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交通事故後の体の痛みとは?

交通事故は、どれだけ気をつけて運転していても、いつ誰の身に起こるかわからない身近な危険です。万が一事故に遭ってしまった場合、怪我の程度にかかわらず、心身ともに大きなショックを受けることでしょう。そして、事故直後は興奮状態や緊張感からあまり痛みを感じなくても、数時間後、あるいは数日経ってから体のあちこちに痛みや不調が現れるケースは少なくありません。

「軽い事故だったから大丈夫だろう」「少し痛むけど、そのうち治るだろう」と自己判断してしまうのは非常に危険です。交通事故による体への衝撃は、私たちが思っている以上に複雑で、目に見えない部分に損傷が及んでいる可能性もあります。

この記事では、交通事故後に現れやすい体の痛みの種類やその原因、事故に遭ってしまった場合の適切な対処法、そして治療法や注意点などについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。軽い事故でも油断せず、早期に適切な対応をすることが、後遺症を残さず、一日も早く元の健康な体を取り戻し、再び安全に運転できるようになるための鍵となります。

交通事故で体に衝撃が加わるメカニズム

交通事故の際、私たちの体にはどのような力が加わるのでしょうか。衝突の状況によって様々ですが、主に以下のような力が複雑に作用します。

  • 衝撃力:車同士の衝突や、壁などへの衝突によって、瞬間的に非常に大きな力が体に加わります。シートベルトをしていても、体は前方に強く押し出されたり、逆に跳ね返されたりします。
  • ねじれの力:斜めからの衝突や、体が回転するような衝撃の場合、体には強いねじれの力が加わります。これにより、関節や靭帯、筋肉などが不自然な方向に引っ張られたり、ねじられたりします。
  • 剪断力(せんだんりょく):物がずれるように働く力です。例えば、追突された際に、首の骨(頸椎)が前後にずれるような力が働き、むちうち損傷の原因となります。

これらの力の大きさや加わり方は、

  • 車の速度:速度が速いほど、衝突時のエネルギーは大きくなります。
  • 衝突の角度:正面衝突、側面衝突、追突など、衝突の角度によって力の加わり方が異なります。
  • シートベルトの着用:シートベルトは、体を座席に固定し、車外への放出や車内での強打を防ぐ重要な役割を果たしますが、それでも衝撃を完全に吸収できるわけではありません。
  • エアバッグの作動:エアバッグは、頭部や胸部への衝撃を和らげる効果がありますが、作動時の衝撃で打撲などを負うこともあります。
  • 乗員の姿勢や筋緊張の状態:リラックスしていたか、身構えていたかなどでも、衝撃の受け止め方が変わってきます。

特に、むちうち損傷は、交通事故で最も多く見られる怪我の一つです。これは主に追突事故の際に起こりやすく、首が鞭のように「S字」にしなることで、頸椎やその周りの筋肉、靭帯、神経などが損傷を受けるものです。衝撃の大きさによっては、見た目以上に深刻なダメージを受けていることがあります。

交通事故後に現れやすい代表的な体の痛みとその症状

交通事故の衝撃は、体の様々な部分に影響を及ぼし、多様な痛みや症状を引き起こす可能性があります。

1. むちうち損傷(頸椎捻挫:けいついねんざ)

