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肩こりに効くツボ大公開!専門家が教えるセルフお灸&マッサージ

はじめに:「このつらさ、今すぐ何とかしたい!」そんな時の駆け込み寺、あります

「デスクワークで肩がガチガチ。もう石みたい…」

「スマホを見すぎて首から肩がパンパンで、頭まで痛くなってきた」

「マッサージに行く時間はないし、どうしたら…」

そんな風に、つらい肩こりに悩むあなたの体には、実は「天然の治療スイッチ」とも呼べる、素晴らしい機能が備わっています。それが、古くから伝わる東洋医学の知恵、「ツボ(経穴)」です。

ツボと聞くと、「なんだか難しそう」「場所がよく分からない」と感じるかもしれません。しかし、いくつかの「特効ツボ」の場所と正しい刺激の仕方さえ覚えてしまえば、それはあなたのつらい症状を和らげる、一生モノのセルフケアツールになります。

この記事では、国家資格者である柔道整復師・鍼灸師の視点から、数あるツボの中から特に肩こりに効果的なツボを厳選してご紹介します。さらに、ご自宅で今日からすぐに実践できる「セルフ指圧」と、近年ドラッグストアなどでも手軽に購入できるようになった「セルフお灸」の正しい使い方を、初心者の方にも分かりやすく、丁寧にお伝えしていきます。

「お灸は熱くて怖い」なんてイメージはもう不要です。じんわりと温かい、心地よい刺激で心と体を芯からほぐす方法を、一緒に学んでいきましょう。

第1章:そもそも「ツボ」って何?なぜ肩こりに効くの?

本格的なケアを始める前に、まずは「ツボ」の正体と、なぜそれが私たちの体の不調に効果を発揮するのか、その不思議なメカニズムを簡単に理解しておきましょう。

ツボ(経穴)の正体とは?

東洋医学では、私たちの体には「気(生命エネルギー)」と「血(栄養)」が流れる、目に見えないルートである「経絡(けいらく)」が張り巡らされていると考えられています。そして「ツボ(経穴)」とは、その経絡の通り道の上にある、特に重要なポイント(駅のようなもの)を指します。体になんらかの不調があると、この経絡の流れが滞り、ツボに痛みや硬さといった反応が現れるとされています。

これを現代医学の視点から見ると、ツボの多くは、神経や血管が密集している場所、筋肉と骨の付着部、筋肉の溝など、外部からの刺激が体の内部に伝わりやすいポイントに存在していることが分かっています。つまり、東洋医学の知恵と、現代の解剖学的な知見の両方から見ても、ツボは「体の反応点であり、治療点」であると言えるのです。

なぜツボを刺激すると、肩こりが楽になるの?

ツボを指で押したり、お灸で温めたりすると、体の中では主に3つの良い変化が起こります。

  1. 血行促進効果ツボを刺激すると、その周りの筋肉の緊張が緩みます。すると、それまで筋肉によって圧迫されていた血管が拡張し、血液の流れがスムーズになります。新鮮な酸素や栄養が筋肉に届き、溜まっていた疲労物質が洗い流されることで、こりや痛みが和らぎます。
  2. 鎮痛効果ツボへの心地よい刺激は、脳に伝わると、痛みを抑制する脳内物質(エンドルフィンなど)の分泌を促すことが分かっています。これは「天然の鎮痛剤」のようなもので、つらい痛みを内側から和らげてくれます。
  3. 自律神経の調整効果「痛気持ちいい」と感じる指圧や、「じんわり温かい」と感じるお灸の刺激は、心と体をリラックスさせる「副交感神経」を優位にします。ストレスや緊張で乱れがちな自律神経のバランスが整い、心身ともにリラックスすることで、筋肉のこわばりが解けていくのです。

第2章:専門家が厳選!肩こりに効く「基本の5大ツボ」

数多くあるツボの中から、まずはこれだけは覚えておきたい、という肩こり解消の代表的なツボを5つご紹介します。ご自身の体で場所を探しながら、読み進めてみてください。

① 肩井(けんせい)

「肩こりの王様」とも呼ばれる、最も有名で効果的なツボです。

  • 場所の探し方:首の付け根(頭を前に倒した時に一番出っ張る骨)と、肩先(肩峰)のちょうど真ん中にあります。指で押すと、ズーンと響くような心地よい痛みを感じる場所です。
  • こんな時に効果的:肩全体の重だるさ、首の付け根のこり、頭痛。
  • 押し方のコツ:反対側の手の中指をツボに当て、人差し指と薬指を添えるようにして、体の中心に向かって「痛気持ちいい」強さで押します。

