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子供の頭痛、意外な原因と親ができること

はじめに:「また頭が痛いの?」その一言の前に、知ってほしいことがあります

「ママ、なんだか頭が痛い…」

学校から帰ってきたお子さんや、朝、登校前の時間に、そんな風に訴えられた時、あなたはどんな言葉をかけますか。

「大丈夫?お薬飲む?」と心配する一方で、心のどこかで、「学校に行きたくないだけじゃないかしら…」「ゲームのやりすぎでしょう」「また始まった…」と、つい疑いの気持ちを持ってしまうことはありませんか。

もし、そうなら、まずあなたにお伝えしたいことがあります。

子供の「頭が痛い」という訴えは、決して珍しいことではありません。そして、その多くは「仮病」などではなく、私たち大人が想像する以上に、本当につらく、切実な体からのSOSサインなのです。

大人の頭痛の原因が、仕事のストレスや肩こりにあるように、子供の頭痛にも、その背景には、現代の子供たちを取り巻く特有の環境や、言葉にできない心のストレスといった、「意外な原因」が隠されています。

この記事は、お子さんの繰り返す頭痛に悩み、不安を感じている、すべてのお父さん、お母さんのためのお守りガイドです。

子供の頭痛にはどんな種類があるのか、その原因はどこにあるのか、そして何よりも、親として何ができるのか。私たち整骨院という体の専門家の視点から、一つひとつ、丁寧にお話ししていきます。

お子さんの痛みを正しく理解し、寄り添うこと。それが、健やかな笑顔を取り戻すための、最も大切な第一歩です。

第1章:これだけは見逃さないで!すぐに病院へ行くべき「危険な頭痛」

本格的な解説に入る前に、最も重要なことからお伝えします。頭痛の中には、ごく稀に、命に関わるような緊急性の高い病気が隠れている場合があります。以下の「危険な頭痛」のサインが見られた場合は、様子を見たり、自己判断したりせず、直ちに、夜間や休日であっても、小児科や脳神経外科などの医療機関を受診してください。

【緊急受診セルフチェック】こんな症状があったら、すぐに病院へ!

  • 突然の激しい痛み:「バットで殴られたような」と表現されるような、今までに経験したことのない激しい頭痛で、泣き叫んでいる。
  • 頭をぶつけた後の頭痛:遊んでいる時やスポーツ中に頭を強く打った後から、頭痛が始まった、またはだんだんひどくなっている。意識がもうろうとしたり、吐いたりする場合も要注意です。
  • 発熱と嘔吐、首の硬直:高熱が出て、何度も吐いてしまい、首が硬くなって前に曲げられない(顎を胸につけられない)場合は、「髄膜炎」の可能性があります。
  • 神経症状を伴う:手足の麻痺やしびれがある、力が入らず歩き方がおかしい、ろれつが回らない、物が二重に見える、視力が急に落ちた、などの症状がある。
  • けいれんや意識障害:けいれんを起こしたり、呼びかけへの反応が鈍かったり、意識がはっきりしない。
  • 進行性の頭痛:特に朝方に頭痛がひどく、その痛みが日を追うごとに、どんどん強くなっていく。

これらのサインは、くも膜下出血や脳腫瘍といった、一刻を争う病気の可能性があります。少しでも「いつもと違う」「おかしい」と感じたら、ためらわずに専門医の診察を受けてください。

第2章:うちの子はどっち?子供に多い2大頭痛「片頭痛」と「緊張型頭痛」

上記の危険な頭痛ではない場合、子供の頭痛の多くは、大人と同じように「一次性頭痛」に分類されます。その中でも、特に子供に多いのが「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。それぞれの特徴を知っておくことで、適切な初期対応ができるようになります。

① 子供の「片頭痛」の特徴

大人の片頭痛とは、少し症状の出方が違うことがあります。

  • 痛み方:大人では片側が痛むことが多いですが、子供の場合は、おでこや頭全体など、両側が痛むことも少なくありません。「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つような痛みが特徴です。
  • 持続時間:大人よりも短く、2時間程度でケロッと治まってしまうこともあります。そのため、周りからは症状が理解されにくいことがあります。
  • お腹の症状が強く出る:これが子供の片頭痛の最大の特徴です。頭痛よりも、吐き気や嘔吐、腹痛といった、お腹の症状が前面に出ることがあります。これを「腹部片頭痛」といい、「周期性嘔吐症」も関連があると言われています。頭痛を訴えず、「お腹が痛い」とだけ言う子もいます。
  • 付随する症状:大人と同様に、光や音に過敏になり、遊びたがらずに、部屋を暗くして静かに寝たがります。

