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捻挫(ねんざ)とは?原因・治療・予防法を徹底解説【整骨院SAPIENS監修│茨木市/総持寺・高槻市】

捻挫(ねんざ)は、関節を支えて安定させる「靭帯(じんたい)」という組織などが、ひねりなどの強い外力によって損傷する怪我です。日常生活で段差につまずいたり、スポーツ中に足首をひねったりすることで発生しやすく、足首の捻挫が特に一般的です。骨には異常がなく関節周囲の軟部組織(靭帯や腱など)のみが傷ついている状態を指し、骨折とは異なります。

足首の捻挫では、図のように足首の外側にある靭帯が伸びたり裂けたりします(赤く示された部分)。靭帯が損傷すると、その部位に炎症が起き、痛みや腫れを引き起こします。

捻挫の原因

捻挫を起こす直接の原因は、関節の可動域を超える無理な力が加わることです。例えば足首の捻挫では、段差で足をくじいたりスポーツで着地に失敗したりして、足が内側または外側に大きくねじれる動きが加わると発生します。手首や指の関節の場合も、転倒して手をついたときなどに関節が反対方向に曲がってしまうことで生じます。これらの外力によって関節を支持する靭帯が一部または完全に断裂し、捻挫が起こります。

また、捻挫が起こりやすくなる要因もあります。筋力や柔軟性の低下、準備運動不足、不適切な靴の使用などは関節の安定性を低下させ、捻挫のリスクを高めます。過去に捻挫した部位は靭帯が弱くなっているため再発しやすいことも知られています。

捻挫の症状と重症度

捻挫をすると、主に患部に痛み腫れが生じます。軽い捻挫では痛みも腫れも比較的軽度ですが、重度の捻挫になると激しい痛みと大きな腫れが発生し、関節を動かすことが困難になります。内出血による皮下のあざ(青紫色の腫れ)が現れることも多く、時間とともに色が変化します。

捻挫直後は軽度の腫れでも、数時間から翌日にかけてこの写真のように足首周囲に内出血が広がり、青紫色のあざとなって現れることがあります。痛めた靭帯の部位を押すと強い痛み(圧痛)を感じ、重症の場合は関節が不安定になってぐらつくこともあります。

靭帯の損傷程度によって、捻挫は大きく軽度・中度・重度の3段階に分類されます。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 軽度の捻挫(いわゆる第一度捻挫): 靭帯が少し伸びたり一部が小さく裂けた状態です。痛みや腫れは比較的軽く、関節の不安定さはほとんどありません。歩行も可能な場合が多く、適切な処置をすれば数日〜1週間程度で日常生活に支障がなくなります。
  • 中度の捻挫(第二度捻挫): 靭帯が部分的に断裂している状態です。はっきりとした痛みと腫れが生じ、内出血によるあざも見られます。歩行や患部の動かしにくさがあり、関節がやや不安定になることもあります。治療には数週間を要し、固定やリハビリが必要です。
  • 重度の捻挫(第三度捻挫): 靭帯が完全に断裂している状態です。激しい痛みと著明な腫れが起こり、関節がぐらぐらと不安定になります。自力で体重をかけられないほど痛むことが多く、靭帯断裂に対する手術が検討されるケースもあります。

捻挫の治療法

捻挫をした際は、まず応急処置を適切に行うことが重要です。受傷直後の対処で代表的なものに「RICE処置」があります。RICEとは以下の4つの英単語の頭文字をとったもので、急性期の基本対応として広く知られています。

  • 安静 (Rest): 捻挫した関節を安静に保ちます。動かしたり体重をかけたりすると損傷が悪化する恐れがあるため、まずは患部を動かさないようにします。
  • 冷却 (Ice): 氷嚢や冷水で患部を冷やします。冷やすことで血管が収縮し、腫れや内出血が広がるのを抑える効果があります。目安としては15〜20分冷却し、少し間隔をおいてまた冷やすことを繰り返します。
  • 圧迫 (Compression): 包帯やサポーターで患部を圧迫します。適度な圧迫は腫れを抑え、関節を安定させるのに役立ちます。ただし強く巻きすぎると血行を妨げてしまうため、指先の血色などを確認しながら行いましょう。
  • 挙上 (Elevation): 患部を心臓より高い位置に上げます。横になる際に足をクッションの上に乗せるなどして足首を高く保つと、重力によって腫れを軽減できます。

以上のRICE処置は自宅で行える応急処置として非常に有効です。軽度の捻挫であれば、RICEを行った上で数日間安静にし、患部を保護することで自然と回復する場合も少なくありません。痛みが引いてきたら無理のない範囲で少しずつ関節を動かし、固まらないようリハビリを開始します。市販の痛み止めの薬や湿布を用いて痛みを和らげることもできます。

一方で、症状が強い場合や腫れがひどい場合は医療機関を受診することが大切です。中度以上の捻挫が疑われる場合、医師による診断のもと適切な治療を受けましょう。病院では、まずレントゲン検査で骨折がないか確認した上で、靭帯の損傷具合を調べます。必要に応じてMRI検査などで詳しく評価し、損傷の程度に応じた治療方針が立てられます。