② 風池(ふうち)

首の後ろにあるツボで、頭痛や眼精疲労にも効果的です。

  • 場所の探し方:首の後ろ、髪の生え際に沿って指を滑らせていくと、うなじの外側あたりに、指がすっと入るくぼみがあります。そこが風池です。僧帽筋と胸鎖乳突筋という2つの筋肉の間に位置します。
  • こんな時に効果的:首こり、後頭部の頭痛、目の疲れ、鼻づまり。
  • 押し方のコツ:両手の親指を左右の風池に当て、残りの指で頭を包み込むように持ちます。頭の重みを利用するように、少し上を向きながら、親指で押し上げるように刺激します。

③ 天柱(てんちゅう)

風池のすぐ内側にあるツボで、自律神経を整える働きもあります。

  • 場所の探し方:風池から、親指の幅1本分ほど内側(背骨側)にあります。首の後ろにある2本の太い筋肉(僧帽筋)の外側のくぼみです。
  • こんな時に効果的:首から背中にかけてのハリ、自律神経の乱れ、めまい、不眠。
  • 押し方のコツ:風池と同様に、両手の親指で頭の中心に向かって押し上げるように刺激します。

④ 合谷(ごうこく)

手の甲にある万能のツボ。肩から上の症状全般に効果を発揮します。

  • 場所の探し方:手の甲側で、親指と人差し指の骨が合流する部分の手前にある、くぼんだ部分です。人差し指の骨のキワを押すと、特に響くポイントがあります。
  • こんな時に効果的:肩こり、首こり、頭痛、歯痛、目の疲れ、ストレス。
  • 押し方のコツ:反対側の手の親指と人差し指で、手の甲と手のひらの両側から挟むように持ちます。親指で、人差し指の骨に向かって押し込むように、強めに刺激します。

⑤ 手三里(てさんり)

デスクワークで腕が疲れている人に特におすすめのツボです。

  • 場所の探し方:肘を直角に曲げた時にできる、横じわの一番外側から、指3本分(人差し指・中指・薬指)手首側に行ったところにあります。押すと腕に響く感じがします。
  • こんな時に効果的:肩こり、腕のだるさ、肘の痛み、胃腸の不調。
  • 押し方のコツ:反対側の手の親指で、骨のキワに押し込むように、少しグリグリと刺激しても良いでしょう。

第3章:【実践編・指圧】今日からできる!正しいツボの押し方

ツボの場所が分かったら、早速押してみましょう。ただし、やみくもに強く押せば良いというものではありません。効果を最大限に引き出し、体を傷つけないための正しい押し方をマスターしましょう。

指圧の基本ルール

  • 強さは「痛気持ちいい」がベスト 思わず顔をしかめるほどの強い痛みは、筋肉の繊維を傷つけ、かえってこりを悪化させる「揉み返し」の原因になります。あくまで「気持ちいい」と感じる範囲の強さで押しましょう。
  • 呼吸に合わせて、ゆっくりと 息を「ふーっ」と吐きながら、5秒くらいかけてゆっくりと圧を加えていきます。そして、息を吸いながら、5秒くらいかけてゆっくりと力を抜いていきます。このリズムが、副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めます。
  • 1つのツボに5~10回程度 1つのツボに対して、上記の圧迫と弛緩を5~10回ほど繰り返すのが目安です。
  • 食後すぐや飲酒時は避けましょう 消化のために胃腸に血液が集まっている食後や、血行が良くなりすぎている飲酒時のツボ押しは、気分が悪くなることがあるため避けてください。

手が届かない場所には「テニスボール」

肩甲骨周りなど、自分の手では押しにくい場所には、テニスボールやゴルフボールが便利です。

仰向けに寝て、こりが気になる場所(肩甲骨の内側のキワなど)の下にボールを置きます。ゆっくりと体重をかけると、絶妙な圧でツボを刺激することができます。少し体を揺らして、ボールを転がすようにするのも気持ちいいでしょう。

第4章:【実践編・お灸】心も体もほぐれるセルフお灸入門

指圧に慣れてきたら、ぜひ挑戦してほしいのが「セルフお灸」です。指圧の「圧」刺激に、お灸の「温熱」刺激が加わることで、血行促進効果やリラックス効果が飛躍的に高まります。

初心者向け「台座灸」のすすめ

「お灸は熱くて、やけどしそう」というイメージがあるかもしれませんが、現在ドラッグストアなどで市販されているのは、火が直接肌に触れない「台座灸」というタイプが主流です。これは、和紙でできた筒状の台座の上に、艾(もぐさ)が乗っているもので、台座の裏のシールを剥がして肌に貼り付けて使います。熱さのレベルも「ソフト」「レギュラー」「ハード」など選べるようになっているので、初心者はまず一番マイルドなタイプから試すのが安心です。

セルフお灸の正しいやり方(安全第一で!)