交通事故による怪我の中で最も頻度が高いのが「むちうち損傷」です。正式には「頸椎捻挫」や「外傷性頸部症候群」などと呼ばれます。

  • 主な症状
    • 首の痛み、こり、張り:首を動かすと痛む、特定の方向に首が回らない、常に首が重だるいなど。
    • 肩こり、背中の痛み:首の筋肉は肩や背中と繋がっているため、関連して痛みが出やすいです。
    • 頭痛:後頭部や側頭部、こめかみなどに、締め付けられるような痛みやズキズキする痛みが出ます。
    • めまい、ふらつき:首の筋肉の異常な緊張や自律神経の乱れから起こることがあります。
    • 吐き気、嘔吐:めまいに伴って現れることがあります。
    • 手のしびれ、腕のだるさ:首の神経が圧迫されたり、炎症が波及したりすることで起こります。
    • 耳鳴り、聴力低下
    • 視力低下、目のかすみ
    • 集中力低下、記憶力障害、倦怠感、睡眠障害
  • むちうち損傷の種類(病型分類): 症状の現れ方によって、いくつかのタイプに分類されます。
    • 頸椎捻挫型:首の周りの筋肉や靭帯の損傷が主で、首の痛みや運動制限が主な症状。最も多いタイプです。
    • 神経根症状型:脊髄から枝分かれする神経の根元(神経根)が圧迫されたり、引き伸ばされたりして、腕や手の痛み、しびれ、筋力低下などが現れます。
    • バレ・リュー症状型:首の交感神経が刺激されたり、椎骨動脈の血流が悪くなったりすることで、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、目のかすみといった自律神経系の症状が現れます。
    • 脊髄症状型:頸椎の中を通る脊髄本身が損傷し、手足のしびれや運動麻痺、排尿・排便障害など、より重篤な症状が現れることがあります。
    • 脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群):事故の衝撃で脳脊髄液が漏れ出し、頭痛(特に起き上がると強くなる)、めまい、吐き気、倦怠感、集中力低下などの多様な症状が現れることがあります。診断が難しい場合もあります。
  • 特徴: むちうち損傷の大きな特徴は、事故直後にはあまり症状がなく、数時間後から数日後、場合によっては1週間以上経ってから症状がはっきりと現れることが多いという点です。そのため、「大したことはない」と油断していると、後からつらい症状に悩まされることになります。

2. 腰痛(腰部捻挫、腰椎椎間板ヘルニアなど)

むちうちと同様に、腰にも強い衝撃が加わり、痛みや不調が現れることがあります。

  • 主な症状
    • 腰の痛み(ズキズキ、ジンジン、重だるいなど)
    • お尻や太もも、ふくらはぎ、足先にかけての痛みやしびれ(坐骨神経痛)
    • 体を反らしたり、前に屈めたりすると痛む
    • 長時間座っていると痛む、立ち上がり時に痛む
  • 原因: 事故の衝撃で、腰椎(腰の骨)やその周りの筋肉、靭帯、椎間板などが損傷を受けることで起こります。元々腰痛持ちだった人が、事故をきっかけに症状が悪化するケースもあります。場合によっては、椎間板ヘルニアを発症したり、悪化させたりすることもあります。

3. 打撲・捻挫・骨折(全身各所)

事故の際に、ハンドルやダッシュボード、ドアなどに体を強く打ち付けたり、不自然な方向に体がひねられたりすることで、全身の様々な場所に打撲や捻挫、骨折が生じることがあります。

  • 主な症状
    • 打撲:痛み、腫れ、熱感、皮下出血(あざ)
    • 捻挫:関節の痛み、腫れ、熱感、動かしにくさ(可動域制限)
    • 骨折:激しい痛み、著しい腫れ、変形、異常な動き(ぐらぐらする)、押すと非常に痛む(限局性圧痛)
  • 好発部位の例
    • 肩関節:シートベルトによる圧迫や、ハンドル操作時の無理な動きで痛めることがあります。
    • 腕、手首、指:ハンドルを握っていたり、咄嗟に手をついたりすることで損傷しやすいです.
    • 肋骨:シートベルトやエアバッグの衝撃で骨折することがあります。深呼吸や咳で痛むのが特徴です。
    • 膝関節:ダッシュボードに膝を打ち付けたり(ダッシュボード損傷)、急ブレーキで踏ん張ったりすることで、打撲や靭帯損傷、半月板損傷などが起こることがあります。
    • 足関節(足首):ペダル操作をしていた足に無理な力が加わって捻挫や骨折をすることがあります。

骨折の場合は、速やかに医療機関で適切な処置(固定、場合によっては手術)を受ける必要があります。

4. 頭部外傷(脳震盪、頭蓋内出血など)

