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膝の水を抜いても再発する…根本的な解決策とは?

はじめに:「どうせまた溜まる…」その諦め、終わりにしませんか?

パンパンに腫れあがり、熱を持ってズキズキと痛む膝。曲げ伸ばしもままならず、意を決して病院へ。注射器で溜まった水を抜いてもらうと、嘘のように膝が軽くなり、痛みが和らぐ。

「ああ、これで楽になった…」

そう安堵したのも束の間、数週間後、数ヶ月後には、また同じように膝が腫れてきて、あの不快な感覚がよみがえる。

「水を抜くと、クセになるって本当なのかな…」

「このまま、一生、水を抜き続けなければならないのだろうか…」

もし、あなたがこのような「水を抜いては溜まる」という、終わりなき負のループに陥り、不安と諦めの気持ちを抱えているとしたら。

ぜひ、この記事を最後までお読みください。

そのつらい再発の連鎖は、あなたの膝が「クセ」になってしまったからではありません。それは、あなたがまだ、膝に水がたまる「本当の原因」に、アプローチできていないという、体からのサインなのです。

この記事では、私たち整骨院という体の専門家が、そもそも「膝の水」とは何なのか、その正体から、なぜ抜いても再発してしまうのか、その根本的なメカニズムを、誰にでも分かりやすく解き明かします。そして、もう二度と「水をためない」ための、本当の意味での解決策を、具体的にお伝えしていきます。

床にこぼれた水を、ただ拭き取り続けるだけの毎日から、水漏れの原因である「蛇口」そのものを修理する一歩へ。あなたのその不安を、確かな希望に変えるための、大切な知識がここにあります。

第1章:そもそも膝にたまる「水」の正体とは?

多くの方が「膝に水がたまる」と言いますが、その「水」の正体をご存知でしょうか。実は、それはただの水ではなく、「関節液」と呼ばれる、私たちの関節にとって非常に重要な液体です。

「水」の正体は、膝の健康を守る「関節液」

関節液は、膝関節を包む「関節包」という袋の内側にある「滑膜」という組織から分泌されています。健康な人の膝にも、常に少量(約1〜3ml)の関節液が存在しており、主に2つの大切な役割を担っています。

  1. 潤滑油の役割:関節の骨の表面を覆う「関節軟骨」の摩擦を減らし、膝の曲げ伸ばしなどの動きを、スムーズにする働きがあります。
  2. 栄養補給の役割:血管が通っていない関節軟骨に、栄養を届けるという重要な役割も果たしています。

つまり、関節液は、本来、私たちの膝を健康に保つために不可欠な「最高の潤滑油であり、栄養ドリンク」なのです。

なぜ、その「水」が異常にたまってしまうのか?

では、なぜこの大切な関節液が、パンパンに腫れるほど、異常にたまってしまうのでしょうか。

そのメカニズムは、建物で起きた「火事」と、それを消すための「スプリンクラー」の関係に例えると、非常に分かりやすくなります。

  1. 膝関節の中で「火事(炎症)」が起きる 何らかの原因(後述します)で、膝の関節内で、軟骨がすり減ったり、半月板が傷ついたりして、「炎症」が起こります。これが、いわば「火事」の発生です。ズキズキとした痛みや、熱っぽさは、この炎症によるものです。
  2. 体を守るため「スプリンクラー(関節液)」が作動する 体がこの「火事」を感知すると、その炎症を鎮めよう、そして、これ以上関節が傷つかないように保護しようとして、体を守るための防衛反応が起こります。それが、「関節液(水)の過剰な分泌」です。火事を消すために、スプリンクラーが大量の水を放出するのと同じです。

つまり、膝に水がたまるという現象は、それ自体が悪なのではなく、「あなたの膝の中で、今まさに炎症というトラブルが起きていますよ!」という、体が発している、極めて重要なSOSサインなのです。

第2章:「水を抜くとクセになる」は本当?再発する本当の理由

「一度、水を抜くと、クセになって、またすぐに溜まるようになる」

これは、昔からまことしやかに囁かれている、代表的な通説です。この言葉を信じて、痛みを我慢し、水を抜くことに抵抗を感じている方も多いのではないでしょうか。

結論:「クセになる」という医学的根拠はありません!

まず、はっきりとお伝えします。注射器で関節液を「抜く」という行為そのものが原因で、体が「水をためやすい体質」に変わったり、「クセ」になったりするという医学的な根拠は、一切ありません。

では、なぜ何度も再発してしまうのか?