火を扱うため、必ず以下の手順と注意点を守って行ってください。

  1. 準備するもの
    • 台座灸
    • ライター、または火をつけたお線香
    • 灰皿(お灸を捨てるため)
    • 濡れタオル(万が一の時に備えて)
  2. ツボを探す お灸をしたいツボの位置を正確に探し、必要であればペンなどで軽く印をつけておきます。
  3. 台座灸を貼る 台座の裏についているシールを剥がし、ツボの上にしっかりと貼り付けます。
  4. 火をつける 台座灸が倒れないように注意しながら、先端の艾の部分に、ライターやお線香で火をつけます。先端に火がつけばOKです。
  5. 温かさを感じる 火をつけてから1~2分すると、じんわりとした温かさが伝わってきます。艾が燃え尽きるまでの3~5分間、その心地よい温かさを味わいましょう。
  6. 【最重要】熱いと感じたら、すぐに外す! 体調や肌の状態によって、熱さの感じ方は変わります。もし途中で「チリチリする」「熱すぎる」と感じたら、決して我慢せず、すぐにお灸を指でつまんで外してください。我慢は、やけどの原因になります。
  7. 後片付け お灸の熱が完全になくなったら、台座ごと肌から剥がします。完全に火が消えていることを水などで確認してから、灰皿に捨てましょう。

セルフお灸・絶対の安全ルール

  • やけどに注意:もし水ぶくれができてしまったら、潰さずに清潔なガーゼなどで保護し、ひどい場合は皮膚科を受診してください。
  • お灸をしてはいけない場所:顔面、目の周り、粘膜、大きな血管の上、心臓の真上、関節のシワの部分。
  • お灸をしてはいけない時:発熱時、飲酒後、食事の直後、空腹時、妊娠中の方(特に三陰交などのツボは注意)、糖尿病などで温かさを感じにくい方、肌に傷や湿疹などの炎症がある場合。
  • 火の取り扱いに注意:必ず換気をし、近くに燃えやすいものを置かないようにしましょう。

第5章:【症状別】プラスアルファで試したい応用ツボ

基本の5大ツボに加えて、特定の症状が強い時に試してほしい応用ツボをご紹介します。

  • 頭痛を伴う肩こりに → 太陽(たいよう)場所:こめかみの、目尻と眉尻を結んだ線の中央からやや後ろにあるくぼみ。ケア:人差し指や中指の腹で、優しく円を描くようにマッサージします。
  • 眼精疲労からくる肩こりに → 攅竹(さんちく)場所:左右の眉頭の内側にある、骨のくぼみ。ケア:両手の親指で、頭の中心に向かって押し上げるように刺激します。
  • 背中のハリが特に強い時に → 膏肓(こうこう)場所:背中で、肩甲骨の内側の中央あたり。自分では押しにくい「膏肓に入る」の語源となったツボ。ケア:自分では手が届かないため、テニスボールを使ったマッサージや、セルフお灸が特におすすめです。
  • ストレスや不眠を伴う肩こりに → 内関(ないかん)場所:手のひら側の、手首の横じわの真ん中から、指3本分肘側に行ったところ。2本の太い腱の間にあります。ケア:乗り物酔いにも効くツボです。親指で優しく、ゆっくり押しましょう。

まとめ:あなたの手が、最高の治療院になる

今回は、肩こりに効くツボと、ご自宅でできるセルフケアの方法をご紹介しました。

ツボ刺激の一番の魅力は、特別な道具がなくても、自分の手さえあれば、いつでもどこでも実践できる手軽さにあります。指圧は「痛気持ちいい」感覚を、お灸は「じんわり温かい」感覚を道しるべに、ご自身の体と対話するように、優しくケアしてあげてください。

ただし、ツボケアは症状を和らげるのに非常に有効ですが、あくまで対症療法の一面もあります。つらい肩こりを根本から改善するためには、姿勢や生活習慣を見直すことも忘れてはいけません。

そして、セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、痛みがひどくて日常生活に支障が出るような場合は、決して一人で抱え込まず、私たちのような鍼灸院や整骨院の専門家にご相談ください。あなたの体の状態を正確に見極め、最適な治療をご提案させていただきます。

あなたの手が、あなた自身にとっての、最高の治療院になりますように。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
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