事故の衝撃で頭を強く打ったり、激しく揺さぶられたりすると、頭部外傷を負うことがあります。

  • 主な症状
    • 頭痛、めまい、吐き気、嘔吐
    • 意識が朦朧とする、一時的に意識を失う
    • 事故前後の記憶がない(記憶障害)
    • けいれん
    • 性格の変化、集中力の低下
  • 注意点: 特に注意が必要なのは、事故直後には軽い症状でも、時間とともに頭蓋内で出血が進み、命に関わるような重篤な状態(急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫など)に陥る可能性があることです。頭を打った場合は、症状が軽くても必ず脳神経外科などの専門医の診察を受け、CTやMRIといった精密検査を受けることが重要です。

5. 胸部・腹部打撲

シートベルトやハンドル、エアバッグなどにより、胸部や腹部を強く打撲することがあります。

  • 主な症状
    • 胸の痛み、圧迫感、息苦しさ、深呼吸時の痛み
    • 腹痛、吐き気、嘔吐
  • 注意点: 強い衝撃の場合、肋骨骨折だけでなく、肺や心臓、肝臓、脾臓といった内臓に損傷が及んでいる可能性も否定できません。見た目にはわからなくても、内部で出血していることもあります。胸やお腹に痛みがある場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

6. 精神的な症状(PTSD、うつ状態、不眠など)

交通事故は、身体的なダメージだけでなく、精神的にも大きなショックやストレスを与える出来事です。

  • PTSD(心的外傷後ストレス障害):事故の記憶がフラッシュバックしたり、悪夢を見たり、事故に関連する場所や状況を避けようとしたりする。
  • うつ状態:気分の落ち込み、興味や喜びの喪失、意欲の低下、不眠、食欲不振などが続く。
  • 不安障害:常に不安感がつきまとう、パニック発作を起こす。
  • 睡眠障害:寝つきが悪い、途中で目が覚める、悪夢を見る。

これらの精神的な不調は、身体的な痛みをより強く感じさせたり、回復を遅らせたりする要因にもなり得ます。必要に応じて、心療内科や精神科といった専門家のサポートを受けることも大切です。

なぜ事故後すぐに痛みが出ないことがあるのか?

交通事故に遭ったのに、「直後は全然痛くなかったのに、後からだんだん痛くなってきた」という経験をする方は少なくありません。これにはいくつかの理由が考えられます。

  • 事故直後の興奮状態(アドレナリンなどの影響): 事故という非日常的な出来事に遭遇すると、体は一種の興奮状態になり、アドレナリンやβ-エンドルフィンといったホルモンが分泌されます。これらのホルモンには鎮痛作用があるため、一時的に痛みを感じにくくなることがあります。
  • 筋肉や神経の損傷が時間差で現れる: 事故の衝撃で筋肉や靭帯、神経などが微細な損傷を受けても、すぐにはっきりとした症状として現れないことがあります。時間が経つにつれて、損傷部位の炎症が強まったり、筋肉の緊張が周囲に広がったりして、徐々に痛みやこりとして自覚されるようになります。
  • 炎症反応が徐々に進行する: 打撲や捻挫などで組織が損傷すると、体は修復しようとして炎症反応を起こします。この炎症反応(腫れ、熱感、発赤、痛みなど)は、すぐにはピークに達せず、数時間から数日かけて徐々に進行していくため、時間差で痛みが増してくることがあります。
  • 軽微な損傷が日常生活の負荷で悪化する: 事故直後は軽微な損傷でも、その後の日常生活(仕事、家事、運動など)で患部に負担がかかり続けることで、徐々に症状が悪化し、はっきりとした痛みとして現れることがあります。
  • 「大丈夫だろう」という思い込みによる我慢: 「軽い事故だったから」「たいしたことはないはずだ」と思い込み、多少の違和感や軽い痛みを我慢してしまうことがあります。しかし、我慢しているうちに症状が進行し、気づいた時には悪化しているというケースも少なくありません。