② 子供の「緊張型頭痛」の特徴

こちらも、子供によく見られる頭痛です。

  • 痛み方:「頭にきつい帽子をかぶっているみたい」「鉢巻きでギューッと締め付けられる感じ」といった、圧迫されるような鈍い痛みが特徴です。
  • 場所:頭全体や、後頭部から首筋にかけての重だるさを訴えることが多いです。
  • タイミング:夕方、学校や塾から帰ってきた後などにひどくなる傾向があります。
  • 子供の訴え方:「頭が痛い」とはっきり言わず、「疲れた」「なんだかだるい」「気持ち悪い」といった、漠然とした不調を訴えることもあります。また、集中力が続かなくなったり、イライラして不機嫌に見えたりすることもあります。

第3章:子供の頭痛、その意外な原因は日常生活に隠れている

では、なぜ子供たちが、このようなつらい頭痛に悩まされるのでしょうか。その原因の多くは、大人が気づきにくい、子供たちの日常生活の中に潜んでいます。

原因1:姿勢の悪化(デジタル時代を生きる子供たちの宿命)

  • ゲーム・スマホ・タブレットの長時間利用:現代の子供の頭痛の、最大の原因の一つです。小さな画面を覗き込む時の「うつむき姿勢」は、首の骨の自然なカーブを失わせる「ストレートネック(スマホ首)」を引き起こします。子供は、体重に占める頭の割合が大人よりも大きいため、このうつむき姿勢は、首や肩の筋肉に、大人が想像する以上の負担をかけているのです。
  • 長時間の勉強姿勢:学校の授業、塾、そして自宅での宿題。現代の子供たちは、非常に長い時間を、椅子に座って過ごします。この時に猫背になったり、頬杖をついたりする悪い姿勢が、首や肩、背中の筋肉を常に緊張させ、血行不良を招き、緊張型頭痛の直接的な原因となります。

原因2:心のストレス(言葉にできない、見えない負担)

子供の世界は、大人が思うよりもずっと複雑で、ストレスに満ちています。

  • 学校生活でのストレス:友人関係の悩み、仲間はずれやいじめ、先生との相性、勉強についていけないプレッシャー、習い事での競争など。
  • 家庭環境でのストレス:親からの過度な期待、兄弟げんか、夫婦喧嘩、家庭内の不和など。

子供は、これらのストレスをうまく言葉にして大人に伝えることができません。その表現できない心の葛藤が、体の症状として現れることがあります。これを「心身症」といい、頭痛や腹痛は、その代表的な症状なのです。

原因3:生活リズムの乱れ(体の土台のぐらつき)

健やかな成長に不可欠な、基本的な生活リズムの乱れも、頭痛の大きな引き金になります。

  • 睡眠不足:塾や習い事で帰宅が遅くなり、さらにそこからゲームや動画視聴で夜更かし…。睡眠不足は、脳と体が回復するための貴重な時間を奪い、片頭痛と緊張型頭痛の両方を誘発します。
  • 食事の問題:忙しい朝に、朝食を抜いてしまうと、脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足し、「低血糖性頭痛」を引き起こしやすくなります。また、お菓子やジュースの摂りすぎによる血糖値の乱高下も、自律神経を乱し、頭痛の原因となります。
  • 水分不足:特に、夢中で遊んだり、スポーツをしたりする子供たちは、知らず知らずのうちに水分不足に陥りがちです。体内の水分が不足すると、血液がドロドロになり、脳への血流が悪くなって頭痛を引き起こします。

第4章:【親ができること①】発作が起きた時のホームケア

お子さんが「頭が痛い」と訴えた時、親としてできる、タイプ別の適切な初期対応を知っておきましょう。

片頭痛のサインが見られたら(ズキンズキン、吐き気、光を嫌がる)

片頭痛は「血管の拡張」が原因なので、基本は「冷やして、静かに」です。

  • 冷やす:濡らした冷たいタオルや、タオルで包んだ保冷剤などで、痛がっているこめかみや額を冷やしてあげましょう。
  • 刺激を遮断する:テレビや部屋の照明を消し、静かな部屋で休ませてあげてください。カーテンを閉めて部屋を暗くするだけでも、楽になることがあります。
  • 安静にする:「大丈夫?」と何度も声をかけたり、無理に食事をさせたりせず、本人が望むように、静かに寝かせておくのが一番です。水分補給は大切なので、枕元に水を置いておくと良いでしょう。

緊張型頭痛のサインが見られたら(重い、だるい、疲れた)