答えは、非常にシンプルです。

それは、「水を抜いただけでは、水をためる原因である“炎症(火事)”が、全く解決していないから」です。

先ほどの例えで言えば、スプリンクラーが作動して床が水浸しになっている時に、ただひたすらモップで床の水を拭き取っているだけの状態です。床は一時的に綺麗になりますが、火事を起こしている「火元」が燃え続けている限り、スプリンクラーは作動し続け、またすぐに床は水浸しになってしまいます。

これが、水を抜いても、またすぐに溜まってしまう、再発の本当の理由です。

「抜くからクセになる」のではなく、「原因を放置しているから、また溜まる」のです。

「水を抜く」ことの、本当の目的とメリット

では、水を抜くことは無駄なのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。関節の水を抜く(関節穿刺)ことには、重要な目的とメリットがあります。

  • 痛みの軽減:パンパンに腫れた関節の内圧を下げることで、神経への圧迫が減り、痛みが劇的に和らぎます。
  • 可動域の改善:腫れが引くことで、膝の曲げ伸ばしがしやすくなり、歩行が楽になります。
  • 正確な診断:抜いた関節液の色や成分を調べることで、炎症の原因が、単なる変形性膝関節症なのか、あるいは、痛風や関節リウマチ、細菌感染といった、別の病気なのかを診断する上で、重要な手がかりとなります。

水を抜くことは、つらい症状を和らげ、正確な診断を下すための、必要な「対症療法」なのです。大切なのは、その対症療法と並行して、次のステップである「根本原因」へのアプローチを始めることです。

第3章:膝の“火事”の原因を探る!水をためる3つの根本原因

では、あなたの膝の中で、しつこく燃え続けている「火事の元」とは、一体何なのでしょうか。その原因は、一つではなく、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。

原因1:関節内部の構造的な問題(変形性膝関節症など)

これが、特に中高年以降の方で、最も多い原因です。

加齢によって、長年使い続けてきた膝のクッションである「関節軟骨」がすり減ったり、歩行時の衝撃吸収の役割を担う「半月板」が傷ついたりします。これにより、関節の骨同士が直接こすれ合うようになり、持続的な摩擦と衝撃が、関節内に「炎症」という火種を常に作り出してしまうのです。

原因2:膝への過剰な負担(メカニカルストレス)

関節の構造そのものに大きな問題がなくても、膝に過剰な負担がかかり続ければ、炎症は起こりやすくなります。

  • 筋力不足:膝を安定させる上で最も重要な、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)や、お尻の筋肉(殿筋群)が弱いと、関節がグラグラと不安定になり、歩行や階段の上り下りのたびに、関節内で小さな炎症が繰り返されます。
  • 体の歪み:O脚やX脚、あるいは骨盤の歪みがあると、体重が膝の内側、または外側に偏ってかかります。この偏った負荷が、特定の場所の軟骨ばかりをすり減らし、炎症を引き起こす大きな原因となります。
  • 体重の増加:体重が1kg増えるだけで、歩行時には膝に約3kg、階段の上り下りでは約7kgもの追加の負荷がかかります。体重の増加は、膝の火事を大きくする、非常に強力な火種となります。

原因3:間違ったセルフケア

「膝が痛い時は、温めた方が良いのでは?」

「無理してでも、動かした方が早く治るはず」

このような間違った思い込みによるセルフケアも、症状を悪化させる原因です。膝に熱感や腫れがある「急性期」に、温めたり、強くマッサージしたり、無理な筋トレをしたりする行為は、まさに火に油を注ぐようなもので、炎症をさらに悪化させ、水をためる原因となります。

第4章:【当院の根本アプローチ】「水を抜くだけ」から卒業するための専門ケア

では、このしつこい膝の「火事」を鎮火させ、二度と火事が起きないようにするため、私たち整骨院ではどのようなアプローチを行うのでしょうか。

前提:私たちは「水を抜く」医療行為は行いません

まず、注射器を使って関節液を抜いたり、薬を処方したりといった医療行為は、医師の専門領域です。私たち柔道整復師は、これらの行為は一切行いません。

当院の目的は、あなたの膝が「水をためる必要のない、健康な状態」を取り戻すための、根本的な体づくりをサポートすることにあります。

STEP1:炎症を鎮めるための初期アプローチ(鎮火作業)