このように、事故後すぐに症状が出ないからといって、決して油断してはいけません。少しでも体に異変を感じたら、できるだけ早く医療機関を受診することが重要です。

交通事故に遭ってしまったら…まず何をすべきか

万が一、交通事故に遭ってしまった場合、パニックにならずに冷静に対処することが大切です。以下の手順を参考にしてください。

  1. 安全確保と負傷者の救護
    • まずは自分と相手、同乗者の安全を確保します。車を安全な場所に移動させ、ハザードランプを点灯し、三角表示板や発炎筒を設置して二次被害を防ぎます。
    • 負傷者がいる場合は、可能な範囲で救護活動を行います。意識がない、呼吸が苦しそうなど、重篤な場合はすぐに119番通報(救急車の手配)をします。
  2. 警察への連絡(110番通報)
    • どんなに小さな事故でも、必ず警察に連絡し、事故の届け出をします。これは法律上の義務であり、保険の手続きにも必要な「交通事故証明書」を発行してもらうためにも不可欠です。
    • 警察には、事故の発生日時、場所、負傷者の有無、物損の状況などを正確に伝えましょう。
  3. 相手の情報の確認
    • 相手がいる事故の場合、以下の情報を交換しておきましょう。
      • 氏名、住所、連絡先(電話番号)
      • 車のナンバー、車種、色
      • 加入している自賠責保険会社名、任意保険会社名、証明書番号
      • 勤務先と連絡先(業務中の事故の場合)
    • 免許証や車検証を見せてもらい、確認するのが確実です。
  4. 事故状況の記録
    • 記憶が鮮明なうちに、事故の状況(ブレーキ痕、車の損傷箇所、衝突地点、信号の色など)をメモしたり、スマートフォンなどで写真や動画を撮影したりしておきましょう。
    • 目撃者がいれば、その方の氏名や連絡先も聞いておくと、後々役立つことがあります。
  5. 保険会社への連絡
    • 自分が加入している任意保険会社(または代理店)に、速やかに事故の報告をします。今後の手続きや対応について指示を仰ぎましょう。
  6. 医療機関の受診
    • これが非常に重要です! 事故直後に自覚症状がなくても、見た目には怪我がなくても、必ず医療機関(整形外科など)を受診し、医師の診察を受けましょう。
    • 医師には、事故の状況(どの方向から追突されたか、どこを打ったかなど)をできるだけ詳しく伝え、必要な検査(レントゲン、MRI、CTなど)を受けてください。
    • 診断書を発行してもらい、警察や保険会社に提出します。
    • 最初に受診した医療機関で「異常なし」と診断されても、後から症状が出てきた場合は、再度同じ医療機関を受診するか、別の専門医の診察を受けるようにしましょう。

事故後の対応は、その後の治療や補償、そしてご自身の体の回復に大きく影響します。落ち着いて、一つ一つ確実に行動することが大切です。

交通事故後の体の痛みの治療法

交通事故による体の痛みの治療は、主に医療機関(病院やクリニック)で行われますが、症状や回復段階に応じて、整骨院や接骨院での施術も選択肢の一つとなる場合があります。

医療機関(病院・クリニック)での治療

まずは医療機関を受診し、医師による正確な診断を受けることが治療の第一歩です。

  • 検査: レントゲン検査(骨折の有無など)、MRI検査(椎間板、靭帯、神経、筋肉などの軟部組織の状態)、CT検査(より詳細な骨の状態、頭蓋内出血など)といった画像検査や、神経学的検査などを行い、損傷の部位や程度を正確に把握します。
  • 薬物療法
    • 痛み止め(消炎鎮痛剤):内服薬、坐薬、湿布、塗り薬など。炎症を抑え、痛みを和らげます。
    • 筋弛緩薬:筋肉の過度な緊張を和らげます。
    • ビタミン剤、血流改善薬:神経の回復を助けたり、血行を促進したりします。
    • その他、症状に応じて胃薬や精神安定剤などが処方されることもあります。
  • 注射療法: 痛みが強い場合や、特定の部位に炎症が集中している場合に、局所麻酔薬やステロイド剤などを注射して、痛みを直接的に抑える治療です(トリガーポイント注射、神経ブロック注射など)。
  • 物理療法
    • 温熱療法:ホットパックや赤外線などで患部を温め、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減します(慢性期に用いられることが多い)。
    • 電気治療(低周波、干渉波など):筋肉に電気刺激を与え、血行を促進したり、痛みを和らげたりします。
    • 牽引療法:首(頸椎)や腰(腰椎)を専用の機械でゆっくりと引っ張り、神経の圧迫を軽減したり、筋肉の緊張を和らげたりします。
    • レーザー治療、超音波治療などもあります。
  • 装具療法
    • 頚椎カラー(むちうちカラー):首の動きを制限し、安静を保ち、痛みを軽減します。
    • コルセット(腰椎ベルト):腰部を固定・サポートし、腰への負担を軽減します。
    • その他、ギプスやシーネ、サポーターなど、骨折や捻挫の部位や程度に応じて用いられます。
  • 手術: 保存的治療(手術以外の治療)で改善が見られない重度の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、不安定性の強い骨折、靭帯の完全断裂などの場合には、手術が検討されることもあります。
  • リハビリテーション: 急性期の痛みが落ち着いてきたら、失われた関節の動きや筋力を取り戻し、日常生活や社会生活への復帰を目指すために、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションが行われます。これには、運動療法(ストレッチ、筋力トレーニング、バランストレーニングなど)や物理療法、日常生活動作訓練などが含まれます。

