のような症状が現れます。
- 肩の痛み: スイング時だけでなく、日常生活でも肩に痛みを感じる場合があります。
- 肩の可動域制限: 腕を上げたり、回したりする動作が制限されることがあります。
- 肩のハリやコリ: 肩や首回りが凝り固まって、重だるく感じることがあります。
- 腕の痺れ: 肩の痛みと同時に、腕や指先に痺れを感じることもあります。
- クリック音や引っかかり: 肩を動かしたときに、クリック音や引っかかりを感じる場合もあります。
これらの症状は、ゴルフのプレーだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があります。放置すると、症状が悪化し、慢性的な痛みや可動域制限に悩まされることになりかねません。
ゴルフ肩の原因をチェック!
ゴルフ肩の原因は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
1. スイング動作のクセやフォームの乱れ
ゴルフのスイングは、複雑な動作の連続です。正しいフォームでスイングできていないと、肩に大きな負担がかかってしまい、ゴルフ肩を引き起こしやすくなります。
例えば、
- トップで肩が回らない: 肩甲骨の動きが不足し、肩関節に負担がかかる
- ダウンスイングで体が突っ込む: 肩に負担がかかりやすいスイング
- インパクトで手首が返らない: 肩や肘に負担がかかりやすいスイング
など、スイングの際に肩に負担がかかる動作を繰り返すと、ゴルフ肩のリスクが高まります。
2. 筋肉の柔軟性不足や筋力不足
肩の筋肉の柔軟性や筋力が不足すると、スイング動作を支えることができなくなり、肩に負担がかかりやすくなります。
特に、肩の周りの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋など)、背中の筋肉(広背筋、僧帽筋など)、胸の筋肉(大胸筋など)の柔軟性や筋力が不足すると、ゴルフ肩のリスクが高まります。
3. 加齢による筋肉や関節の衰え
加齢に伴い、筋肉や関節の柔軟性や筋力は低下していきます。そのため、若い頃には問題なかったスイングでも、年齢を重ねるにつれて肩に負担がかかりやすくなり、ゴルフ肩を発症するリスクが高まります。
ゴルフ肩の悪化を防ぐ!予防策
ゴルフ肩は、適切な予防策を行うことで、発症リスクを下げたり、症状の悪化を防いだりすることができます。
1. 正しいスイングを身につける
ゴルフレッスンを受講し、プロの指導を受けることで、正しいスイングフォームを習得しましょう。正しいスイングは、肩への負担を軽減し、ゴルフ肩の予防に繋がります。
2. ウォーミングアップとストレッチを習慣化する
ゴルフを始める前に、肩や体全体の筋肉をしっかりと温めて、柔軟性を高めるウォーミングアップを行うことが大切です。
また、プレー後には、肩の筋肉を伸ばすストレッチをしっかりと行い、筋肉の疲労回復を促しましょう。
具体的なストレッチ例
- 肩甲骨を寄せるストレッチ: 肩甲骨を背骨に近づけるように寄せるストレッチ。肩甲骨周りの筋肉をほぐす効果があります。
- 腕を後ろに回すストレッチ: 腕を後ろに回し、肩甲骨をストレッチ。肩甲骨周りの柔軟性を高めます。
- 肩を回すストレッチ: 肩をゆっくりと回すストレッチ。肩周りの血行を促進し、筋肉の柔軟性を高めます。
3. 筋力トレーニングで肩周りの筋肉を強化する
肩周りの筋肉を強化することで、スイング動作を支え、肩への負担を軽減することができます。
ダンベルやゴムチューブなどを使って、肩の筋肉を鍛えるトレーニングを行いましょう。
具体的な筋トレ例
- ダンベルショルダープレス: 肩の筋肉を鍛える基本的なトレーニング。
- サイドレイズ: 肩の横の筋肉を鍛えるトレーニング。
- フロントレイズ: 肩の前側の筋肉を鍛えるトレーニング。
4. ゴルフクラブの選び方を見直す
ゴルフクラブのシャフトが硬すぎると、スイング時に肩に大きな負担がかかってしまいます。自分に合った柔軟性のシャフトを選ぶことも、ゴルフ肩予防には大切です。
5. 休養をしっかりとる
ゴルフの練習やプレーは、ほどほどに行いましょう。無理な練習やプレーは、肩に負担をかけてしまい、ゴルフ肩を悪化させる原因となります。
十分な休息を取り、疲労を溜めないように心がけましょう。
ゴルフ肩の治療方法
ゴルフ肩の症状が出てしまったら、適切な治療を受けることが大切です。
治療方法は、症状の程度や原因によって異なりますが、以下のようなものが挙げられます。
1. 薬物療法
痛みや炎症を抑えるための痛み止めや消炎剤が処方されることがあります。
2. 理学療法
患部の血行促進や筋肉の柔軟性向上を目的とした、温熱療法や電気療法、マッサージなどが行われます。
3. 動作指導
正しいスイング動作や体幹の使い方が指導されます。
4. 装具療法
肩の負担を軽減するために、サポーターやテーピングなどが用いられます。
5. 湿布薬や塗り薬
痛みや炎症を抑えるために、湿布薬や塗り薬を使用する場合があります。
ゴルフ肩を悪化させないために!日常生活での注意点
日常生活においても、ゴルフ肩を悪化させないための注意が必要です。
- 重い荷物を持つ際は、肩ではなく、体全体で支えるようにしましょう。
- 長時間同じ体勢を続けることは避け、こまめな休憩を挟みましょう。
- 睡眠はしっかりとって、疲労を溜めないようにしましょう。
- 冷えやすい季節は、肩を冷やさないように注意しましょう。
- ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を取りましょう。
まとめ:ゴルフ肩を予防して、ゴルフライフを楽しもう!
ゴルフ肩は、適切な予防策や治療を行うことで、症状を改善し、ゴルフライフを楽しむことができます。
この記事で紹介した内容を参考に、ゴルフ肩の予防と改善に取り組んでみてください。
もし、ゴルフ肩の症状でお悩みでしたら、一人で悩まずに、医療機関を受診することをおすすめします。
当院では、ゴルフ肩でお困りの方の症状に合わせた適切な施術を行います。お一人で悩まず、お気軽にLINEでご相談ください。