自宅でのケアと保存療法

軽度の捻挫や医師の診断で骨に異常がなく靭帯損傷が軽度と判断された場合は、引き続き保存的療法(手術をしない治療)が基本となります。具体的には、患部の安静と保護を保ちながら、痛みが治まるにつれてリハビリを行っていきます。リハビリでは関節の可動域を取り戻す運動や、周囲の筋力を強化するトレーニングなどを段階的に進めます。サポーターやテーピングを用いて関節を安定させながら日常生活に戻していきます。軽度〜中度の捻挫では、通常は数週間以内に痛みや腫れが改善し、徐々に通常の活動に復帰できます。ただし、靭帯が治る過程で関節が不安定にならないよう、医師や理学療法士の指導のもとで適切にケアを続けることが重要です。

医療機関での治療(骨折や重度の場合)

靭帯の断裂が大きい重度の捻挫や、X線検査で骨折が確認された場合には、医療機関での積極的な治療が必要です。骨折を伴う場合はもちろんギプスや手術による整復が行われますが、骨に異常がない重度の捻挫でも、靭帯断裂に対して手術を検討することがあります。完全に靭帯が切れて関節の不安定性が著しいケースでは、靭帯を縫合・再建する手術が選択されることがあります。最近では関節鏡(内視鏡)を用いた小さな切開で行う靭帯手術も増えており、術後の回復も比較的早くなっています。

手術を行わない場合でも、中度〜重度の捻挫では患部を一定期間固定して安定させる必要があります。一般的に中度(2度)以上の捻挫ではRICE処置に加えて約2〜3週間の固定が推奨されます 。固定にはギプスやプラスチック製の副木、専門のブーツなどが使われます。以前は長期間ギプス固定することもありましたが、現在では必要最小限の期間に留め、その後はできるだけ早期にリハビリを開始して関節の機能回復を図る方針が主流です 。

治療の際に留意すべき点として、痛みが引いてきたからといって無理に動かしすぎないこと、そして適切なタイミングでリハビリを開始することが挙げられます。捻挫は一度治ったように見えても、靭帯が完全に元通りになるには時間がかかります。適切な治療とリハビリを怠ると、関節がゆるんで不安定な状態(足関節不安定症)となり、再び捻挫しやすくなる恐れがあります。繰り返しになりますが、痛みや腫れが長引く場合や関節の不安定感が残る場合には、必ず専門医に相談しましょう。

捻挫の予防方法

捻挫は誰にでも起こりうる怪我ですが、日頃から対策を講じることで発生リスクを減らすことが可能です。以下に、捻挫の具体的な予防方法を解説します。

  • 準備運動とストレッチを十分に行う: 運動前にはジョギングやラジオ体操などで体を温め、関節や筋肉をほぐしておきましょう。特にふくらはぎや足首周りの筋肉をストレッチで柔軟にしておくと、急な動きにも対応しやすくなり捻挫を予防できます 。
  • 筋力トレーニングで関節を支える: 足首を支える筋肉や、下半身全体(特に股関節や体幹)の筋力を高めることで、関節にかかる負担を減らせます。スクワットやカーフレイズ(つま先立ち運動)、バランスディスクを使ったエクササイズなどは、足首周りの強化に効果的です。
  • バランストレーニングを取り入れる: 片足立ちでバランスを取る練習や、バランスボードに乗るトレーニングを日常に取り入れると良いでしょう。バランス感覚と足首の反応力が向上し、とっさに足をひねりそうになっても踏ん張れるようになります。
  • 適切な靴・サポーターの使用: 自分の足に合った靴を履くことも重要です。特にスポーツをする際は、足首をしっかり支える構造のシューズを選びましょう 。ハイカットのバスケットシューズなど足首周りがホールドされる靴や、足首用サポーター・テーピングは、捻挫のリスクを下げてくれます。ただし、サポーターに頼りすぎず、自身の筋力や柔軟性を高めることも忘れないでください。
  • 段差や路面環境に注意する: 日常生活でも、段差や滑りやすい床など足をひねりやすい環境には注意しましょう。特に急いでいるときや暗い場所では、小さな段差でも見落として足をくじきがちです。焦らず足元を確認して歩く習慣をつけることも予防につながります。
  • 正しい動作フォームの習得: スポーツにおいては、ジャンプの着地や方向転換(切り返し)の正しいフォームを身につけることで、関節に余計な負荷がかかるのを防げます 。指導者やトレーナーのアドバイスを受けながら、怪我をしにくい動きを習得しましょう。

これらの予防策を継続することで、捻挫の発生率を大幅に下げることが期待できます。特に過去に捻挫を経験した人は再発防止のためにも入念に対策をとりましょう。

まとめ

捻挫は関節の靭帯がひねりなどの強い外力で損傷する怪我で、日常生活からスポーツまで起こりえます。特に足首の捻挫が最も多くみられます。軽度ならセルフケアで回復可能ですが、重度の場合は適切な診断と治療が不可欠です。応急処置ではRICEを徹底し、必要に応じて医療機関で固定や手術を受け、リハビリで機能回復を図ります。再発防止には日頃からストレッチや筋力トレーニング、適切なシューズの使用など予防策を実践することが大切です。正しい知識と対策で捻挫のリスクを減らし、受傷しても後遺症なく回復できるように備えましょう。痛みや関節のぐらつきが続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。

この記事を監修
整骨院SAPIENSブログ

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