整骨院・接骨院での施術

整骨院や接骨院(柔道整復師が施術を行う場所)でも、交通事故による体の痛みのケアを受けることができます。ただし、いくつかの注意点があります。

  • 医師の診断・同意のもとで: 交通事故の治療は、原則として医師の診断と指示に基づいて行われます。整骨院で自賠責保険を使った施術を受ける場合も、基本的には医師の同意(または診断書)が必要となることが多いです。まずは医療機関を受診し、医師に相談した上で、整骨院での施術を検討しましょう。
  • 整骨院での施術内容
    • 手技療法:マッサージ、指圧、ストレッチ、モビライゼーション(関節の動きを良くする手技)、関節調整など、施術者の手によるアプローチが中心です。これにより、事故の衝撃で硬くなった筋肉の緊張を和らげ、血行を促進し、関節の可動域を改善し、痛みを軽減することを目指します。
    • 物理療法:電気治療器(低周波、干渉波、ハイボルテージ、マイクロカレントなど)、超音波治療器、温熱療法機器、冷却療法機器などを用いて、痛みの緩和、炎症の抑制、組織の修復促進などを図ります。
    • 運動療法、リハビリテーション指導:症状の回復に合わせて、自宅でできる簡単なストレッチやエクササイズ、正しい姿勢の保ち方、日常生活での注意点などを指導し、再発予防や機能回復をサポートします。
  • 整骨院のメリット
    • 手技療法を中心とした、一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかな対応が期待できる。
    • コミュニケーションを取りやすく、精神的なケアにも繋がることがある。
    • 比較的遅い時間まで受付していたり、予約が取りやすかったりして通いやすい場合がある。
  • 整骨院の注意点
    • まずは医療機関で正確な診断(画像検査など)を受けることが最優先です。整骨院ではレントゲン撮影などの検査はできません。
    • 全ての整骨院が交通事故治療に精通しているわけではありません。交通事故治療の実績や経験が豊富な整骨院を選ぶことが大切です。
    • 医師との連携をしっかりとってくれる整骨院を選びましょう。