緊張型頭痛は「筋肉の緊張と血行不良」が原因なので、基本は「温めて、気分転換」です。

  • 温める:蒸しタオルやホットパックで、首の後ろや肩をじんわりと温めてあげましょう。筋肉の緊張が和らぎ、血行が良くなります。
  • 気分転換を促す:ずっと同じ姿勢でいることが原因なので、「少しお散歩に行こうか?」「お風呂にゆっくり入ろうか?」などと声をかけ、気分転換を促してあげましょう。
  • 優しいスキンシップ:子供の肩や背中を、優しくなでたり、マッサージしてあげたりすることも、筋肉の緊張をほぐし、心の安心感につながります。

第5章:【親ができること②】頭痛に負けない体を作るための生活習慣サポート

頭痛が起きてから対処するだけでなく、そもそも頭痛が起きにくい体を作ってあげることが、親としてできる最も重要なサポートです。

  • 姿勢を見守り、環境を整える
    • ゲームやスマートフォンの利用時間について、親子で話し合い、ルールを決めましょう。
    • お子さんの身長に合わせて、机と椅子の高さを調整し、足が床にしっかりとつく、正しい姿勢で勉強できる環境を整えてあげてください。
  • 心の声に、じっくりと耳を傾ける
    • 「頭が痛い」という言葉の裏に隠された、学校や友達関係での悩みに気づいてあげることが大切です。「何か嫌なことあった?」と、決めつけずに、ただひたすら話を聞いてあげる時間を作りましょう。「話す」だけで、子供の心は軽くなり、体の症状が和らぐことも少なくありません。
  • 規則正しい生活リズムを徹底する
    • 「早寝、早起き、朝ごはん」は、子供の自律神経を整え、頭痛を予防するための基本中の基本です。特に、寝る前の1時間は、スマートフォンやゲームの画面から離れ、脳をリラックスさせる習慣をつけさせましょう。
    • 学校や遊びに行く時には、必ず水筒を持たせ、こまめに水分補給をするように声かけをしましょう。

第6章:整骨院がお子様の頭痛にできること

生活習慣を改善しても、頭痛が繰り返される場合、体の構造的な問題が隠れている可能性があります。そんな時、私たち整骨院が、お子様の力になれることがあります。

特に「緊張型頭痛」には、専門的なアプローチが有効です

姿勢の悪化が直接的な原因となっている「緊張型頭痛」は、まさに私たちの専門分野です。

  • ソフトな手技療法:私たちは、お子様のデリケートな体に負担をかけるような、強い施術は一切行いません。非常にソフトな手技で、ガチガチに硬くなってしまった首や肩、背中の筋肉を、丁寧に緩めていきます。
  • 優しい骨格調整:ストレートネックや猫背、骨盤の歪みといった、頭痛の根本原因となっている骨格の問題を、子供の体に合わせた、安全で優しい方法で調整していきます。

片頭痛のお子様との関わり方

片頭痛そのものを治すことはできませんが、その発作の「引き金」となる、首や肩の強いこりを緩和することで、発作の頻度を減らしたり、痛みの程度を軽くしたりするお手伝いができます。また、自律神経のバランスを整える施術も、片頭痛の安定化に寄与することがあります。

何よりも大切なのは「安心できる相談場所」であること

「病院に行くほどではないけれど、なんだか心配…」

そんな時、気軽に体の不調について相談できる場所として、ぜひ私たち整骨院を頼ってください。私たちは、危険な頭痛のサインを見極め、必要であれば、速やかに適切な医療機関へとつなぐ「健康のゲートキーパー」としての役割も、非常に重要だと考えています。

まとめ:子供の「痛い」は、心と体からの大切なメッセージです

子供の頭痛は、決して「仮病」や「気のせい」ではありません。

それは、ゲームやスマホによる「姿勢の問題」、学校や友人関係の「心の問題」、そして、睡眠や食事といった「生活リズムの問題」など、お子さんの心と体が、一生懸命に発している、大切なSOSサインなのです。

親としてできる最も重要なことは、まず、その痛みを信じ、受け止めてあげること。そして、発作が起きた時には、慌てずにタイプに合わせた適切なケアをし、日頃から、頭痛が起きにくい生活習慣を、親子で一緒に作っていくことです。

それでも改善しない時、原因が分からず不安な時は、決して一人で抱え込まず、私たちのような専門家にご相談ください。

お子様のかけがえのない笑顔を守ること。それは、お父さん、お母さん、そして私たち専門家にとっても、共通の願いなのですから。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
来院される皆様の「つらい」を根本から改善し、健康的な生活を送れるよう全力でサポート させていただいております。

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