膝に強い痛みや熱感がある時期は、まず「火事」を鎮めることが最優先です。

  • 物理療法:ハイボルテージなどの特殊な電気治療器を用いて、膝関節の深部で起きている炎症を直接抑え、痛みを強力に和らげます。
  • アイシング指導:ご自宅でも、最も効果的で安全な炎症の抑え方である、正しいアイシングの方法(時間や頻度など)を丁寧に指導します。
  • テーピング・サポーター指導:膝関節を安定させ、負担を軽減するための、テーピングやサポーターの適切な使い方をアドバイスします。

STEP2:膝への負担を減らすための構造的アプローチ(延焼防止)

炎症が少し落ち着いてきたら、膝に負担をかけている体の構造的な問題にアプローチします。

  • 手技療法:膝の痛みによってガチガチに硬くなってしまった、太ももやふくらはぎ、お尻の筋肉を、専門的な手技で丁寧に緩めていきます。これにより、関節の動きがスムーズになり、血行が改善されます。
  • 骨格矯正:O脚やX脚、骨盤の歪みといった、膝に偏った負荷をかけている根本原因を、体に負担のかからないソフトな矯正で調整します。これにより、体重が膝にまっすぐ乗るようになり、特定の場所へのストレスが軽減されます。

STEP3:膝を守るための機能的アプローチ(防火対策)

痛みが和らぎ、体の歪みが整ってきたら、最終段階として、ご自身の力で膝を守るための「防火対策」を行います。

  • 安全な運動療法指導:膝に負担をかけずに、弱ってしまった膝周りの筋肉(大腿四頭筋など)を安全に鍛えるための、あなただけのオーダーメイドの運動メニューを指導します。
  • 生活習慣・動作指導:歩き方、椅子の座り方、階段の正しい上り下りの仕方など、日常生活の中で、膝に負担をかけない体の使い方を、一つひとつ丁寧にアドバイスします。

第5章:【自宅で実践】水がたまりにくい膝を作る!安全セルフケア

整骨院でのケアと合わせて、ご自宅でのセルフケアを続けることが、再発しない膝を作るための鍵となります。

1. 急性期(腫れ・熱感がある時)のケア

  • RICE処置の徹底:とにかく「安静(Rest)」「冷却(Ice)」「圧迫(Compression)」「挙上(Elevation)」です。特に、1回15〜20分のアイシングを、1日数回繰り返すことが、炎症を抑える上で非常に重要です。

2. 慢性期(痛みが落ち着いたら)のケア

  • 膝を支える筋力トレーニング
    • 椅子に座って膝伸ばし:椅子に深く座り、片足をゆっくりと床と平行になるまで伸ばします。太ももの前に力が入るのを感じながら5秒キープ。
    • 仰向けでのお尻上げ:仰向けで膝を立て、お尻をゆっくり持ち上げます。
  • 柔軟性を高めるストレッチ
    • 太ももの前後の筋肉や、ふくらはぎの筋肉を、お風呂上がりなどに、痛みのない範囲でゆっくりと伸ばしましょう。
  • 体重管理
    • バランスの取れた食事を心がけると共に、膝に負担のかからない、プールでの水中ウォーキングや、エアロバイクなどを取り入れ、適正体重を目指しましょう。

まとめ:もう「水を拭き取るだけ」の毎日はやめにしましょう

膝に水がたまるという症状は、あなたの膝が発している、見過ごしてはならない重要な「警報」です。

そして、「水を抜くとクセになる」というのは、誤解です。本当の問題は、「水をためる原因である、関節の炎症(火事)を、あなたが放置してしまっている」ことにあります。

床にあふれた水を、ただモップで拭き取るだけの対症療法から、水漏れの原因である「壊れた蛇口」そのものを修理する、根本的なアプローチへと、考え方を変えてみませんか。

痛みが強い時は、病院で水を抜いてもらい、楽になることも大切な選択肢です。しかし、それと必ず並行して、なぜ水がたまるのか、その根本原因である「筋力不足」「体の歪み」「生活習慣」と向き合うことが、つらい再発のループから抜け出すための、唯一の道なのです。

私たち整骨院は、その根本的な体づくりを、専門的な知識と技術で、あなたと二人三脚でサポートするパートナーです。もう一人で悩まず、ぜひ一度、あなたのその膝の悩みを、私たちに聞かせてください。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

大阪府茨木市、阪急京都線「総持寺駅」から徒歩2分の場所にある【整骨院SAPIENS】が運営するブログです。
当院には、国家資格である「柔道整復師」の資格を持つ経験豊富なスタッフが在籍しブログ記事を監修しています。
来院される皆様の「つらい」を根本から改善し、健康的な生活を送れるよう全力でサポート させていただいております。

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