医療機関と整骨院、それぞれの役割と特徴を理解し、ご自身の症状や状況に合わせて、両者を上手に活用していくことが、早期回復への鍵となります。

交通事故後の体の痛みを長引かせないための注意点

交通事故による体の痛みは、適切な治療とケアを行っても、なかなかスッキリと治らず長引いてしまうことがあります。そうならないために、以下の点に注意しましょう。

  • 自己判断で治療を中断しない: 少し痛みが和らいだからといって、自己判断で治療や通院をやめてしまうのは禁物です。症状が再発したり、後遺症が残ったりする可能性があります。必ず医師や専門家の指示に従い、治療を継続しましょう。
  • 医師や専門家の指示をしっかり守る: 処方された薬は用法・用量を守って服用し、安静の指示があれば無理をせず、リハビリのメニューや運動制限などもきちんと守りましょう。
  • 無理のない範囲で日常生活を送る(安静にしすぎも良くない場合がある): 急性期を過ぎれば、過度な安静はかえって筋力低下や関節拘縮を招き、回復を遅らせることがあります。医師や専門家のアドバイスを受けながら、無理のない範囲で少しずつ体を動かしていくことも大切です。
  • 精神的なストレスを溜め込まない: 事故のショックや痛み、先の見えない不安などから、精神的に不安定になることもあります。ストレスは痛みを増強させる要因にもなります。一人で抱え込まず、家族や友人、医師やカウンセラーなどに相談し、リラックスできる時間を作るようにしましょう。
  • 適切な栄養と十分な睡眠: 体の修復には、バランスの取れた栄養と質の高い睡眠が不可欠です。特にタンパク質やビタミン、ミネラルなどをしっかり摂取し、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保しましょう。
  • 飲酒・喫煙を控える: アルコールは炎症を悪化させたり、薬の効果に影響を与えたりする可能性があります。また、喫煙は血行を悪化させ、組織の修復を遅らせるため、治療期間中はできるだけ控えるのが望ましいです。
  • 示談を急がない: 保険会社との示談交渉は、原則として全ての治療が終了し、症状が固定(これ以上治療を続けても改善が見込めない状態)してから行うのが一般的です。痛みが残っているうちに安易に示談してしまうと、後から十分な補償が受けられなくなる可能性があります。専門家(弁護士など)に相談することも検討しましょう。

交通事故治療における整骨院の一般的な取り組み

(※特定の整骨院名を出す指示がないため、ここでは一般的な整骨院の取り組みとして記述します)

交通事故による体の痛みや不調に対し、多くの整骨院では専門的な知識と経験を活かしたサポートを行っています。

  • 交通事故に関する専門知識と豊富な施術経験: 交通事故特有の症状(むちうちなど)や、自賠責保険・任意保険の仕組みについて詳しいスタッフが在籍し、多くの施術実績を持つ整骨院は頼りになります。
  • 丁寧なカウンセリングと的確な状態把握: 事故の状況、症状の経過、日常生活での困りごとなどを丁寧に聞き取り、徒手検査などによって体の状態を的確に把握し、施術計画を立てます。
  • 一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイド施術: マニュアル通りの施術ではなく、その日の体調や症状の変化に合わせて、手技療法や物理療法、運動療法などを組み合わせたオーダーメイドの施術を提供します。
  • 早期回復と後遺症を残さないためのトータルサポート: 単に痛みを和らげるだけでなく、機能回復を促し、後遺症が残らないように、日常生活のアドバイスやセルフケア指導も含めたトータル的なサポートを目指します。
  • 保険手続きに関する相談対応(可能な範囲で): 自賠責保険を使った施術の手続きや、保険会社とのやり取りなどで不明な点があれば、可能な範囲で相談に乗ってくれる整骨院もあります。

交通事故後の体のケアは、心身ともに大きな負担が伴います。信頼できる専門家を見つけ、二人三脚で治療に取り組むことが大切です。

まとめ

今回は、「交通事故後の体の痛みとは?」というテーマでお届けしました。

  • 交通事故による体の痛みは、むちうち損傷、腰痛、打撲、捻挫、骨折など多岐にわたり、事故直後よりも後から症状が現れることも多い。
  • 軽い事故や、直後に症状がなくても、必ず医療機関を受診し、精密検査を受けることが最も重要。
  • 治療は、医療機関(病院・クリニック)での薬物療法、注射、物理療法、リハビリテーションなどが中心となるが、医師の診断・同意のもとであれば、整骨院での手技療法や物理療法なども回復をサポートする選択肢となり得る。
  • 事故後は、自己判断で治療を中断せず、医師や専門家の指示に従い、精神的なケアも含めて、焦らずじっくりと治療に取り組むことが大切。

交通事故は、誰にとっても避けたい出来事ですが、万が一遭遇してしまった場合には、パニックにならず、適切な初動対応と、早期からの適切な治療・ケアを開始することが、その後の回復を大きく左右します。

体の痛みを抱えたままでは、日常生活はもちろん、安全な運転もおぼつかなくなります。しっかりと治療を受け、心身ともに健康な状態を取り戻し、再び安心してハンドルを握れる日を目指しましょう。そして、何よりもまず、日頃から安全運転を心がけ、交通事故を未然に防ぐことが最も大切です。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
来院される皆様の「つらい」を根本から改善し、健康的な生活を送れるよう全力でサポート させていただいております。

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